頭蓋底腫瘍

頭蓋底腫瘍とは

頭蓋骨は大きく二つの部分に分けられ、上側を頭蓋冠(ずがいかん)、下側を頭蓋底(ずがいてい)と呼びます。頭蓋底腫瘍は後者にできた脳腫瘍全般を指します。頭蓋骨の中には脳が入っていますので、頭の表面からは深い場所に存在することになります。頭蓋底に発生するものの多くは良性腫瘍に分類されますが、耳鼻科領域の癌が進展する場合もあります。

頭蓋底腫瘍の症状

頭蓋底腫瘍は、脳深部にできた髄膜腫、神経鞘腫などが代表的なものです。各疾患や腫瘍の場所により出現する症状は異なりますので、各項目の解説を参照してください。

頭蓋底腫瘍の治療

主な治療には手術と放射線療法の二種類があります。手術は頭蓋骨を削り、深い病変へ到達する必要があるため難しくなります。しかし、手技や器具の進歩に加え、骨を削除すべき部位など頭蓋底の構造が詳しくわかっているので、手術は比較的安全に行えるようになってきました。放射線療法は単回で終了するものと、複数回に分けて照射する方法とがあります。「どの治療」を「いつ」行うかは、年齢、症状、腫瘍の大きさ、発生した場所などを総合的に考えて決定しなくてはならないので、頭蓋底腫瘍に対する治療経験が豊富な医師とよく相談されることをお勧めします。

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