「デジタル脳波の記録・判読指針」(案)のパブリックコメント募集
日本臨床神経生理学会より会員の皆様へパブリックコメント募集のお知らせです。
デジタル脳波が1990年から普及し始め、本邦でも当初ハイブリッド脳波計としてデジタル脳波計が普及した後、ペーパレス脳波計としてデジタル脳波計が急速に普及してきました。デジタル脳波計のハード面の規格や指針はほぼ標準化され、判読に際して、一旦記録された脳波を、モンタージュ・感度・フィルタなどを目的に応じて自在に操作できる、あるいはデータの二次処理で視察以上の検討ができるようになり、かつて紙媒体の脳波判読時に切望されていたことが可能となってきました。
しかしながら、判読技能の向上や効率的な判読過程、ひいては判読トレーニング研修過程の向上などが,機器面の革新に応分たりえる状況で向上してきたかは、課題が残ります。
デジタル脳波のハード面の恩恵を判読医・検査技師サイドが十分に活かすには、デジタル脳波の効率的な記録・判読のための指針が求められています。さらに、初学者や脳波研修中の医師・技術師が教 育的ツールとしてデジタル脳波システムの活用も期待されています。
このようなむしろ初学者も意識した自己学習の効率も考慮した、専らデジタル脳波の記録・判読の指針は、諸外国でも今までなく、今回本学会の目的型特別委員会の一つであるペーパレス脳波の記録・判読指針小委員会で、「デジタル脳波の記録・判読指針」(案)を作成し、本学会の会員用ホームページに掲載しました。
本指針案に対して、パブリックコメントを2014年8月末日まで募集しますので、御意見を以下の本学会あてにお願いします。
<jscn@conet-cap.jp>
その後、修正版を本年9月中に再掲載する予定です。
より効率的なデジタル脳波の記録・判読と、デジタル脳波が自己学習教育的ツールとして活用される上で、本指針が資することを期待します。
2014年7月
ペーパレス脳波の記録・判読指針小委員会
委員長:池田昭夫
委員:赤松直樹、小林勝弘、酒田あゆみ、末永和榮、飛松省三、橋本修治、松浦雅人(五十音順)