インフルエンザ肺炎緊急全国調査
一般社団法人 日本呼吸療法医学会 理事長 竹内 宗之
理事/ECMOプロジェクト委員長 清水 敬樹
担当理事 小倉 崇以
小児データ 調査担当 黒澤 寛史
2024年末から2025年初頭にかけて、全国的にインフルエンザ肺炎が大流行しております。とくに小児においては、脳症などの重症例の報告が相次いでおり、全国のPICUなども満床が続いております。また、成人でもARDSに陥りECMO導入に至る症例も多く報告されております。その流れの中で、種々の呼吸管理に関するデバイスの不足などの事態が発生しています。
そのため、現状の疫学的な状況把握が急務とされ、まずは本会と心肺補助学会において会員の皆様のご協力のもと、標記の緊急全国調査を施行する運びとなりました。会員のみなさまからご回答いただいた調査結果を都度公開してまいりますのでご参照お願いします。
アンケートの対象施設:全国の呼吸療法医学会・心肺補助学会に属する会員が関与する施設
情報収集の対象患者:今季のインフルエンザやコロナ等で酸素投与が必要な入院患者(全年齢)
回答施設数:現在61施設(成人38施設、小児23施設)
成人症例(20歳以上)*;2025年1月16日時点
登録施設数 38 施設
登録症例数 183 症例
小児症例(20歳未満)*;2025年1月16日時点
登録施設数 23 施設
登録症例数 126 症例
小児内訳1**
呼吸不全 63例
循環不全 10例
中枢神経症状 49例
小児内訳2
人工呼吸管理*** 70例
ECMO管理 4例
註* 成人混合施設のデータは含まず
註** 項目間の重複あり
註*** 侵襲的人工呼吸のみ