脳梗塞
脳梗塞とは
脳梗塞とは、脳に必要な血液が供給されなくなることによって脳の組織が損傷を受ける病気です。生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)による動脈硬化で脳の血管が狭くなったり、不整脈などが原因で心臓の中にできた血の塊がはがれて、脳の血管が詰まったりすることにより発症します。
脳梗塞の診断と治療
脳梗塞になると、片側の手足の運動麻痺や片側の顔面の麻痺、呂律が回らない、言葉が出ないなど、様々な症状が現れます。症状が出現してから早い段階で治療開始できる場合、治療法は2つあります。一つはアルテプラーゼという血栓を溶かす薬を点滴する方法(血栓溶解療法)、もう一つは脳の血管に詰まった血栓をカテーテルによって直接取り除いてしまう方法(血栓回収療法)です。いずれの方法も短時間で脳に再び血液を送り届けられれば後遺症を軽くすることが多いと報告されています。ただし、症状が出てから早期に医療機関を受診しないと、これらの治療を受けられない確率が増えてしまいます。
以上のように、急性期脳梗塞は緊急治療を要する疾患ですので、症状が出た場合には様子を見ないで一刻も早く医療機関を受診するようにしてください。