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学会賞のご案内

2022年度学会賞 表彰式

第44回日本呼吸療法医学会学術集会初日の8月6日(土)に本賞の表彰式が執り行われました。

学会賞2022

2022年度受賞論文

優秀論文賞

原著「中等症以上のCOVID-19患者に対する退院時のCS-30による労作時低酸素血症と呼吸困難に関する検討」
石原敦司 氏
岐阜県総合医療センター 中央リハビリテーション部

38巻1号P.69-75掲載
採択日:2021年4月13日
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学会賞2021

受賞の言葉

 このたびは、前年度に引き続き大変名誉ある賞をいただき、非常にうれしく光栄に思います。
 今回の賞は、いまだ多くの感染者が出ているCOVID-19に関する論文です。当院はICUとは別にCOVID-19病棟を診療開始時より新設し対応してきており、軽症から重症および小児から高齢者までとさまざま患者様への対応を行ってまいりました。多くの困難もありましたが、COVID-19診療にかかわる多くのスタッフの協力のもとで診療が可能となり、今回の論文投稿および賞を得ることができたと考えております。
 また、未知のウイルスに関する論文であり、論文執筆にかかわっていただいた呼吸療法医学会の多数の先生方のご指導に厚くお礼申し上げます。
 今後も変異し得るCOVID-19および新たな新興感染症に対しても、今回培ったノウハウを活かして診療にあたりたいと考えておりますし、この論文が現在および今後の診療の一助としていただけると幸いに思います。
 最後になりますが、今後も呼吸療法の発展に貢献できるよう日々の業務に邁進してまいりたいと思っております。このたびは誠にありがとうございました。

奨励論文賞

呼吸管理の工夫「小児の在宅人工呼吸器使用症例に対するスピーチバルブ使用の経験と気道内圧測定」
松本 昇 氏
大阪母子医療センター 呼吸器・アレルギー科

38巻1号P.76-81
採択日:2020年12月24日
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学会賞2021

受賞の言葉

 このたび、「人工呼吸」奨励論文賞を受賞することができ、大変嬉しく光栄に思います。今回の賞は、当院で2000年より本格的に始動した呼吸サポートチーム(RST)の活動の上にいただけたものと考えております。また、論文の執筆や査読に携わってくださった呼吸療法医学会の多くの先生方に厚く御礼申し上げます。
 近年、乳幼児の気管切開症例は右肩上がりに増加しており、なかでも在宅人工呼吸器を必要とする慢性呼吸不全の症例も増えております。一方、小児では成長発達に伴い人工呼吸器が離脱可能となる症例もあり、本検討で用いたスピーチバルブ(SV)を離脱時に用いることで、言語発達を始めとしたさまざまな効果が期待できます。小児でSVを使用する場合には加湿不良や呼吸困難などがないか、注意すべき点もありますが、本研究のような評価を行うことで安全にSVが使用されることを期待しています。
 今後も引き続き、質の高い呼吸療法を実践すると同時に臨床研究も行ってまいりたいと存じます。このたびは誠にありがとうございました。

 

呼吸管理の工夫「プレッシャーサポート換気時の食道内圧と流量波形の関連性の検討」
林 久美子 氏
熊本中央病院 臨床工学科

38巻2号P.169-173掲載
採択日:2021年10月18日
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学会賞2021

受賞の言葉

 このたびは、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。本論文は以前の勤務先(岡山大学病院 高度救命救急センター)での研究ですが、現在の勤務先に異動した後も論文執筆にあたり共著の先生方には多大なるご助言をいただきました。厚く御礼申し上げます。さらには、呼吸療法医学会人工呼吸編集委員会の先生方、査読してくださった先生方のご指導なしには、論文として本誌に発表するに至らなかったと思います。客観的な論文とは? ということについて学ばせていただきました。本当にありがとうございました。
 経肺圧は人工呼吸管理の肺保護戦略において重要性が注目されています。本研究は人工呼吸器のグラフィックモニタのひとつである流量波形と経肺圧との関連性に着目するところからスタートしました。病態や条件などを多々考慮すべき点は多く、課題も残されていますが、流量波形と食道内圧との関係をこの論文を通して示すことができたのではないかと思います。今後、今回の研究が人工呼吸管理をともなう医療の場面で少しでも貢献できれば幸いです。
 このたびは誠にありがとうございました。