ニュースレター 最終号
〜Contents〜●PASセルフケアセラピィ看護学会閉会のお知らせとご挨拶
●学会からのお知らせ
●トレーニング検討委員会主催 最終講演&座談会開催報告
●編集後記
▶︎ニュースレター最終号

▶︎第7回大会HP
第2回大会は、平成31年8月31日土曜日、大阪で行います。
基調講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、学会発表を予定しています。
多くの皆様にご参加いただければと思います。
PASセルフケアセラピイ看護学会代表
宇佐美しおり
平成30年9月2日に、キャンパスイノベンションセンター田町(東京)で、PASセルフケアセラピイ看護学会第1回設立記念大会を開催いたしました。設立記念大会を2か月前に急遽決めましたが、100名の会場に、100名以上の参加を頂き、セルフケアへの看護・PASセルフケアセラピイおよび看護職・APN(Advanced Practice of Nurse,高度実践看護師)の能力開発と研究に関する関心の高さを改めて実感いたしました。
日本にセルフケアに関する看護理論を導入された南裕子教授の基調講演では、聖路加看護大学の公開講座で、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California,San Francisco,UCSF)のパトリシア・アンダーウッド臨床教授と同じUCSFのパトリシア・ベナー教授を日本にお迎えし、特にアンダーウッド臨床教授のところでは、セルフケアに関する看護理論が日本および精神看護学に導入された経緯について、そしてセルフケア理論とシステム理論がどのように統合される必要があったのかについて話されました。そしてセルフケアの考え方について、看護職としては当然だと考えられている排泄のケアについて本人にとって排泄ケアがどれだけ侵入的なケアなのか、セルフケアへの看護を提供していくときに本人の自己をどうとらえていくのか、が非常に重要であることが指摘されました。
さらに岡谷恵子先生の教育講演では、医療政策の動向、病院の機能分化、病院の機能分化に応じた看護師の配置、看護師自身がその中でどのようにケアを展開していくのか、看護職の発展において、地域包括ケアにおける看護職が特定行為として示していけることの明確化、CNSやAPNの発展について検討を行う必要性が明示されました。さらにシンポジウムでは、相澤和美教授(国際医療福祉大学大学院)、荒木孝治教授(大阪医科大学)に座長を務めていただき、悪性腫瘍患者の意思決定の実践と研究の動向について国府浩子教授(熊本大学大学院)が、慢性呼吸器不全患者のセルフケアへのCNSの実践について本城綾子CNS(国立病院機構刀根山病院)、オレムーアンダーウッドモデルについて上野恭子教授(順天堂大学医療看護学部)が、PASセルフケアセラピイについて宇佐美が、それぞれの立場で現状と課題について述べて頂いた。今後、在院日数が短縮化され、地域包括ケアが推進される中、看護職が結果を示すことのできるセルフケア看護がさらにセルフケアセラピイとして、CAREとCUREが統合されていく必要性を認識した大会となりました。また前日にはプレカンファレンスで、リエゾン精神看護、隔離拘束、慢性疾患患者、行動化を有する患者、オレムーアンダーウッドモデルの展開について、事例を用いた検討を行いました。
講演者、シンポジスト、プレカンファレンスの先生方、多くの参加者の皆様にご参加いただけましたこと、心より感謝いたします。
今回、本学会の設立記念といたしまして、平成30年9月2日(日)にPASセルフケアセラピィ看護学会 設立記念 第1回大会を予定しております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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