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日本呼吸療法医学会理事長からのご挨拶

ごあいさつ

理事長 川前金幸
(山形大学医学部麻酔科学講座 主任教授)
2016年9月30日 記

理事長

 2012年7月理事長就任以来、3期目(5年~6年目)を迎えました。本学会は、人工呼吸研究会から端を発し、人工呼吸学会、呼吸療法医学会へと名前を変え体を変え、拡充してまいりました。その間、法人化、理事長制、専門医試験制度などが開始され、学会としての機能を果たせるようになりました。

 呼吸不全患者をいかに安全に治療するか、予防するかを真剣に考え、議論してきた学会です。急性期、慢性期、在宅など呼吸管理を要する患者は少なくありません。呼吸管理を行うにあたり安全性の確立と呼吸不全治療の向上は必須であり、本学会の大きな目標であります。人工呼吸器の安全使用、最新機器の開発と導入、呼吸不全に対する呼吸管理、ECMO、NPPV、酸素療法、理学療法、モニタリング、鎮痛鎮静、薬物療法などを中心に、各種合併症を有する呼吸不全患者の治療についても議論が深まっております。

 本学会は、呼吸療法の啓発と普及、教育と研究に力を入れております。そのために各種セミナーの開催、機関誌の発行、ガイドラインの作成、各部門におけるプロジェクトの推進、また専門医制度の充実を計っております。さらに呼吸療法はチーム医療として機能していることから、医師に限らず看護師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師など多職種の方々が参画しています。各施設において呼吸不全患者に対してチームとして各部門の知識と技術を駆使し、良好なコミュニケーションを保つことで患者の予後が改善されることは言うまでもありません。そのために呼吸管理の基礎知識を学ぶための医師向けセミナー、看護師セミナー、またECMOシミュレーション教育などを行っています。さらに呼吸療法を推進するチーム医療の中で医師は責任ある立場であり、自信をもって教育的指導が可能となるように専門医試験が行われています。今後、専門医制度は学会の根幹の1つとなるべく拡充を図りたいと思います。

 最後に、各学会会員の方々の「建設的な意見」を取り入れるべく「意見箱」を設けました。本学会の進歩発展のみならず呼吸不全患者さんの治療と予防に貢献できるアイデアなど奮って投函いただければ幸いです。最後の2年間全力投球いたしますのでご支援、ご助言、ご鞭撻をよろしくお願いします。