術中脳脊髄モニタリングセミナーのお知らせ
脊椎手術における術中モニタリングは、安全に脊椎手術を施行するための重要な手段であり、米国ではすでにモニタリングを施行している施設を選んで脊椎手術を受ける患者が多いのが現状です。日本でも今後社会的な要望が強くなることが予想されますが、未だその施行方法やアラームポイントなどスタンダードが決定されておらず、日本では脳脊髄術中モニタリングがあまり普及していないのが現状です。標準的な脳脊髄術中モニタリングに関する知識や技術を習得でき、術中モニタリングに関する新しい知識が情報提供される本セミナーを通じてその知識や技術を習得・発展させていくことは脳疾患や脊椎脊髄疾患を対象として外科的治療に関係する医療従事者にとって大変意義のあることといえます。
本セミナーは、日本臨床神経生理学会に術中脳脊髄モニタリング委員会が組織されたのに伴いこの委員会が中心となり学会が主催するものです。脊椎脊髄疾患の診断やリハビリテーション診療に必要な電気生理学的知識の獲得、脊髄モニタリングに必要な知識・技術の獲得、等ができる場として、講義、実際に手術をしながらの見学・指導、ケースカンファレンス、等を企画しております。
講師はいずれも長年にわたって電気診断や術中脳脊髄モニタリングに携わってきた、我が国を代表する臨床神経生理学の専門家です。術中モニタリングを目指す若い医師会員のみならず知識の再確認を希望される認定医の会員、さらに高い技術を目指す技術師の方々が、本セミナーをご利用いただき、モニタリング方法の正確な理解とモニタリング技術のレベルアップを図って下さるよう切望致します。
2015年6月吉日
日本臨床神経生理学会
理事長 飛松 省三
<運営>術中脳脊髄モニタリング委員会
委員長 齋藤 貴徳
第1回 術中脳脊髄モニタリングセミナー
日時 |
2015年8月1日(土)~2日(日)
開始時間 8月1日 午前8時00分(受付開始午前7時30分)
8月2日 午前9時30分(受付開始午前 9時00分)
終了時間 8月2日 午後4時30分(予定) |
場所 |
関西医科大学附属枚方病院
〒573-1191 大阪府枚方市新町2-3-1 / 電話 072-804-0101
ホテルアゴーラ大阪守口
〒634−8521 大阪府守口市河原町10-5 / 電話 06-6994-1111
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主催 |
日本臨床神経生理学会
(運営:日本臨床神経生理学会術中脳脊髄モニタリング委員会)
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共催 |
日本光電(検査機器提供)、ガデリウスメディカル(検査機器提供)、
日本脳脊髄術中モニタリング研究会 |
各セミナーの概要 |
①第1日目(2015年8月1日、対象:医師のみ)
実際に手術室に入り術中脊髄モニタリングを見学していただきます。頚椎症性脊髄症症例の除圧術の症例の術中脊髄モニタリングを予定しております。電極の設置、誘発筋電計の準備から実際のモニタリング(経頭蓋電気刺激複合筋活動電位、体性感覚誘発電位による術中脊髄モニタリング)を見学していただく予定にしております。見学の後には、講義、症例検討も行う予定です。
参加資格はモニタリングを既に導入している、あるいは、これから導入しようと考えている医師です。
募集人数30名程度、受講費用は30,000円(日本臨床神経生理学会会員)、40,000円(非会員)。第2日目プログラム受講費も含みます。
②第2日目(2015年8月2日、対象:医師、検査技師、等)
術中脳脊髄モニタリングに必要な電気生理学的知識、個々の術中脊髄モニタリングやVEP、ABR、などの各種の術中脳神経モニタリング、大血管手術における脊髄モニタリングについて講習します。
参加資格は第1日目に参加した医師に加えて、脳脊髄術中モニタリングに関心のある医師、検査技師、等で第2日目の受講を希望する方を対象とします。当学会員、筋電図・神経伝導部門認定技術師を優先します。
募集人数70名程度(第1日目受講者30名を加えて合計100名まで)、受講費用は8,000 円(日本臨床神経生理学会会員)、10,000円(非会員)。基本的な知識・技術に関する講義で構成されています。
*第2日目のみ受講の方で、第1日目13:10から16:40までの講義と症例検討を聴講希望の方は受講申込書にその旨記載してください。
プログラムはこの案内の後にありますので参考にしてください。
参加者には学会認定医更新点数10点、または、学会認定技術師更新点数10点が与えられます。また、受講証を発行します。 |
講師 |
木村淳、山田徹、安藤宗治、飯田宏樹、板倉毅、宇川義一、大島秀規、小川潤、川口昌彦、河野道宏、川端茂徳、川真田樹人、幸原伸夫、後藤哲哉、齋藤貴徳、佐々木達也、里見和彦、瀬川義朗、園生雅弘、高谷恒範、谷俊一、谷口愼一郎、玉置哲也、福多真史、丸田雄一、吉谷健司を予定 (順不同、敬称略) |
受講費用 |
税込、テキスト、昼食を含んでいます。 |
受付人数 |
応募者多数の場合お断りすることがあります。
未入会の方には入会をお勧めします。
入会後に会員としての受講料が適用されます。 |
受付期間 |
日本臨床神経生理学会会員:2015年6月22日(月)~7月17日(金)
非会員:2015年7月2日(木)~7月17日(金)
日程が多少前後する場合がございます。最新の日程・詳細については学会HPにてご確認ください。http://jscn.umin.ac.jp/
※非会員の方は、日本臨床神経生理学会にご入会頂いた場合は会員として申込できます。
入会をご希望の方は、学会ホームページの入会案内(http://jscn.umin.ac.jp)を通じ、入会申込書を学会事務局にお送りください。学会事務局から受理メールが届いた 段階で、会員としてのお申し込みが可能となります。詳しくは学会事務局(jscn@conet-cap.jp)までお問合せください。 |
申込方法 |
申込書をダウンロードし必要事項を記載して06-6994-4015(関西医大滝井病院整形外科医局FAX専用)までFAXいただくか、運営事務局(jscn-monitor@conet-cap.jp)にメールでご連絡ください。宿泊斡旋はございません。
申込書
Wordファイル
PDFファイル
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問合せ先 |
〒570-8507大阪府守口市文園町10-15
関西医科大学附属滝井病院整形外科医局内 齋藤貴徳
電話:06-6992-1001
FAX:06-6994-4015(関西医大滝井病院整形外科医局FAX専用)
メールアドレス:jscn-monitor@conet-cap.jp
(運営の一部を株式会社コネットが行います。http://www.conet-cap.jp/conet_hp/company2.html) |
質問タイム |
第1日目受講者を対象としています。イブニングセミナーに引き続き開催します。
講義や見学での疑問点、その他日常のモニタリングでの質問などを含め、エキスパートと気楽に交流していただくことを目的にしています。得難い機会ですので、ぜひご参加下さい。
*第2日目のみ受講の方で、第1日目の19:00からの質問タイム(情報交流会)に参加希望の方は、受講申込書にその旨記載してください。
日時:8月1日(土曜日)
イブニングセミナー 18:00~19:00
質問タイム 19:00~20:30
(開始時間は当日の進行状況により変更される可能性があります)
場所:ホテルアゴーラ守口 |
プログラム/ Preliminary Program |
(実際の講師、講演タイトル、スケジュール、会場は、都合により変更される可能性があります)(敬称略)
1日目(1日目は医師のみとなります) 2015年8月1日(土)
- 8:00~8:40
- 1日目プログラム 開会あいさつ
オリエンテーション
齋藤貴徳(術中脳脊髄モニタリング委員会委員長)
玉置哲也(和歌山県立医科大学整形外科名誉教授)
- 8:40~11:40
- 術中脊髄モニタリングの見学
関西医大手術室
責任者 瀬川義朗(神戸中央市民病院)
Rm1 丸田雄一(山口大学)
Rm2 高谷恒範(奈良県立医大)
- 8:40~11:40
- ランチョンセミナー 術中モニタリングの歴史と今後の展望
里見和彦(杏林大学整形外科名誉教授)
< 休憩 >
- 13:10~13:30
- 1.術中モニタリングの麻酔
飯田宏樹(岐阜大学麻酔科教授)
- 13:30~13:50
- 2.術中モニタリング電位の起源
小川潤(静岡赤十字病院整形外科)
- 13:50~14:10
- 3.Multi-modal monitoringのすすめ
安藤宗治(和歌山労災病院整形外科)
- 14:10~14:30
- 4.MEPモニタリングの問題点
谷口愼一郎(関西医大滝井病院整形外科)
< 休憩 >
- 14:40~16:40
- 5.症例検討
Presenter1. 大島秀規(日本大学脳神経外科)
Presenter2. 安藤宗治(和歌山労災病院整形外科)
Presenter3. 川端茂徳(東京医科歯科大学整形外科)
Presenter4. 垣花 学(琉球大学麻酔科)
- 18:00~19:00
- イブニングセミナー SEPを用いた術中モニタリングの実際-アメリカでの術中モニタリングの現状-
山田徹(アイオワ大学神経内科教授)
< 質問タイム(情報交流会) >
2日目 2015年8月2日(日)
- 9:30~9:40
- 2日目プログラム 開会あいさつ
齋藤貴徳(術中脳脊髄モニタリング委員会委員長)
木村淳(アイオワ大学神経内科教授)
- 9:40~10:10
- 1.モニタリングに必要な筋電図の知識
幸原伸夫(神戸市立医療センター中央市民病院神経内科)
- 10:10~10:40
- 2.モニタリングに必要な末梢神経誘発電位の知識
谷俊一(高知大学整形外科名誉教授)
- 10:40~11:10
- 3.モニタリングに必要な運動誘発電位の知識
宇川義一(福島医大神経内科教授)
- 11:10~11:40
- 4.モニタリングに必要なSEPの知識
園生雅弘(帝京大学神経内科教授)
< 休憩 >
- 11:45~12:05
- 5.脊髄モニタリング1:麻酔法の注意点
川真田樹人(信州大学麻酔科教授)
- 12:05~12:25
- 6.脊髄モニタリング2:電極設置法
板倉毅(福島県立医大)
- 12:25~12:45
- 7.脊髄モニタリング3:体性感覚誘発電位
齋藤貴徳(関西医大滝井病院整形外科教授)
- 12:45~13:05
- 8.脊髄モニタリング4:経頭蓋電気刺激複合筋活動電位
川端茂徳(東京医科歯科大学整形外科)
< 休憩 >
- 13:15~14:15
- ランチョンセミナー:脊髄疾患・末梢神経疾患の電気生理学的診断法
木村淳(アイオワ大学神経内科教授)
< 休憩 >
- 14:20~14:40
- 9.聴神経腫瘍のモニタリング
河野道宏(東京医科大学脳神経外科教授)
- 14:40~15:00
- 10.脳血管クリッピングのモニタリング
後藤哲哉(信州大学脳神経外科)
- 15:00~15:20
- 11.VEP
佐々木達也(青森県立中央病院脳外科)
< 休憩 >
- 15:30~15:50
- 12.下位脳神経のモニタリング
福多真史(新潟大学脳神経外科)
- 15:50~16:10
- 13.大血管モニタリング
吉谷健司(国立循環器病研究センター麻酔科)
- 16:10~16:30
- 14.チームとしてのモニタリングシステムの構築法
川口昌彦(奈良医大麻酔科教授)
< 閉会の辞 >
*2日目講義1−4は機器によるライブデモを含みます。 |