術中脳脊髄モニタリング認定医・認定技術師の移行措置
(2019年~2021年)による認定についてのお知らせ
今日、整形外科・脳神経外科領域を中心に、経頭蓋電気刺激−筋誘発電位、短潜時体性感覚誘発電位等の術中脳脊髄モニタリング(以下、モニタリング)が急速に普及しつつあります。日本臨床神経生理学会は、これらの検査手法を専門的に扱い、関係する全ての診療科の医師・技術師が集う学会の責務として、モニタリングに関わるスタッフが一定水準以上の知識と技術を習得・維持し、一層有用かつ安全なモニタリングの普及を図る目的で、認定医制度、認定技術師制度を制定することにいたしました。
試験による認定に先立ち、2018年度(2019年)より2020年度(2021年)の間に限り、以下の条件を満たす方の移行措置による認定の申請を受付けることとしましたのでお知らせいたします。
なお、この移行措置は現在のところ今回を含めあと2回の予定です(規則の記載と異なる点がありますので、ご注意願います。規則は後日修正予定です)。
1.申請期間
本年度の申請期間は、2020年2月15日より2020年4月末日までといたします。該当書類を揃えた上で下記事務局まで簡易書留もしくは宅急便などでお送り下さい。不明点につきましては遠慮なく事務局にご相談下さい。
申請書類送付先:
〒102-0075東京都千代田区三番町2 三番町KSビル
株式会社コンベンションリンケージ内
日本臨床神経生理学会事事務局(試験・認定担当)
E-mail: jscn_nintei@secretariat.ne.jp
2.申請資格
以下の項目を満たす必要があります。
- 認定医の申請では、整形外科専門医、脳神経外科専門医、麻酔科専門医、神経内科専門医等、関連領域の専門医であること。
- 認定技術師の申請では、臨床検査技師、歯科医師の国家資格を有すること。
- モニタリングに5年間以上従事した経験を有すること。下記の〔3〕申請時の必要書類4. を参照のこと。
- 本学会会員であり、継続的に5年間以上の本学会会員歴を有すること(今回は2015年5月末までに入会された方がこれを満たします。入会日については学会ウェブサイトのマイページをご覧下さい)。会員歴がこれに不足する場合は下記の〔3〕申請時の必要書類7.を参照のこと(最近の入会であってもそれ以外の条件を満たせば、この方法で申請が可能です)。
- 本学会会員歴には、学生会員歴も認めるが、正会員歴が含まれている必要がある。
- 申請時点からさかのぼって 5年以内に以下のいずれかがあること。
- (i)本学会主催の学術大会あるいは技術講習会あるいは主催セミナー、ないし、脊髄機能診断研究会、日本脳神経モニタリング学会、日本術中脳脊髄モニタリング研究会への出席通算3回以上(ただし、うち少なくとも1回は学術大会あるいは技術講習会への出席であること)。
- (ii)本学会主催の学術大会でのモニタリングに関係する演題の筆頭発表者としての発表1回以上。
- (iii)本学会主催の術中脳脊髄モニタリングセミナー出席1回以上(講師参加でも可)。
- (iv)本学会の学術大会でのモニタリングに関連するシンポジウムのシンポジスト、本学会技術講習会・主催セミナー・関連講習会でのモニタリングに関連する講師、あるいはそれに準じる業績1回以上。
3.申請時の必要書類とその注意点
- 委員会作成の申請書(学会ホームページからダウンロードして下さい。)
- 免許証のコピー(医師、臨床検査技師、歯科医師)
- 認定医を申請する場合は、関連領域の専門医認定証のコピー。
- 申請書中の「術中脳脊髄モニタリングに5年間以上従事した経験」の欄には、どのような施設で、どれだけの期間、どのような業務に従事した経験があるのかを、できるだけ具体的に記入して下さい。この5年間の従事経験は日本臨床神経生理学会 術中脳脊髄モニタリング認定医ないし認定技術師により証明される必要があります(証明者は同一施設で勤務していることは必ずしも必要ではありません)。ただし、初年度(2019年)、及び、それ以降であっても認定医ないし認定技術師による証明が得られない場合は、所属機関ないし部署の責任者による証明を持ってこれに代えることができます。
- 学術大会・講習会等の参加を証明できる参加証、講師実績あるいは筆頭発表者であることを証明できる抄録のコピーなど。
- 会員歴が5年以上ある場合は以下の(i)あるいは(ii)のいずれかを提出する必要があります。
- (i)10年以内に掲載されたモニタリングに関連する論文・著書等のうち3篇(うち1編は筆頭著者であることが望ましい)のタイトルページのコピー。
- (ii)最近5年間に自分が実際に経験した「モニタリング記録等の波形・所見のコピー(認定医申請)、ないし、波形のコピー(認定技術師申請)」10例分。
- 会員歴が5年に満たない場合は以下の (i)あるいは (ii)のいずれかを提出する必要があります。
- (i)10年以内に掲載されたモニタリングに関連する論文・著書等のうち3篇(うち1編は筆頭著者であることが望ましい)のタイトルページのコピー、および、最近5 年間に自分が実際に経験した「モニタリング記録等の波形・所見のコピー(認定医申請)、ないし、波形のコピー(認定技術師申請)」10例分。
- (ii)最近5年間に自分が実際に経験した「モニタリング記録等の波形・所見のコピー(認定医申請)、ないし、波形のコピー(認定技術師申請)」50例分。
- 論文・著書等のタイトルページのコピーはA4サイズにして、1件につき1部提出して下さい。
4.会員歴と会費納入について
会員歴の計算にあたっては、留学のため休会していたなどの理由で継続した会員歴でない場合には算定できません。休会中の未納会費を申請期間中に全額納入されれば、会員歴と算定します。
会費を2年以上滞納しておられる方は、申請できません。滞納会費を申請期間中に全額納入されれば、受験資格が生じます。
5.波形と所見のレポート
学会ホームページにあるサンプルをご参照下さい。これらはすべてA4サイズとしてご提出下さい。
[註]提出に当たっては個人情報(名前・生年月日)を消去するようご注意下さい。
マルチモダリティーでモニタリングした場合は、モダリティー別に分けて複数のレポートを提出しても1症例としてカウントされますのでご注意下さい。
6.審査料
審査料は下記のとおりです。
- 認定医:22,000円(税込)
- 認定技術師:11,000円(税込)
[註]申請書を受け取りましたら、審査料の払込用紙をお送りいたします。それを用いて、2020年5月末日までに払込下さい。
7.申請書類の審査と認定
認定医・認定技術師認定は、認定委員会が書類審査を行い、2020年7月の理事会で決定されます。結果はなるべく早く本人に通知します。認定が認められた場合は、認定料(認定医、認定技術師とも11,000円:税込)の払込用紙をお送りいたします。認定料を払込いただいてから正式認定となり、認定証が送付されます。
8.学会ホームページへの掲載
学会認定医名簿は公開を義務づけられていることに準じて、一般の方向けに本学会ホームページに認定保有者の氏名、所属機関及びその所在地の都道府県を掲載する予定です。何卒ご理解の上、よろしくご協力お願い申し上げます。
2020年2月1日
日本臨床神経生理学会
認定委員会
委員長 園生雅弘
術中脳脊髄モニタリング小委員会
委員長 齋藤貴徳