一般社団法人 日本臨床神経生理学会

学会からのお知らせ

日本臨床神経生理学会術中脳脊髄モニタリング分野認定医・認定技術師試験
-2024年実施の認定試験について-

今日、整形外科・脳神経外科領域を中心に経頭蓋電気刺激−筋誘発電位、短潜時体性感覚誘発電位等の術中脳脊髄モニタリング(以下、モニタリング)が急速に普及しつつあります。日本臨床神経生理学会は、これらの検査手法を専門的に扱い、関係する全ての診療科の医師・技術師が集う学会の責務として、モニタリングに関わるスタッフが一定水準以上の知識と技術を習得・維持し、一層有用かつ安全なモニタリングの普及を図る目的で、認定医・認定技術師試験を行います。マークシート式筆記試験に併わせて、実際の検査技能や判読能力の確認の一端としてレポート試験を行います。

以下に受験資格など申請にあたっての重要な点を列挙いたします。認定医と認定技術師では受験資格が多少異なりますので、ご注意下さい。また、経験症例のレポートについては、PDFを提出していただきます。詳細については「〔7〕波形と所見のレポート」をご参照下さい。

認定申請の受付は、2024年1月9日より2024年2月15日までを申請用紙の請求期間とし、申請期間を2024年1月15日より2024年2月末日までとして受付を行います。

認定の申請書類は、会員限定ページにログイン、【お知らせ】の「2024年実施の認定試験:申請書類の請求」から請求下さい。

〒102-0075 東京都千代田区三番町2 三番町KSビル
株式会社コンベンションリンケージ内
日本臨床神経生理学会事務局(試験・認定担当)
TEL: 03-3263-8697 FAX: 03-3263-8693
E-mail:jscn_nintei@secretariat.ne.jp

試験の実施要領は下記のとおりです。

日時 2024年6月2日(日) モニタリング分野受験者15:00〜16:40(予定)

※同日に行われる専門医・専門技術師(脳波分野/筋電図・神経伝導分野)認定試験も受験できます。

場所 東京コンベンションホール(JR「東京駅」、「有楽町」東京メトロ「京橋」、「銀座一丁目」都営浅草線「宝町」各徒歩0分~5分)

 

〔1〕認定医の受験資格:以下の項目のすべてを満たす必要があります。なお、これらは、日本臨床神経生理学会 認定医(モニタリング)資格審査、認定更新等に関する細則に記載されています。

  1. 日本国の医師免許証を有すること。
  2. 整形外科専門医、脳神経外科専門医、麻酔科専門医、脳神経内科専門医等、関連領域の専門医資格を有すること。
  3. 術中脳脊髄モニタリングに3年以上従事した経験を有すること。
  4. 継続的に3年間以上の本学会会員歴を有すること。
    今回は2021年5月末までに入会された方に受験資格が生じます。
  5. 本学会会員歴には、学生会員歴も認めるが、正会員歴が含まれている必要がある。
  6. 本学会主催の学術集会、技術講習会、術中脳脊髄モニタリングセミナー、または別表に定める術中脳脊髄モニタリング関連学会・研究会への参加が、申請時点からさかのぼって3年以内に2回以上(JSSR認定脊髄モニタリング認定医については1回以上)あること。ただし、少なくとも1回は本学会主催の学術大会、技術講習会、あるいは術中脳脊髄モニタリングセミナーであること。
  7. 本学会が認定する教育施設あるいは準教育施設における1年以上の研修歴を有すること。ただし、前記の運用を開始するまでは、暫定措置として、認定医指導下の1年以上の研修歴を有することとする。
<緩和措置について>

 2024年実施の認定試験から2028年実施の認定試験まで認定医受験資格を緩和します。

 「認定医指導下の1年以上の研修歴」を満たさない場合、過去3年以内の該当分野の主催セミナーないしモニタリング関連学会のセミナー2回の受講したことが証明されれば受験を認めます。(主催セミナーであれば1回の受講、関連学会セミナーであれば2回の受講が必要)

主催セミナー

  • 術中脳脊髄モニタリングセミナー

モニタリング関連学会のセミナー

  • 日本脊髄機能診断学会、日本脳神経モニタリング学会、日本脳脊髄術中モニタリング研究会主催のセミナー

〔2〕認定技術師の受験資格:以下の項目のすべてを満たす必要があります。なお、これらは、日本臨床神経生理学会 認定技術師(モニタリング)資格審査、認定更新等に関する細則に記載されています。

  1. 日本国の臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、歯科医師、看護師、臨床工学技士等の資格を有すること。
  2. 術中脳脊髄モニタリングに3年間以上従事した経験を有すること。
  3. 継続的に3年間以上の本学会会員歴を有すること。
    今回は2021年5月末までに入会された方に受験資格が生じます。
  4. 本学会会員歴には、学生会員歴も認めるが、正会員歴が含まれている必要がある。
  5. 本学会主催の学術大会、技術講習会、術中脳脊髄モニタリングセミナー、または別表に定める主催セミナー、関連講習会、術中脳脊髄モニタリング関連学会・研究会、関連国際・国内学会への参加が、申請時点からさかのぼって3年以内に2回以上あること。ただし、少なくとも1回は本学会主催の学術大会、技術講習会、あるいは術中脳脊髄モニタリングセミナーであること。

〔3〕受験資格の対象となる学術集会等について

上述の受験資格の対象となる本学会主催の学術大会は、第51回学術大会(2021年、仙台)、第52回学術大会(2022年、京都)、第53回学術大会(2023年、福岡)、技術講習会は、第58回(2021年、仙台)、第59回(2022年、京都)、第60回(2023年、福岡)、術中脳脊髄モニタリングセミナーは、第8回(2021年8月)、第9回(2022年7月)第10回(2023年7月)です。

その他の主催セミナー、関連講習会、関連国際・国内学会につきましては、下記の別表をご参照下さい。いずれも2021年以降申請時点までに開催されたものに限ります。申請書類に2回分の参加証(参加者の名前が確認できるもの)のコピー、もしくは発表者本人であることを証明できる抄録等のコピーを貼付する必要があります。共同演者としての発表抄録をもって出席の証明とすることは認められません。

※JSSR認定脊髄モニタリング認定医については1回分の参加証

〔4〕会員歴と会費納入について

留学のため休会していたなどの理由で会員歴が連続3年未満の方や、会費を2年以上滞納しておられる方は、申請できません。休会中の未納会費を全額納入、あるいは滞納会費を申請期間中に納入されれば、受験資格が生じます。

〔5〕術中脳脊髄モニタリングの経験について

認定医の受験資格「3. 術中脳脊髄モニタリングに3年以上従事した経験を有すること。」や、認定技術師の受験資格「2. 術中脳脊髄モニタリングに3年間以上従事した経験を有すること。」については、申請書類様式2の略歴欄に、どのような施設で、どれだけの期間、どのような業務に従事した経験があるのかを、できるだけ具体的にご記入下さるよう、ご協力をお願いいたします。また、この3年間の従事経験は認定医ないし認定技術師により証明される必要があります(証明者は同一施設で勤務していることは必ずしも必要ではありません)。ただし、認定医ないし認定技術師による証明が得られない場合は、所属機関ないし部署の責任者による証明を持ってこれに代えることができます。

〔6〕認定医の研修歴について

認定医の受験資格「7. 本学会が認定する教育施設あるいは準教育施設における1年以上の研修歴を有すること。ただし、前記の運用を開始するまでは、暫定措置として、認定医指導下の1年以上の研修歴を有することとする。」という条件を満たすためには、認定医がいる施設に常勤ないし非常勤として勤務していなければ受験はできないということではなく、下記のいずれかの場合でも受験可能です。

(1) 認定医がいる施設に、たとえば、週1回程度、研修に通っている場合。

(2) 申請者の所属施設において、認定医が、たとえば、週1回程度非常勤勤務しており、そこで申請者が研修を行っている場合。

これら以外の形態での勤務において検査・所見診断を行っていた場合には、「従事した経験」であっても、「研修歴」とは認められませんのであしからずご了承下さい。

単に「従事した経験」のある方より、「研修歴を有する」方のほうが、より専門性の高い業務に携わったものという認識であるとご理解下さい。

「1年以上の研修歴」については、認定医による証明書(申請書類様式3-3、2ページ目)の提出により確認いたします。また、2024年〜2028年の認定試験では、「認定医指導下の1年以上の研修歴」を満たさない場合、過去3年以内の該当分野の主催セミナーないしモニタリング関連学会のセミナー2回の受講したことが証明されれば受験を認めることになっておりますので、申請書類に2回分の参加証(参加者の名前が確認できるもの)のコピーを貼付する必要があります。

〔7〕波形と所見のレポート

波形ないしその所見のレポートについては、最近5年以内(2019年以降。日付を記載して下さい)のモニタリングが対象となります。

  • 認定医、認定技術師ともに、術中脳脊髄モニタリング記録30例の一覧リストと波形・所見のコピー10例を提出して下さい。本人が施行ないし判読したことがわかるよう記名して下さい。
  • それぞれのレポートに指導された認定医の署名を記載下さい。
  • 波形・レポートは、ホームページに症例レポート用紙およびサンプルを掲載しています。症例レポートはこの症例レポート用紙を使用して作成してください。これらはすべてPDFとし、術中脳脊髄モニタリング記録一覧リストもPDFで添付して下さい。

    術中脳脊髄モニタリング記録一覧リスト

  • マルチモダリティーでモニタリングした場合は、モダリティー別に分けて複数のレポートを提出しても1症例としてカウントされますのでご注意下さい。
    尚、波形と所見のレポート提出にあたっては、波形・レポートチェックリストに沿って確認チェックを行い、チェック済みの波形・レポートチェックリストも併せてPDFとして、提出下さい。
  • PDFは方向を合わせて下さい(PDF viewerで回転しなくても審査できるように)。方向が不適切であれば再度修正して提出を依頼します。

※上記留意点については、同封した波形・レポートチェックリストに沿って各自確認下さい。確認結果として、波形と所見のレポートと一緒にチェックリストもPDF化し、お送り下さい。

※※受験資格およびレポートの審査は、日本臨床神経生理学会認定委員会が行います。本学会認定医あるいは認定技術師の資質として明らかな問題があると判定された場合には、レポートを含む書類を差し戻すことがあります。あるいは、申請そのものをお認めできない場合もありますのでご注意下さい。なお、申請が認められない場合も認定審査料として受験料の一部をいただきます。

〔8〕出題内容について

日本臨床神経生理学会監修の「術中脳脊髄モニタリングの指針2022」(診断と治療社)をご参照ください。

http://www.shindan.co.jp/books/index.php?menu=10&cd=253300&kbn=1

※診断と治療社のHPは、chromeとedgeの最新版で接続できないという事象報告があるとのこと。接続できない場合は別のブラウザでお試し下さい。

〔9〕受験料

受験料は下記のとおりです。

認定医 22,000円(税込)
認定技術師 11,000円(税込)

申請書と同時に、受験料の払込用紙をお送り致します。それを用いて、2024年2月末日までに払い込んで下さい。

〔10〕合否の通知と合格者発表

試験の合否は2024年7月の理事会で承認され、その後のなるべく早い時期に本人に通知されると同時にHPで合格者が公開されます。

また、合格後認定料(認定医、認定技術師とも11,000円;税込)を払込いただいてから正式認定となり、認定証が送付されます。

〔11〕学会ホームページへの掲載

学会専門医名簿は公開を義務づけられていることに準じて、一般の方向けに本学会ホームページに認定医・認定技術師共認定保有者の氏名、所属機関およびその所在地の都道府県を掲載することを理事会で決定いたしております。何卒ご理解の上、よろしくご協力お願い申し上げます。

〔12〕申請書郵送

簡易書留もしくは宅急便などで学会事務局にお送り下さい。

〔13〕波形・レポートの提出方法

波形・レポートは一覧、チェックリストと併せてPDFで事務局までメール添付でお送り下さい。その際、必ずパスワードを付すようお願いします。チェックリストにチェックがない状態では再提出していただきます。

※PDFファイル名にはご自身の氏名を必ず記載下さい。

 

2024年1月5日

日本臨床神経生理学会
試験委員会
委員長 吉村匡史
認定委員会
委員長 松本理器

別表:主催セミナー、関連講習会、関連学会

1)当学会主催セミナー(術中脳精髄モニタリングセミナー以外):神経筋診断セミナー、脳波セミナー・アドバンスコース、経頭蓋磁気刺激の安全使用のためのハンズオンセミナー

2)関連講習会: 臨床神経生理技術講習会・東京、臨床神経生理研究会(九州)、臨床筋電図・電気診断学入門講習会(東京)、脳波・筋電図セミナー(京都)、北東北・道南神経筋電気診断技術セミナー、南東北臨床神経生理セミナー

3)術中脳脊髄モニタリング関連学会・研究会:日本脊髄機能診断学会、日本脳神経モニタリング学会、日本脳脊髄術中モニタリング研究会

4)関連国際学会:国際臨床神経生理学会(ICCN)、ISBET、国際誘発電位シンポジウム、国際てんかん学会、アジア・オセアニアてんかん学会、国際小児神経学会、アメリカ神経筋電気診断医学学会(AANEM)、アメリカ臨床神経生理学会(ACNS)、ヨーロッパ臨床神経生理学会、アメリカてんかん学会、アジア・オセアニア臨床神経生理学会(AOCCN)、国際ヒト脳機能マッピング学会(HBM)、CME、SFEMG/QEMG、世界神経学会(WCN)、国際リハビリテーション医学会(ISPRM)、世界精神医学会(WPA)、世界脳神経外科学会(WFNS)、国際整形外科学会(SICOT)、国際心理生理学会議(IOP)、北米神経科学会(SFN)、米国神経学会(AAN)、国際末梢神経学会(PNS)

5)関連国内学会:日本小児神経学会、日本てんかん学会、日本睡眠学会、日本ヒト脳機能マッピング学会、日本てんかん外科学会、日本神経科学学会、日本生理学会、日本整形外科学会、日本神経学会、日本脳神経外科学会、日本精神神経学会、日本リハビリテーション医学会、日本薬物脳波学会、日本生体磁気学会、日本生理心理学会、日本脊椎脊髄病学会、日本医学検査学会、日本理学療法士学会、日本臨床検査医学会、日本神経生理検査研究会、日本末梢神経学会、日本臨床睡眠医学会、日本ボツリヌス治療学会、日本パーキンソン病・運動障害疾患学会(MDSJ)
、日本脊髄機能診断学会、日本脳神経モニタリング学会、日本医学会