A コホートによるバイオリソース支援活動

A-6 JACC Study コホート研究

【公募要領】

このたびJACC Study(The Japan Collaborative Cohort Study for Evaluation of Cancer Risk sponsored by the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology of Japan)では、文部科学省科学研究費「コホート・生体試料支援プラットフォーム」による研究支援の枠組にもとづいて、追跡データによるコホート研究(縦断研究を含む)の研究テーマを広く募集いたします。研究はJACC Studyを運営している研究機関との共同研究として行うものとします。JACC Studyは1988年に開始された、日本を代表する大規模コホート研究の一つで、全国で約11万名が参加、平均15.7年間の追跡調査が終了しています。

利用可能なデータ

本研究は、参加者の生活習慣に関する調査票データ、食物摂取頻度調査にもとづく推定栄養素摂取量データを保有しています。また参加者の追跡データ(死亡・がん罹患)および中間調査データ(一部の参加者、ベースライン調査から約5年後の再調査データ)も整備されており、本募集で研究テーマが採択された研究者は、JACC Studyの追跡データおよび中間調査データを活用した研究が可能です。使用できる調査データ項目の詳細は別紙をご参照ください。

応募資格

本募集の応募資格は、日本学術振興会(文部科学省)の科学研究費課題を持つ研究者で、研究代表者に加え、研究分担者の方でも応募可能です。科学研究費課題を持たずに応募を希望する研究者は、下記お問い合わせ先まで個別にご相談ください。

応募から採否決定まで

研究テーマを応募する研究者は、「研究の背景・目的・方法の概略」をA4用紙1枚程度に具体的かつ簡明にまとめて、「コホート・生体試料支援プラットフォーム」ホームページ内にある応募フォームから御応募ください(「研究の背景・目的・方法の概略」は、PDFまたはWordファイルをアップロードしてください)。応募内容が抽象的あるいは不明確な場合、応募者に問い合わせをすることがあります。応募されたテーマは、応募月ごとにまとめ、翌月に審査されます。応募された研究テーマの採否に関わらず、その内容(事前相談を含む)は守秘されます。研究者の皆様からの積極的なご応募をお待ちしております。

お問い合わせ先

JACC Study事務局 担当:栗原
〒060-8638 札幌市北区北15条西7丁目
北海道大学大学院医学研究院 社会医学分野 公衆衛生学教室
電話:011-706-5068
メール:publichealth-office@med.hokudai.ac.jp

【研究実施要領】

採択された研究テーマの倫理審査、論文・学会発表、解析等について

  1. 採択された研究テーマはJACC Studyとの共同研究とする。
  2. 同テーマを提案した研究者は所属する研究機関の倫理審査を受ける。
  3. 研究テーマが採択された研究者は中央事務局から解析用データセットを直接受領する。人口動態調査による死因情報を解析する場合には、事務局を通じて、厚生労働省に利用者申請を行った上で、利用場所として申請した研究機関内で解析する。
  4. 論文著者は研究テーマを提案した研究機関より4名以内(複数研究グループで分析を実施し、論文作成作業を分担した場合は6名以内)、JACC Studyを運営している研究機関から4名以内(JACC Study主任研究者を除く)、JACC Study主任研究者1名、JACC Studyのgroup authorとする。他研究のデータとあわせて論文化し、著者数を増やす必要がある場合には別途協議する。第一著者および責任著者は研究テーマを提案し、論文原稿を作成した研究グループ所属の研究者とする。またauthorshipは研究テーマを応募した研究グループが上記に従って提案し、共著者間で相談した上で決定する。必要な場合にはJACC Study事務局がauthorshipの調整を行う。
  5. 論文の内容については共著者全員の合意を得る。また論文投稿前に内容をJACC Studyの会議(進捗状況報告会)で発表するものとする。
  6. 学会発表の共同演者は、研究テーマが採択された研究者が自由に決めることができる。ただし学会発表に係る演題抄録は、JACC Studyの幹事会で事前に回覧する(多くはメーリングリストによる)。演題抄録は回覧のため、学会等への提出締切の1週間以上前までに事務局へ送付する。
  7. 研究テーマが採択された研究者は、研究支援開始から1年以内を目処に論文を投稿する。解析結果により論文化が困難と判断した場合はその研究テーマを取り下げる。解析用データセットの使用期間は採択後最長3年間とし、延長が必要な場合には別途申請する。また研究データの目的外および二次利用を固く禁じる。
  8. 解析用データセットに不備があった場合、事務局にその内容を速やかに報告する。また「コホート・生体試料支援プラットフォーム」およびJACC Studyは、解析用データセットの不備により、研究テーマ採択者が受ける不利益に対し、学会共同演者、論文共著者に求められる以上の責は負わない。
  9. 研究テーマが採択された研究者は、その研究テーマの論文を投稿あるいは研究テーマを取り下げない限り、本募集で新たに研究テーマを応募できないものとする。
  10. 当面の間、本研究支援に係る費用の応募者負担は生じない。
  11. 研究者が本実施要領に違反、あるいは事務局が不適切と判断した場合、JACC Studyの幹事会に諮り共同研究を中止する場合がある。

支援を希望される方はこちらへ

Page Top