てんかん専門医についての脳波専門医資格の移行措置付与についてのお知らせ
てんかんセンターなどてんかん学会の認定施設で診療しているてんかん専門医の先生方には、脳波の専門的知識と豊富な経験を有するにも関わらず、教室の伝統や診療科の違いによって当学会に所属せず、専門医取得の機会を逸した方が多くおられます。現在、厚生労働省が推進するてんかん地域連携推進事業において、公的に認定されたてんかんセンターであるにもかかわらず当学会の脳波認定施設でないという状況が発生する可能性があり、これは好ましくありません。これを踏まえて、日本てんかん学会認定専門医や認定施設から当学会認定専門医(脳波分野)の移行措置を実施します。
尚、申請できるのは脳波分野専門医のみです。
〔1〕申請期間
本年度の申請期間は、2021年2月15日より2021年4月末日までといたします。該当書類を揃えた上で下記事務局まで簡易書留もしくは宅急便などでお送り下さい。また、波形と所見のレポートについては、全例PDFとし、指定のクラウドストレージにアップロードください(手順は〔5〕波形と所見のレポート 参照))。 PDFの作り方がわからない、アップロード方法がわからないなど不明点につきましては遠慮なく事務局にご相談下さい。
申請書類送付先
〒102-0075東京都千代田区三番町2 三番町KSビル株式会社コンベンションリンケージ内
日本臨床神経生理学会事務局(試験・認定担当)
TEL: 03-3263-8697 FAX: 03-3263-8693
E-mail: jscn_nintei@secretariat.ne.jp
〔2〕専門医移行措置申請資格:以下の項目を満たす必要があります。
- 日本てんかん学会専門医であること
- 脳波検査に5年間以上従事した経験を有すること。
- 本学会会員であり、継続的に5年間以上の本学会会員歴を有すること。会員歴がこれに不足する場合は下記の申請時の必要書類7.を参照のこと。
- 本学会会員歴には、学生会員歴も認めるが、正会員歴が含まれている必要がある。
- 申請時点からさかのぼって 5年以内に以下のいずれかがあること。
- (i)本学会主催の学術大会あるいは技術講習会への出席通算3回以上。
- (ii)本学会主催の学術大会での脳波に関係する演題の筆頭発表者としての発表1回以上。
- (iii)本学会主催の脳波セミナーアドバンスコース出席1回以上(講師参加でも可)。
- (iv)本学会学術大会での脳波に関連するシンポジウムのシンポジスト、本学会技術講習会・主催セミナー・関連講習会での脳波に関連する講師、あるいはそれに準じる業績1回以上(準じる業績としては、日本てんかん学会での上記と同等の業績も認める)。
〔3〕申請時の必要書類とその注意点
- 委員会作成の申請書(学会ホームページからダウンロードして下さい)。
- 免許証のコピー(医師)。
- てんかん専門医認定証のコピー。
- 申請書中の「脳波検査に5年間以上従事した経験」の欄には、どのような施設で、どれだけの期間、どのような業務に従事した経験があるのかを、できるだけ具体的に記入して下さい。この5年間の従事経験は脳波専門医により証明される必要があります(証明者は同一施設で勤務していることは必ずしも必要ではありません)。
- 学術大会・講習会等の参加を証明できる参加証、講師実績あるいは筆頭発表者であることを証明できる抄録のコピーなど。
- 会員歴が5年以上ある場合は以下の(i)あるいは(ii)のいずれかを提出する必要があります。
- (i)10年以内に掲載された脳波に関連する論文・著書(総説も可)等のうち3篇(うち1編は筆頭著者であることが望ましい)のタイトルページのコピー。
- (ii)最近5年間に自分が実際に経験した「脳波の波形・所見のコピー」10例分。
- 会員歴が5年に満たない場合は以下の (i)あるいは (ii)のいずれかを提出する必要があります。
- (i)10年以内に掲載された脳波に関連する論文・著書(総説も可)等のうち3篇(うち1編は筆頭著者であることが望ましい)のタイトルページのコピー、および、自分が実際に経験した「脳波の波形・所見のコピー」10例分。
- (ii)最近5年間に自分が実際に経験した「脳波の波形・所見のコピー」50例分。
[註]提出する波形・所見のうち、少なくとも3割はてんかん以外の症例とすること。
- 論文・著書等のタイトルページのコピーはA4サイズにして、1件につき1部提出して下さい。
〔4〕会員歴と会費納入について
会員歴の計算にあたっては、留学のため休会していたなどの理由で継続した会員歴でない場合には算定できません。休会中の未納会費を申請期間中に全額納入されれば、会員歴と算定します。
会費を2年以上滞納しておられる方は、申請できません。滞納会費を申請期間中に全額納入されれば、申請資格が生じます。
〔5〕波形と所見のレポート
学会ホームページにある、脳波波形・所見のサンプル(専門医師用)をご参照下さい。これらはすべてA4サイズとし、波形と所見一覧リスト(様式1-5)を添付して下さい。
[註]提出に当たっては個人情報(名前・生年月日)を消去するようご注意下さい。
申請書に同封する波形と所見のレポートは、全例PDFを作成して下さい。
事務局に申請書が届きましたら、申請者専用のクラウドストレージURLをメールでお知らせ致しますので、そちらにPDFのアップロードをお願いします。
[註]申請書に記載のメールアドレスは、間違いのないようお願い致します。
〔6〕審査料
審査料は下記のとおりです。
22,000円(税込)
[註]申請書を受け取りましたら、審査料の払込用紙をお送りいたします。それを用いて、2021年5月末日までに払込下さい。
〔7〕申請書類の審査と認定
認定委員会が書類審査を行い、2021年7月の理事会で決定されます。結果はなるべく早く本人に通知します。認定が認められた場合は、認定料(11,000円:税込)の払込用紙をお送りいたします。認定料を払込いただいてから正式認定となり、認定証が送付されます。
〔8〕学会ホームページへの掲載
学会認定医名簿は公開を義務づけられていることに準じて、一般の方向けに本学会ホームページに認定保有者の氏名、所属機関及びその所在地の都道府県を掲載する予定です。何卒ご理解の上、よろしくご協力お願い申し上げます。
2021年2月1日
日本臨床神経生理学会
認定委員会
委員長 園生雅弘