日本臨床神経生理学会 指導医・施設認定の申請のお願い
日本臨床神経生理学会では指導医と施設認定の制度を設けており、2017年より指導医と施設認定の募集を行っています。資格のある皆様・ご施設には是非とも、指導医と施設認定の申請をお願いいたしたく存じます。申請・認定等はすべて無料です。指導医と施設認定の制度は専門医制度を支える根幹です。
本来認定施設は、専門医受験資格の条件となるものですが、これまではその施行の前段階として、認定施設を増やす努力を行って参りました。十分な準備期間を設けたとの判断から、2024年実施の認定試験から、認定施設での研修を専門医の受験資格として要求することを決定しました(なお、専門技術師については認定施設研修は要求されません)。これ以降は、認定施設となっていない施設からの専門医受験申請が困難となる恐れがありますので(教育施設・準教育施設での非常勤研修でも研修歴として認める予定です)、是非施設認定申請、その要件を満たすための資格申請(指導医がいれば教育施設が、指導医でない専門医がいれば準教育施設が申請可能となります)をお願いできましたらと思います。
また、このための専門医資格取得を容易にするために、現在専門医受験における受験資格の緩和措置が実施されています(2023年実施試験まで)。この機会に将来を見据えて、各施設での専門医養成を積極的にご検討いただけましたら幸いです。
1.指導医申請について
日本臨床神経生理学会の専門医資格を1回以上更新されている方に、指導医の申請資格が生じます。「日本臨床神経生理学会指導医申請書」をダウンロードいただき、必要事項をご記入下さい。
2.施設認定申請について
認定施設は教育施設と準教育施設に分かれています。施設認定の概念は指導医の有無と密接に関わりますが、指導医申請と同時に施設認定を申請いただくことも可能です。施設での資格保有者の有無によって下記のように申請する施設区分が変わります。これらを十分ご理解下さい。
施設認定に関する要件はホームページにある「一般社団法人 日本臨床神経生理学会 施設認定、認定更新等に関する細則」に記載されていますが、およそ下記のとおりです。これらは教育施設・準教育施設で共通です。
- 研修に十分な施設・機器を備えていること。脳波分野では、脳波計を備えていること。筋電図・神経伝導分野では、筋電計を有していること。
- 研修に十分な検査症例件数を施行していること(脳波部門では年間脳波件数100件以上、筋電図・神経伝導部門では年間筋電図・神経伝導検査件数50件以上。脳波の件数が不足の場合には、脳磁図の件数をもって、また、筋電図・神経伝導検査件数が不足の場合には、術中モニタリングの件数をもってこれに代えることができる)。
- 定期的なカンファレンス等を行っていること。
- MRI・CT等の画像診断機器がある、もしくは他施設に速やかに委託する体制が整っていることが望ましい。
- 専門技術師がいることが望ましい。
まずご所属の施設がこれらを満たすかをご確認下さい。満たす場合に、施設の指導医、専門医の勤務状況によって下記のように申請の区分が分かれます。申請区分をご確認の上、「日本臨床神経生理学会施設認定申請書」をダウンロードいただき、必要事項をご記入下さい。
- A)施設に指導医または指導医資格申請中の方が常勤で勤務されている場合。
教育施設としての申請ができます。指導医のお一方を、研修指導責任者と定めていただき、施設から一つの施設認定申請書をご提出ください。 - B)施設に専門医だが指導医申請資格はまだない方が常勤で勤務されている場合。
準教育施設としての申請ができます。連携する教育施設(指導医が常勤で勤務し施設要件を満たす施設)をあらかじめ連絡をとった上で決めていただき、その教育施設の指導医を研修指導責任者と定めた上で、研修指導責任者となる予定の方、もしくは、当該施設の専門医が施設認定申請書をご提出ください。また、教育施設とどのように連携しているかを必ずお書き下さい。認められる連携の形態には前記細則にありますが、申請書にも記載されています。そちらをご参照ください。 - C)施設に指導医(または指導医資格申請中の専門医)が非常勤で勤務されている場合。
準教育施設としての申請ができます。連携する教育施設は必要ありません。非常勤の指導医の方が研修指導責任者となって、研修指導責任者となる予定の方、もしくは、当該施設の当学会会員が施設認定申請書をご提出ください。
申請は施設単位といたします。複数科に指導医、専門医などがいらっしゃる場合には、ご相談の上、施設区分、研修指導責任者をお決め下さい。また、申請書のIII. 施設所属のその他の専門医名には、当該施設のすべての科の専門医を分かる限りお書き下さい。
いずれの場合にも、当該医療施設の責任者(病院長など)に当学会の認定施設となる旨のご了解を得て下さい。医療施設責任者にご説明いただく場合には、当学会の脳波分野の教育施設であれば、脳波判断料Iが算定でき、脳波1件あたり170点の増点となる、あるいは、筋電図・神経伝導検分野の教育施設であれば、1件あたり1500点の単線維筋電図の点数が算定できるなどのメリットがあることを強調いただけましたら幸いです。
3.申請の方法
申請期間は指導医・施設認定とも、2023年3月1日より2023年4月末日までといたします。
ホームページにある、該当書式をダウンロードいただき、必要事項を記入いただいた上で、下記の事務局宛郵送をお願いいたします。
なお、脳波部門と筋電図・神経伝導部門は、指導医申請においても、施設認定においてもそれぞれ別々の扱いとなりますが、申請は両分野同一の申請書で申請できます。不明点につきましては遠慮なく事務局にご相談ください。
申請書類送付先
〒102-0075東京都千代田区三番町2三番町KSビル株式会社コンベンションリンケージ内
日本臨床神経生理学会事務局(試験・認定担当)
TEL:03-3263-8697 FAX:03-3263-8693
E-mail:jscn_nintei@secretariat.ne.jp
4.認定可否の通知とホームページ掲載について
指導医認定・施設認定の可否は2023年7月の理事会で承認され、その後のなるべく早い時期に通知させていただきます。また、指導医・認定施設については、ホームページに公開する予定です。ご承知置き下さい。
2023年2月15日
日本臨床神経生理学会
認定委員会
委員長 松本理器