全国レベルで第5波とやらのピークアウトが確定しました。いつもの東洋経済オンライン 新型コロナウイルス国内感染の状況の画面からです(クリックして拡大)。全国レベルで確定したのだから、これ以降、どんな御用学者が「まだピークアウトしてない」と言ってもそれは新コロ利権の延命を図るためのデマです。この後しばらくしたら、「ワクチン接種が進んだので感染が抑制され重症患者も減ってきた。しかしまだまだ油断はできない」って、お決まりのデマの連鎖。
グラフの読み方:、左から検査陽性者数 入院治療等を要する者 退院・療養解除の3つの図で、それぞれの棒グラフと7日移動平均線を見ればすぐわかります。一番の注目点は、「入院治療等を要する者」が明確かつ大幅に減少したのに対し、「退院・療養解除」は全く逆に大幅に増加に転じた、入院患者数増減の逆転現象です。つまり入院・療養患者でベッドが一杯だったのが、回復のスピードがどんどん上がって空きベッドが急激に増えたことを意味しています。これだけ感度が良くかつ頑健な指標を踏まえ、検査陽性者数を見ると7日移動平均線のピークが8月25日。棒グラフの最高値が8月20日のの25852名。後方視的retrospectiveに見ると8月20日がピークだったことになります。都道府県別では要入院治療者のパネルはありませんが、例えば東京では検査陽性者数を見ただけでも8月13日のピーク以後は着実に下降曲線を辿っています。上記の「要入院治療者/退院・療養解除者比率」と類似の指標として、WorldometerのNewly Infected vs. Newly Recovered in Japanがあり、こちらは茶色のNew Casesと緑のNew Recoveriesの交叉(私が勝手にゴールデン・クロスと呼んでいる)も参考にしていますが、こちらはまだです。やはり第4波の時と同様、東洋経済オンラインの方が感度が良く数日早いことがわかります。→そう書いた翌日(2021/9/1には茶色のNew Cases 12751に対し、緑のNew Recoveries 40461とゴールデン・クロス出現(クリックして拡大)。以上、お子様の教材にどうぞ。子供だましを垂れ流す大人が跳梁跋扈する世の中で、子供だましとは何かがわかる子供を育てる。御用学者とハサミは使いようです。
Effectiveness of Covid-19 Vaccines against the B.1.617.2 (Delta) Variant. NEJM July 21, 2021 DOI: 10.1056/NEJMoa2108891
陽性者数 入院治療等を要する者 退院・療養解除の3つの図で、それぞれの棒グラフと7日移動平均線を見ればすぐわかります。