2024年11月14日 時点
(プログラムは予定です)
「栄養治療の船出」
2月14日(金曜日)14:10 ~ 14:40 第1会場
「JSPEN 2025年度施政方針と今後の展望」
2月14日(金曜日)14:40 ~ 15:10 第1会場
「手術治療が本来の目的を達成するために」
2月14日(金曜日)11:10 ~ 12:00 第3会場
「胃瘻の適応を問う」
2月14日(金曜日)10:10 ~ 11:00 第3会場
特別講演01 「NPO法人PDNの軌跡」
2月14日(金曜日)9:00 ~ 10:00 第1会場
特別講演02 「栄養治療における患者市民参画の可能性と期待」
2月14日(金曜日)10:10 ~ 11:10 第1会場
特別講演03 「低栄養診断をめぐる課題と展望」
2月15日(土曜日)8:30 ~ 9:30 第1会場
特別講演04 「特別対談」▶ 特別講演
2月15日(土曜日)10:00 ~ 11:30 第1会場
特別講演05 「腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアがもたらす未来」▶ 特別講演
2月15日(土曜日)13:50 ~ 14:50 第1会場
2月15日(土曜日)10:20 ~ 10:50 第8会場
「代謝機能障害関連脂肪肝疾患(MASLD)における骨密度低下リスク」
2月14日(金曜日)9:00 ~ 10:00 第3会場
【受賞講演】葛谷 雅文(名古屋鉄道健康保険組合 名鉄病院)
「高齢者の栄養管理:ライフステージに沿ったメタボからフレイルへのギアチェンジ」
【関連講演】若林 秀隆(東京女子医科大学大学院医学研究科リハビリテーション科学講座)
「高齢者のリハビリテーション・栄養・口腔連携の礎」
【関連講演】吉村 芳弘(熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養研究センター)
「「サルコペニア・フレイルに関する栄養管理ガイドライン2024(案)」の作成」
2月15日(土曜日)8:30 ~ 9:00 第8会場
2月15日(土曜日)9:15 ~ 10:15 第8会場
共催:ニュートリー株式会社
※演者情報を今後追加予定です。
With the introduction of the GLIM criteria, malnutrition has become a clinical diagnosis and a target for therapy. It is becoming a global standard to identify individuals at risk of undernutrition through appropriate nutritional screening and to use the GLIM criteria for undernutrition diagnosis, assessment, and severity assessment. The GLIM criteria also emphasize the assessment of muscle mass, which is required in a variety of conditions. In this context, sarcopenic obesity and other conditions can also be considered as malnutritional disorders. In this session, the treatment of various malnutritional disorders will be discussed. Dong Woo Shin (Dongtan Sacred Heart Hospital, Hallym University, Korea)
"Changing the paradigm in the treatment of hospital malnutrition and ERAS: in accordance with the National Healthcare Insurance System" Han-Ping Shi (Beijing Shijitan Hosptial, Capital Medical University, China) "Nutritional care is the first-line therapy for many conditions" 内藤 剛(北里大学医学部 下部消化管外科学) "Nutritional support for morbidly obese patients who underwent bariatric and metabolic surgery" 廣野 靖夫(福井大学医学部附属病院 がん診療推進センター) "Application of the GLIM criteria in nutritional therapy for malnutrition" Rocco Barazzoni (Department of Medical, Surgical and Health Sciences - University of Trieste, Italy) "Treating malnutrition and its emerging phenotypes: challenges and progress from a European perspective" |
Various pieces of evidence generated by enthusiastic researchers have led to advances in perioperative nutrition treatment, though not everything is clear. In this session, we will discuss what is currently known and what remains unknown about perioperative nutrition therapy. 演者:
Seung-Wan Ryu (Keimyung University Dongsan Hospital) Ming-Tsan Lin (Department of Surgery, National Taiwan University Hospital, Taiwan) 錦織 達人(京都大学 消化管外科) 海道 利実(聖路加国際病院 消化器・一般外科) Dileep Lobo (Professor of Gastrointestinal Surgery, University of Nottingham) |
The JSPEN has embarked on a new voyage, and its destination depends on the younger generation. The future perspectives of nutrition therapy will be discussed among enthusiastic and promising young healthcare professionals in Asia and Europe. 演者:
Tippawan Siritientong (Department of Food and Pharmaceutical Chemistry, Faculty of Pharmaceutical Sciences, Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand) Hyuk-Joon Lee (Department of Surgery and Cancer Research Institute, Seoul National University College of Medicine, Republic of Korea) 堤 理恵(広島大学大学院医系科学研究科) 牧 宏樹(甲府市地域医療センター 救急調剤薬局) In Gyu Kwon (Yonsei University Gangnam Severance Hospital, Korea) |
教育講演01 「急性期の栄養療法:何が何だかわからない?」
2月14日(金曜日)9:00 ~ 9:30 第12会場
教育講演02 「Medical Nutritionistへの誘い」
2月14日(金曜日)9:40 ~ 10:10 第12会場
教育講演03 「栄養療法と臨床試験:周術期栄養管理をめぐって」
2月14日(金曜日)10:20 ~ 10:50 第12会場
教育講演04 「がんと栄養」
2月14日(金曜日)11:00 ~ 11:30 第12会場
教育講演05 「予防医療としての栄養」
2月14日(金曜日)11:40 ~ 12:10 第12会場
教育講演06 「働きながら学ぶ栄養士のための大学院」
2月14日(金曜日)15:20 ~ 15:50 第12会場
教育講演07 「がん治療における栄養療法の役割」
2月14日(金曜日)16:00 ~ 16:30 第12会場
教育講演08 「糖尿病の食事療法」
2月14日(金曜日)16:40 ~ 17:10 第12会場
本企画では、栄養治療の指標としての筋肉量の意義を多角的に探求する。筋肉量は、GLIM基準にも採用されている通り、栄養評価において重要な指標とされている。外科・救急領域や高齢者の栄養管理ほか様々な病態において、筋肉量の適切な評価と管理が、治療効果や予後と関連することが報告されており、臨床での応用が進んでいる。本企画では、最新の研究成果と臨床応用例を共有し、筋肉量が栄養治療のサロゲートマーカーとしてどのように活用され得るか、その妥当性や今後の課題を議論する。 井田 智(熊本大学大学院 消化器外科学)
「術前化学療法が筋肉量に与える影響:その臨床的意義と対策」 櫻谷 美貴子(北里大学医学部 上部消化管外科学) 「上部消化管外科における筋肉量の評価」 奥川 喜永(三重大学医学部附属病院 ゲノム医療部) 「下部消化管悪性腫瘍の栄養治療における筋肉量のサロゲートマーカーとしての可能性」 中西 信人(神戸大学病院 災害救急医学分野) 「急性期の筋肉量評価は栄養治療のサロゲート・マーカーに重要」 井上 達朗(新潟医療福祉大学リハビリテーション学部理学療法学科) 「リハビリテーション中の高齢者における筋肉量の評価」 |
管理栄養士の病棟配置や栄養関連の診療報酬の改定もあり、NSTはどうあるべきか、改めて考える時期に来ている。 今年のNSTフォーラムでは、「NST活動の質」をテーマに、各職種に求められる役割は何なのか、先進的な取り組みをされている各職種の方々にご登壇いただき、必要な人に適正な栄養治療を届けるための一助としたい。 佐藤 由美(北里大学病院 栄養部)
「2024年度NST稼働施設 定点調査の結果から」 石田 優利亜(愛知医科大学病院栄養部) 「早期介入による栄養治療の質向上~当院におけるNSTの回診の取り組み~」 神谷 貴樹(滋賀医科大学医学部附属病院薬剤部) 「今、改めて薬剤師の職能とNST活動について考える」 大塚 有希子(東京女子医科大学病院看護部) 「急性期病院での栄養サポートチーム看護師としての取り組み」 棚橋 由佳(日本赤十字社前橋赤十字病院リハビリテーション課) 「急性期病院に開設された回復期病棟での栄養管理の課題と現状」 石井 良昌(座間総合病院 歯科口腔外科) |
2月14日(金曜日)16:00 ~ 18:00 第6会場
共催:ニュートリー株式会社
※演者情報を今後追加予定です。
リハビリ、栄養、口腔の取組は一体となって管理されることで、高齢者の生活支援においてはより効果的な自立支援・重度化予防につながることが期待される。急性期医療においても入院中の患者のADLの維持、向上等を目的とした早期からの離床や経口摂取が図られるよう、これらの取り組みを三位一体とすることを狙いとした介入が保険導入された。しかしながら、口腔を専門とする職種以外は、一口に口腔と言われても、「口の何が大切なのか」を臨床現場で評価・管理することは簡単ではない。本セッションでは、味覚、咀嚼、嚥下をはじめとする口腔機能が、栄養維持・全身の健康管理にとっていかに重要であるかをそれぞれの専門の立場から解説する。 大久保 正彦(永寿会恩方病院 歯科・歯科口腔外科)
「嚥下機能に対する味覚の重要性」 福岡 達之(広島国際大学 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻) 「舌機能の重要性と栄養摂取」 小山 重人(東北大学病院 顎顔面口腔再建治療部) 「顎顔面補綴と栄養摂取」 増田 裕次(松本歯科大学 総合歯科医学研究所) 「高齢者における咀嚼の重要性」 |
本シンポジウムでは、高齢者の健康寿命延伸に向けた重要課題であるサルコペニア肥満について、最新の知見を共有する。内容は以下を含む。 1. サルコペニア肥満の診断基準 2. サルコペニア肥満の病態生理 3. サルコペニア肥満と関連する疾患・病態(フレイル、認知症、生活習慣病など) 4. サルコペニア肥満とリハ・栄養・口腔の三位一体の取り組み 本セッションを通じて、サルコペニア肥満の適切な診断と包括的な治療戦略について理解を深め、高齢者のQOL向上と健康寿命延伸に寄与する知識を共有する場となることを目指す。 石井 好二郎(同志社大学スポーツ健康科学部)
「日本の合同ワーキンググループにおけるサルコペニア肥満の診断基準」 杉本 研(川崎医科大学 総合老年医学) 「サルコペニア肥満の病態生理」 田村 好史(順天堂大学大学院医学研究科 スポーツ医学・スポートロジー/代謝内分泌内科学) 「サルコペニア肥満および代謝的肥満が高齢者に及ぼす認知機能・糖代謝・脳病変への影響」 若林 秀隆(東京女子医科大学大学院医学研究科リハビリテーション科学講座) 「サルコペニア肥満とリハ・栄養・口腔の三位一体の取り組み」 |
日本版重症患者の栄養療法ガイドラインJapanese Critical Care Nutrition Guideline JCCNG 2024が2024年度中に発刊予定で、現在日本集中治療医学会のガイドライン作成委員会でガイドライン作成にあたっている。本ガイドラインでは重症患者の栄養療法で初めてとなるGRADEシステムによるシステマティックレビュー、メタアナライシス、推奨作成を行い、30を超えるクリニカルクエスチョンに対し、最新のエビデンスに基づいてどのような栄養療法が求められるかについて検討を行った。早期栄養介入管理加算に対応するなど国内での注目も大きく、実臨床のために使いやすいガイドラインを目指して作成した。シンポジウムでは本ガイドラインの詳細と使い方について各クリニカルクエスチョンをとりまとめたエキスパートに解説していただき、ガイドラインに関する疑問やご意見について会場で議論したい。 東別府 直紀(神戸市立医療センター中央市民病院 麻酔科・NST)
「重症患者の栄養療法ガイドライン2024:栄養投与法一般について」 吉田 稔(聖マリアンナ医科大学 救急医学) 「特殊組成と併用療法: マイナーではすまなくなってきた発展領域のエビデンス」 巽 博臣(日本版重症患者の栄養療法ガイドライン検討委員会) 「栄養療法のモニタリングと対応」 清水 義之(大阪母子医療センター 集中治療科) 「小児のエビデンス」 |
高度肥満は生活の質と生命予後の悪化を招くが、その改善は容易ではない。肥満症治療学会では診療科・職種の垣根を超えて集学的治療に向けて議論を重ね、情報を発信している。JSPENでも肥満栄養治療WGを発足し、第39回学術集会から肥満症治療学会との合同セッションを設けている。今年は肥満症治療薬が新たに保険適応となり、外科的治療の保険適応も大きく拡がり、重要な変革期を迎えている。肥満症治療は減量を目指しつつ欠乏症に配慮し、人格の尊重も心がける必要があり、栄養指導では難しい舵取りが求められる。 本セッションでは日本を代表する指導者を演者に迎え、高度肥満症治療の現在地と求められる栄養指導について解説していただく。 小山 英則(兵庫医科大学医学部 糖尿病内分泌・免疫内科学)
「高度肥満症の薬物療法と栄養指導」 宮崎 安弘(大阪急性期・総合医療センター 消化器外科) 「減量・代謝改善手術の現状 手術の概略と保険適応、求められる栄養指導」 辻野 元祥(東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科) 「肥満スティグマの克服を目指して」 竹本 稔(国際医療福祉大学医学部 糖尿病・代謝・内分泌内科学) 「高齢者高度肥満症患者の治療戦略」 金居 理恵子(東邦大学医療センター佐倉病院 栄養部) 「減量・代謝改善手術後の栄養欠乏症とその予防 ~フォーミュラ食を用いた効果も含めて~」 |
令和4年度より、特定機能病院においては「入院栄養管理体制加算」(専従の常勤管理栄養士配置)、全身麻酔を実施した患者には「周術期栄養管理実施加算」(専任の管理栄養士配置)が新規に認められ、特定集中治療室後の早期の栄養管理については、「特定集中治療室管理料」が見直された。また、回復期リハビリテーション病棟入院料1については、栄養管理の充実のため、管理栄養士がリハビリテーション実施計画またはリハビリテーション総合実施計画の作成に参画することが求められるようになった。さらに、令和6年度より「地域包括医療病棟入院料」(専任の管理栄養士配置)が新設された。しかしながら、これらの加算は十分に普及していないのが現状と思われる。本セッションでは、病棟に配置される専従・専任管理栄養士に必要なスキル、課題、法制度などの整備を含めて討議いただく。 利光 久美子(全国国立大学病院栄養部門会議/愛媛大学医学部附属病院)
「病棟専従管理栄養士における現状と今後の課題」 原 純也(武蔵野赤十字病院) 「管理栄養士の病棟配置の必要性を現在の課題から考える」 栗原 美香(滋賀医科大学医学部附属病院 栄養治療部) 「入院栄養管理体制加算と他の診療報酬制度との相互関係」 槇枝 亮子(川崎医科大学附属病院 栄養部) 「入院栄養管理体制加算を担う管理栄養士の育成」 |
今回、日本臨床栄養学会との合同企画で「小児栄養に光をあてる」と題した企画を立てた。まず小児内科領域での栄養のトピックとして、「離乳期以前の栄養」をテーマとして4名の演者の先生方にお話し頂く。小児の栄養指導といえば、主に離乳期からの小児への栄養について語られることが多い。昨今、胎児~乳児期前半の染色体は環境への影響を受けやすく、将来的な疾患発症に関わることがわかってきて、小児の栄養を考えるうえで、「離乳期以前の栄養」も重要であることが指摘されている。このセッション前半では、これまであまり研究されて来なかった母体栄養に焦点を当てて、科学的な観点から討論を展開したい。加えて、後半は「小児外科領域における栄養管理」について、2名の演者の先生方にお話し頂く。小児外科領域においても、新生児期から乳幼児期の疾患が多く、実際にその栄養管理を行うことが多い。特に注意しなければならない静脈栄養の問題点や経腸栄養のpitfallについて、最近の知見も踏まえたうえで、今後の栄養管理に役立てる議論をしたい。 東海林 宏道(順天堂大学医学部小児科学講座)
「NICUにおける栄養管理の実際」 永田 智(東京女子医科大学 小児科) 「授乳児の将来の疾患発症の視点からみた母乳栄養の重要性」 佐々木 理人(筑波大学医学医療系小児外科) 「新生児外科における栄養管理」 加治 建(久留米大学医学部 外科学講座小児外科部門) 「小児腸管不全の栄養管理の現状と課題」 |
がんの治療成績が向上するにつれて、患者の栄養状態が生命予後に寄与することが明らかになってきた。栄養摂取に直接関わる消化器がんにおいて栄養の評価と管理は特に重要である。がん治療におけるERAS (Enhanced Recovery After Surgery)と栄養管理の課題や、QOLおよび予後改善のための取り組みについて腫瘍学と栄養学の観点から議論していただきたい。 阿部 真也(東京大学 腫瘍外科学)
「根治切除可能な直腸癌患者のサルコペニアおよび栄養指標の臨床的意義と当科の取り組み」 上原 圭(日本医科大学付属病院 消化器外科) 「骨盤拡大手術におけるERAS 導入の必要性」 海堀 昌樹(関西医科大学 肝臓外科学講座) 「肝癌周術期における栄養管理」 海道 利実(聖路加国際病院 消化器・一般外科) 「肝移植周術期における栄養管理」 |
進行がん患者は、種々の要因による食欲不振や経口摂取量の減少、その結果として生ずる体重減少や痩せ、容姿の変化、体力の低下といった問題、さらには食事に伴う痛みや不快感、周囲からの食べることの奨励に対する悩みといった心理的・感情的問題など、様々な食に関連する苦悩を抱えている。このような苦痛は患者および家族にとって大きな負担となっているにもかかわらず、医療現場では十分な対応がされてこなかった。食に関連する苦痛は頻度が高く、患者・家族にとって最大の関心事の一つである。本セッションでは、進行がん患者の食の苦悩に取り組む日本緩和医療学会および日本栄養治療学会のエキスパートが、食の苦悩がもたらす影響、その評価方法および対策について議論する。 天野 晃滋(大阪国際がんセンター 支持・緩和医療科)
「進行がん患者と家族における食に関する苦悩とその評価方法」 坂口 達馬(愛知医科大学 緩和ケアセンター) 「食の苦悩と関連症状、アウトカム」 桒名 未来(国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 栄養管理室) 「進行がん患者の食の苦悩に向き合う管理栄養士の現状-体験やバーンアウトに関する調査を実施して-」 腰本 さおり(東京科学大学 医学部 保健衛生学科) 「がん悪液質のある患者と家族への多職種ケアにおける管理栄養士の自己達成感とケアの実践の関連因子」 神田 由佳(LIC訪問看護リハビリステーション) 「訪問看護による在宅での食の苦悩に対する取り組み」 |
急性期医療における全身管理では、重症病態と腸内細菌の関係は必須のテーマであり、慢性期の療養における栄養管理でも腸内環境に関する意識は極めて大切である。恒例となった日本臨床腸内微生物学会との合同セッションでは、それぞれの団体から興味ある研究結果をご発表いただき、医療における腸内微生物を意識した診療についてご議論いただく。 清水 健太郎(大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター)
「難治性下痢症に対する糞便微生物移植」 高橋 治城(社会医療法人陽明会小波瀬病院 脳神経外科) 「脳卒中患者の栄養管理と腸内細菌」 髙田 和秀(日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野) 「腟・子宮内細菌叢と腸内細菌叢」 浅岡 大介(順天堂大学医学部附属 順天堂東京江東高齢者医療センター 消化器内科) 「高齢者慢性便秘症患者に対するビフィズス菌摂取による腹部症状改善効果」 |
低栄養やサルコペニア、サルコペニア肥満などが外科感染症の「リスク因子」として明らかになってきた。しかし、術前のみならず術後のこれらリスク因子に対する有効な介入法はまだ確立されていない。これからの外科治療の予後向上には、外科感染症リスク因子の同定に加えて「どうしたら良いか」の知見が必要である。汎用性のあるエビデンスの構築は難しいが、「外科感染症の何らかのリスクあるいは病態に対してこのような栄養学的介入が有効では?」という各施設の発見が外科感染症対策としての「栄養治療の船出」となるだろう。新たなリスク因子の同定とそれに対するチーム医療での介入効果についてぜひ議論して、両学会の連携を深めたい。 竹林 克士(滋賀医科大学医学部附属病院 栄養治療部)
「胸部食道癌手術後感染性合併症予防のための周術期栄養管理の工夫」 松井 亮太(がん研究会有明病院 胃外科) 「胃がん術後感染性合併症の栄養関連リスク因子の同定と介入~栄養障害とサルコペニア~」 石田 晶玄(東北大学 消化器外科学) 「膵癌術後の感染性合併症予防~栄養からのアプローチ~」 古屋 信二(山梨大学医学部外科学講座第1教室) 「直腸がん手術における周術期栄養運動療法と感染性合併症」 奥川 喜永(三重大学附属病院 ゲノム医療部) 「大腸がん術後感染性合併症の臨床的意義と術前栄養・支持療法がより有用な至適症例は?」 佐川 まさの(東京女子医科大学附属足立医療センター 外科) 「消化器癌術後合併症減少のためのチーム医療と管理栄養士の役割」 |
種々の症状や徴候が複合的に出現する急性心不全は、新規の心不全発症イベントとして迎えるほかに、慢性心不全の急性増悪によって急性心不全に陥る場合も多く、急性期から慢性期においてシームレスな診療が必要である。慢性心不全はすでに低栄養に陥っている場合も多く、さらに心不全の急性期では血行動態や全身状態の不安定化によって、経口摂取や栄養投与が困難になる場合がある。これに伴い必要とするエネルギー量や栄養素を充足することができず、低栄養のリスクがさらに高まる。高齢の心不全患者が増加している現在、急性心不全では早期から積極的な栄養療法とリハビリテーションによって可能な限りサルコペニアやフレイルのリスクを低減させることが重要である。一方で、血行動態や全身状態を考慮したリスクマネジメントも不可欠である。急性心不全における栄養療法とリハビリテーションのポイントや課題、期待されることについてディスカッションする。 西條 豪(独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院 栄養管理部)
「急性心不全の栄養障害の特徴」 中山 寛之(兵庫県立尼崎総合医療センター) 「心不全集中治療での栄養管理 ~超急性期の栄養管理から排便管理までの多職種によるトータルケア~」 横田 純一(弘前大学大学院 保健学研究科) 「急性非代償性心不全における嚥下機能と低栄養-サルコペニア嚥下障害と呼吸サルコペニア-」 吉沢 和也(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院) 「急性心不全のHADとリハビリテーション栄養」 宮澤 靖(東京医科大学病院栄養管理科) 「多職種による急性心不全の栄養療法」 |
医療施設で提供され、食事指導のもとにもなっている特別治療食について、日本栄養治療学会、日本病態栄養学会、日本臨床栄養学会から推薦された委員により、見直し作業が行われている。特別食加算の根拠にもなるため、実行性なども重要ではあるが、疾患に対して食事でアプローチする必要性の有無という根源的なところから、あえて純学術的に検討を重ねている。発表の段階で出来上がった案に関して会員の皆様のご意見を伺い、完成度をあげるためのセッションである。 津村 和大(川崎市立川崎病院 病態栄養治療部)
「特別治療食とは」 佐々木 雅也(甲南女子大学医療栄養学部医療栄養学科) 「特別治療食が必要な病態 ―特別食の新たな分類案と適応となる疾患-」 西本 裕紀子(小児に係る治療食に関する検討プロジェクトWG) 「特別な支援を要する小児の食事」 |
褥瘡は長期の寝たきり、皮膚の脆弱性、慢性疾患など要因はいくつかある。そのなかでも低栄養は最も重要な要因である。栄養療法は褥瘡の予防と治療に直接的に関わる他、皮膚の脆弱性や慢性疾患、患者のADL改善の礎になる可能性が高い重要な治療である。栄養療法の重要性は広く認識されつつあるものの、適切な栄養療法の実践については課題も多い。本共同企画セッションでは褥瘡対策における栄養療法の連携について、急性期から慢性期における実践と課題を含めディスカッションの場を提供できる企画とした。 水野 英彰(悦伝会目白第二病院)
「褥瘡の予防と治療に対する適切な栄養治療の現状と今後の展望」 朝倉 之基(Nurse Innovation株式会社) 「在宅領域における褥瘡と栄養管理に関する報告」 門脇 寛篤(公益社団法人地域医療振興協会 西吾妻福祉病院 薬剤室) 「薬剤師による褥瘡の栄養療法とは」 西川 徹(京都大学医学部附属病院リハビリテーション部) 「褥瘡対策におけるリハビリテーションスタッフの役割」 髙﨑 美幸(東葛クリニック認定栄養ケア・ステーション松戸) 「褥瘡予防における栄養管理の役割と地域連携による栄養介入の重要性」 |
診断推論とは、症状、訴え、診察所見、検査値などから診断に至るための思考プロセスである。各種セッティングにおけるリハビリテーションおよび栄養管理においても、診断推論が必要な場面が存在する。しかし、その理論や実践については十分に浸透してないのが現状である。診断推論には、非分析的推論(System1)と分析的推論(System2)が存在する。System1においては、多職種の多様な経験が必要である。System2においては、多職種による情報収集と多視点からの議論が求められる。本セッションでは、診断推論の基本と各職種の役割を確認したうえで、症例に基づいた多職種での検討会を会場で行う。リハ栄養における診断推論の理論と実践について、参加者に肌で感じてもらえる企画とする。 森川 暢(市立奈良病院 総合診療科)
「リハビリ栄養と診断推論 病院総合医の立場から」 田中 舞(市立砺波総合病院 総合リハビリテーションセンター) 「リハ栄養診断推論における作業療法士の役割」 東 敬一朗(浅ノ川総合病院薬剤部) 「リハ栄養臨床推論における薬剤師の役割 -生活モデルに基づく薬物療法の重要性-」 宇野 千晴(名古屋学芸大学 管理栄養学部) 「慢性腎不全を合併した脳梗塞患者に対するリハ栄養診断推論」 |
日本栄養治療学会と日本補綴歯科学会は2024年7月の日本補綴歯科学会第133回学術大会において連携協定を締結し、両学会の連携戦略についてのシンポジウムを開催した。 今回JSPEN会員の皆様に栄養における口腔機能の大切さを再認識していただくために、日本補綴歯科学会と日本栄養治療学会の合同セッションを企画した。クラウン、ブリッジ、義歯、インプラントなど補綴歯科治療を自身で経験している会員も多いと思われるが、その補綴歯科治療の意義について日本補綴歯科学会からは栄養学的視点で深堀する講演内容を、JSPENからは補綴歯科治療に期待する役割についての講演内容を準備している。 栄養治療につなげる、皆様の知らない「お口」の世界を改めて考えてみたい。 吉村 芳弘(熊本リハビリテーション病院サルコペニア・低栄養研究センター)
「リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組みにおいて歯科に期待すること」 上田 貴之(東京歯科大学老年歯科補綴学講座) 「オーラルフレイルの新定義と口腔機能低下症」 小野 高裕(大阪歯科大学歯学部高齢者歯科学講座) 「健康バイオマーカーとしての咀嚼能力」 池邉 一典(大阪大学大学院歯学研究科 有床義歯補綴学・高齢者歯科学講座) 「口腔機能の維持は介護予防に貢献するか?:SONIC 研究より」 秋山 和宏(東葛クリニック病院) 「モジュール化の視点による地域医療における医科歯科連携」 |
胃切除後、特に胃全摘後の患者は、経口摂取量の制限から体重減少を伴うことがほぼ必発である。Stage II, IIIの胃癌患者に対して術後補助化学療法が行われることが標準治療とされているが、胃切除後の場合には栄養状態の低下も反映して化学療法の忍容性が低下することが多くその継続性への影響がありえる。噴門側胃切除の適応範囲が広がり施行例も増えているが、胃を温存した効果が十分に見えず栄養状態の悪化が持続する場合も少なくない。胃癌術後患者に対する栄養療法介入の判断とそのタイミング、栄養管理上の工夫、化学療法遂行の上での工夫など、各施設での取り組み内容をご発表いただき、今後の前向き研究のヒントが得られる場となれば幸いである。 中田 浩二(川村病院 外科)
「PGSASスタディからみた胃切除後障害と現状と課題」 尾崎 知博(鳥取県立中央病院消化器外科) 「胃切除後障害は術後1年間でどのように変容するのか?」 加納 幹浩(広島市立北部医療センター安佐市民病院 消化器外科) 「胃癌周術期における筋肉量維持の重要性 GLIM基準による評価とともに」 佐川 まさの(東京女子医科大学附属足立医療センター 外科) 「胃切除後の栄養評価と介入 タイミングと評価方法・至適介入方法は?」 河口 麻衣子(帝京大学医学部附属病院 栄養部) 「胃切除後の早期栄養管理について」 清水 朋子(聖マリアンナ医科大学病院 栄養部) 「化学療法遂行の上での栄養管理の工夫について」 丸山 傑(山梨大学医学部附属病院 消化器外科) 「高齢者における胃切除後の経口補助栄養療法の意義」 田中 亮(大阪医科薬科大学 一般・消化器外科) 「胃癌術後回復を促進するプラス濃厚流動食の取り組み」 |
低栄養診断の世界標準として世界の主要栄養学関連学会が協力して開発したGLIM基準を用いた栄養評価が令和6年度診療報酬改定で回復期リハビリテーション病棟において義務付けられた。当学会でもGLIM基準を日本の実臨床の現場で定着させるためにGLIMワーキンググループを立ち上げて、現在活動している。このシンポジウムでは各施設でGLIM基準を用いるためのシステム構築、スクリーニングやアセスメントの実態、GLIM基準による低栄養診断の活かし方など、日常の医療の中にどのように定着させ、活かしているかを報告していただく。我が国でのGLIM基準の活用はまだ始まったばかりで課題も多いが、参加者にとって有益なセッションにしたい。 西岡 心大(長崎リハビリテーション病院 栄養管理室)
「栄養スクリーニングツールの妥当性と使用の現状」 前田 圭介(愛知医科大学 栄養治療支援センター) 「GLIM基準導入の実際-筋量評価を含む栄養アセスメント-」 松井 亮太(がん研究会有明病院 胃外科) 「がん診療におけるGLIM基準を用いた低栄養評価と栄養介入」 泉野 浩生(長崎大学病院高度救命救急センター・長崎大学病院医療教育開発センター) 「急性期(救急)医療の場でどう活かすか」 井村 沙織(医療法人共和会小倉リハビリテーション病院 診療技術部栄養科) 「回復期リハビリテーション病棟におけるGLIM基準の実践と課題」 |
サルコペニア・悪液質はがん患者の予後を規定することは明らかであるが、手術や化学療法の成績向上や担がん患者の生活の質を改善するための早期の診断法や適切な介入法については、未だ標準化された方法はない。 本セッションではサルコペニア・悪液質の診断とこれらの治療における新たな知見や各施設の取り組みをご発表頂き、総合討論では栄養管理を中心とした総合的な治療や介入の観点から、様々ながん治療の場面における最適解をご提案いただきたい。 遠藤 美織(一般財団法人竹田健康財団 竹田綜合病院 CM部栄養科)
「Fight Against Cancer Cachexia with multidisciplinary approach!」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
重症患者において、栄養管理を行うことで有益なアウトカムが得られることは多く報告されているが、栄養障害に進展しやすい栄養リスク指標は病態ごとに多岐に渡る。栄養アセスメントおよび栄養投与方法の選択において、循環動態や消化管機能、併存症の評価に加え、サロゲートマーカーが有益な情報を提供するのか、リスク評価とその成績を呈示いただき、それぞれの臨床的な有用性と特性などについて議論したい。 中村 謙介(横浜市立大学附属病院集中治療部)
「重症患者における経腸栄養の開始タイミングの考え方と、その利益を最大化する方策」 大島 拓(千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学) 「重症患者の早期経腸栄養における腸管合併症のリスク評価」 矢田部 智昭(公立西知多総合病院救急診療センター) 「適切な栄養投与量を決定するためのリスク評価」 泉野 浩生(長崎大学病院高度救命救急センター・長崎大学病院医療教育開発センター) 「重症患者における循環動態と栄養療法」 石川 史明(日本赤十字社医療センター 医療技術部 栄養課) 「重症患者における栄養評価と栄養投与におけるチームマネジメント」 |
2018年に世界の栄養学会(ESPEN:欧州, ASPEN:北米, PENSA:アジア, FELANPE:南米)が低栄養の診断基準としてGLIM基準を策定した。2024年度診療報酬改定ではこのGLIM基準を用いて低栄養診断を行うことが推奨されており、低栄養に対する栄養治療の重要性が示唆されている。 栄養治療では、病態に応じた適切な栄養投与経路の選択が重要であり、周術期の栄養治療では主な栄養投与経路は静脈栄養と経腸栄養である。ASPENのガイドラインでは、消化管機能が保たれている場合には経腸栄養が推奨されているが、すべての手術で腸瘻が造設される訳ではなく、また経口補助食品(ONS)の効果はコンプライアンスに大きく左右される。一方、静脈栄養では、中心静脈栄養カテーテル血流感染のリスクがあり、近年末梢静脈栄養(PPN)に注目が集まっている。さらに、PPNとONSを併用するという選択肢もある。また、がん悪液質に対する栄養治療では、栄養投与経路が疼痛緩和目的の薬剤投与経路の選択肢にもなる。しかし、栄養治療に関するガイドラインはなく、治療方針が定まっていないのが現状である。 本セッションでは、周術期の症例からがん悪液質の症例に至るまで、さまざまな病態の栄養治療における栄養投与経路の選択と栄養治療の実際について、アンサーパッドを用いてディスカッションして頂きたい。 パネラー:
二村 昭彦(藤田医科大学七栗記念病院薬剤課) 櫻谷 美貴子(北里大学医学部 上部消化管外科学) 山下 公太郎(大阪大学消化器外科) |
栄養治療として経口摂取に勝るものはない。経口摂取・食事は管理栄養士・栄養士が最もその職能を発揮できる治療法であり、その責務は大きい。食は治療にして、生活であり文化である。医療現場では病態の多様性だけでなく、嗜好やアレルギーなど対応のバリエーションの複雑さの中にある。食を提供する上では食材費の高騰、気候変動、社会情勢、労働力不足に人件費の高騰、物流の課題などがたて続き、医療における食の提供の在り方を考える時間を捻出できていないのではないかと感じている。そこで今一度ここで立ち止まり、食の提供、経口摂取による栄養治療について考える機会としたい。 本ワークショップでは、食の提供・経口摂取を栄養治療としてどう活用し実践するのか、その工夫と、評価についてご紹介いただき、未来の姿を模索したい。 鍋谷 圭宏(千葉県がんセンター 食道・胃腸外科)
「食べて治す、食べて癒す-多職種による栄養サポートの中で栄養士・管理栄養士に期待されること」 西條 豪(独立行政法人労働者健康安全機構 大阪労災病院 栄養管理部) 「臨床栄養管理業務から始まる給食経営管理業務の新たな価値創出」 松岡 美緒(大阪国際がんセンター 栄養管理部門) 「さまざまな局面のがん治療に貢献できる食の患者教育と食べるための病院給食の取り組み」 武井 牧子(埼玉県立がんセンター栄養部) 「がん治療の多様な個別対応食を支える給食マネジメント(BCP・SDGsの視点から)」 嶋津 小百合(熊本リハビリテーション病院 栄養管理部) 「回復期リハビリテーション病棟における食の提供・経口摂取を栄養治療としてどう活用し実践するのか」 米山 久美子(機能強化型認定栄養ケア・ステーションeatcoco) 「在宅療養者の『美味しい栄養』をまるっとささえる栄養支援」 |
病院完結型から地域完結型へと医療制度が移行する中、薬剤師同士のシームレスな薬物療法、栄養療法の支援・連携が必要不可欠であり、薬剤師共通の使命である。地域完結型医療の実現には、薬学的ケアのみならず栄養治療を実践することのできる薬剤師の養成が喫緊の課題となる。薬剤師に対する臨床栄養教育には、高度な栄養治療に関する知識と薬学的知識を融合させる臨床力が求められる。そこで、本パネルディスカッションでは、各疾患・領域の認定薬剤師、NST教育認定施設の指導薬剤師、そして次世代を担う若手薬剤師の見地から、薬剤師の臨床栄養教育に対する教育機会の重要性や栄養管理を実践するために必要な薬学的知識について議論し、薬剤師が目指すべき臨床栄養教育の標準化につなげていきたい。 越塚 宏美(昭和大学江東豊洲病院 NST)
「大学病院薬剤師における臨床栄養教育の三本柱」 巽 道代(北海道大学病院薬剤部) 「北海道大学病院におけるNST活動と薬剤師の栄養教育」 神 一夢(北里大学病院薬剤部) 「薬剤師が質の高い臨床栄養を実践するために卒前・卒後教育に求められるもの」 森住 誠(社会医療法人寿楽会大野記念病院 薬剤部) 「気づきを与え、学びに繋げる」 谷口 靖樹(三重県厚生連 三重北医療センター いなべ総合病院 薬剤部) 「主観的教育の重要性~薬剤師のレベルアップのための臨床栄養教育~」 |
がん治療における標準治療は、手術、化学療法、放射線治療を軸として行われるが、手術後の術後障害、化学療法や放射線療法の有害事象はQOLやADLの低下を招く。緩和医療においても疼痛やがん悪液質は食欲低下を招くため、栄養治療は種々のがん治療や緩和医療における支持療法として重要である。嘔気・嘔吐、味覚異常や口腔粘膜炎、下痢、便秘などの諸症状に対する静脈栄養・経腸栄養に加えて、食欲不振に対する食事調整は、栄養状態の改善のみならず、QOLの向上にも寄与する。本パネルディスカッションでは、術後障害、化学療法・放射線療法の有害事象、そして緩和医療など様々な状況における栄養管理の取り組みと、食事摂取量の低下を来す症状に応じた食事調整の進め方について討論したい。 鈴木 大亮(千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学)
「がんと栄養代謝・総論」 斎野 容子(公益財団法人がん研究会有明病院 栄養管理部) 「消化器がん術後障害における当院の栄養食事管理」 菊池 夏希(千葉県がんセンターNST) 「がん薬物療法患者における“食”を重視した栄養食事管理」 古田 雅(東邦大学医療センター大森病院 栄養部) 「がん放射線療法による有害事象と副作用に対する食事管理と栄養治療」 青山 高(静岡県立静岡がんセンター 栄養室) 「がん終末期患者における病院食の実際と嚥下調整食との関連性」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
すでに船出をした早期栄養介入管理加算は、2022年度に改定されICU以外の病棟でも算定可能となり、また経腸栄養が開始されなくても診療報酬が加算されることとなった。対象が広がり新規に算定を開始された施設もあろう。より管理栄養士の役割が増すわけだが、入室後48時間以内という縛りのための人員確保はできているのだろうか。また、経腸栄養開始後のモニタリングや多職種カンファもただの業務と化していないであろうか。本パネルディスカッションでは、漂流しているかもしれない新規導入施設から展望や課題を、先進的な施設からは実際の早期栄養介入のアウトカム、院内体制構築のコツなど羅針盤となりうる情報を提供していただき、多職種クルーで討論する時間としたい。 真壁 香菜(神戸大学医学部附属病院 栄養管理部)
「多職種で取り組む早期栄養介入」 矢野目 英樹(社会医療法人財団慈泉会相澤病院栄養科) 「5年間(2020-2024)の早期栄養介入管理で分かった事 持続可能な体制の再構築」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
看護師は臨床で栄養治療に関わる場面が非常に多い。しかし、管理栄養士や薬剤師・療法士など専門職が多くいる環境であればあるほど他職種に依存し機能分化が進む傾向がある。チーム医療の推進とは各専門職に頼ることではなく、それぞれが最高のパフォーマンスを持って多職種で他職種と連携することが重要である。栄養管理においてはその範疇が広く、単一職ではカバーしきれないことから看護師も他職種任せではなく積極的な栄養管理への参画が重要である。看護師が栄養治療の根本である栄養管理やNSTに積極的に関わるためには、知識・技術の普及のみならず、そこにかかる時間を作るための環境調整や勤怠管理なども含めた看護管理も必要である。現場の熱意だけでは栄養治療を支えることは困難であり、組織的に関わるためには管理者の協力や現場の理解、教育・マネジメントが重要である。現場でのスペシャリストからそれを支援する看護管理者、それぞれの分野から取り組みの報告と情報を共有し、看護師が行う栄養治療の支え方について議論したい。 小林 奈美(町田市民病院)
「栄養治療への前向きな参画を浸透させるために~看護管理者としてできること~」 實方 由美(千葉県がんセンター) 「看護管理者の立場から」 原 三紀子(東邦大学看護学部) 「患者の生きる力を支える栄養ー看護基礎教育で学んでおくことー」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
高齢化が進む我が国の急性期診療では原病による諸症状やその治療過程を経て低栄養に陥り、治療後のADL低下を来すことが問題となっている。解決策としては、誘因となる低栄養対策だけでなく、治療早期からのリハビリテーションが診療報酬制度でも体制加算として高い評価を受けている。加算の対象が急性期診療に広く求められている現在、予備軍を含む低栄養の背景には個別性が高い中で、特定栄養素のon/offなどの単純な介入ではなく、適切なタイミングでの評価と計画を繰り返す栄養治療が必要である。 今回のパネルディスカッションでは、主に急性期診療でのリハビリテーションのアウトカム達成に向けた栄養治療の工夫について、多職種の視点を交えてディスカッションし、明日からの実践に向けたヒントを得たい。 中村 直人(春日井市民病院 薬剤局薬剤科)
「リハビリテーションと栄養を薬剤から考えてみる」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
特定機能病院において管理栄養士の病棟配置が始まり、従来の栄養サポートチーム(NST)を軸とした20年にわたる日本の栄養ケア体制は新しい局面を迎えた。 漏れが多いと言われた日本の栄養ケアは、病棟配置によりどう変化するのか? 配置された管理栄養士の質をどのように確保していくのか? 多職種チームであるNSTとコラボレーションし、どのように役割を担っていくのか? など、期待と課題が多い。本アンサーパッドセッションでは、NST活動と病棟配置における全国の状況を会場の皆さんの回答からまとめ、先進施設における取り組みを参考として、“漏れなく上質な栄養ケアを提供できる” 施設の特性に応じた栄養管理体制の在り方を探る。 前田 圭介(愛知医科大学 栄養治療支援センター)
「病棟配置管理栄養士およびNSTの現状と上質なケアに向けた取り組み」 福勢 麻結子(東京医科大学病院 栄養管理科) 「病棟配置とNST連携で目指す上質な栄養ケア」 飯田 純一(済生会横浜市南部病院 NST) 「病棟配置管理栄養士への期待とNST の現状および上質なケアに向けての取り組み」 |
術後回復促進策Enhanced Recovery After Surgery は、術前術後の栄養療法やリハビリテーションなど多くの要素で構成され、多職種が連携する集学的な周術期管理プログラムである。プログラムの中でも、術前飲料の摂取は、患者にも医療従事者にも、術後回復促進にも様々な効果が示されている。日本麻酔科学会からも2012年に絶飲食のガイドラインが公表され、わが国でも術前飲料の摂取が許可された。しかし、未だ、多くの施設においてガイドラインに沿った術前までの摂取ができていない現状がある。本セッションでは、プログラムを既に実施している施設から術前飲料摂取に関するエビデンスを発信していただき、わが国のよりよい周術期管理のために、術前飲料摂取が持つ可能性を議論したい。 白石 としえ(四谷メディカルキューブ)
「都市型クリニックのERAS 経口補水療法の実際」 宮澤 靖(東京医科大学病院 栄養管理科) 「周術期管理センターでのERASと炭水化物飲料付加療法」 眞次 康弘(県立広島病院 栄養管理科) 「ERASを適用した消化器外科術前管理における経口補水療法の実際と効果」 祖父江 和哉(名古屋市立大学大学院医学研究科麻酔科学・集中治療医学分野) 「当院の周術期ケアセンター提案型のERAS導入事例」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
1症例の栄養治療リハビリテーションを、時系列での対応の変化を意識しながらPT・OT・STの病態変化に応じた介入の実際や各職種の強みに対して解説する。その中で、どの職種とどの時期にどのように協働するのがシナジー効果が高く、一番患者さんに取って利益が大きくなるのかを模索したい。また、看護師からPT/OT/STに期待する部分やタスクシェアにつながる部分を解説していただくことで、栄養リハビリテーションにおける多職種連携のあり方を提案したい。 松嶋 真哉(杏林大学保健学部リハビリテーション学科理学療法学専攻)
「栄養治療リハビリテーションにおけるPTの強み」 助金 淳(医療法人信愛会日比野病院リハビリテーション部) 「栄養治療リハビリテーションにおけるOTの強み」 髙橋 理美子(横浜市立大学附属市民総合医療センター リハビリテーション部) 「栄養治療リハビリテーションにおけるSTの強み」 森 みさ子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院) 「生きる、をともに、つくる。栄養治療リハビリテーションにおいてリハ職種に望むこと」 |
切除可能がん患者に対する術前治療や根治切除後の補助療法の有効性が示され、周術期の栄養管理の重要性が報告されている。近年では、切除不能の高度進行がんに対する化学療法や免疫療法、粒子線治療を含む放射線治療等を用いた集学的治療の有用性も報告され、奏効例に対する積極的なコンバージョン手術も選択肢の一つとして考えられる時代になった。高度進行がんに対する薬物・放射線治療中の栄養状態や、外科的切除介入例における術前の栄養状態が重要な予後因子であることも報告されており、集学的治療中の適切な栄養管理・介入が治療成績向上に必須であると思われる。本セッションでは、様々ながん病態や治療法に応じた各施設での取り組みについてご発表いただきたい。 河口 賀彦(山梨大学 医学部 第1外科)
「上部消化管癌における周術期栄養管理」 石田 晶玄(東北大学 消化器外科学) 「膵癌治療における術前・周術期の栄養管理」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
いまや、褥瘡栄養管理は特別なものではない。どんな医療の場でも、医療従事者の年代に関わらず実践される標準的な栄養管理となった。これを10年後、20年後に繋げるため、「今」臨床で褥瘡栄養管理を行っている若手に、「今」困っていること、もっと勉強しておいたらよかったこと、医療従事者の考え方の違いやコミュニケーションの取り方など、「今」の課題をどう解決しているのか発表していただき、学会員で共有することがこのセッションのねらいである。すでに十分な褥瘡栄養管理のご経験のある学会員の皆さまには、「褥瘡栄養管理を将来に繋げるため」に教育的視点からsuggestionをいただき、実りある意見交換を行いたい。 市川 佳孝(群馬大学医学部附属病院 看護部)
「急性期病棟看護師が行う、10年後20年後に繋げる褥瘡栄養管理」 石塚 千鶴(けあくる訪問看護リハビリステーション新横浜) 「在宅褥瘡保有患者への訪問看護ケア介入と多職種連携における課題」 中村 志帆(JA愛知厚生連 海南病院 診療協同部 栄養管理室) 「褥瘡チームでの管理栄養士の役割」 右谷 怜奈(関西電力病院 疾患栄養治療センター) 「褥瘡予防・治療における実務と課題」 |
腸管不全の治療は、多職種での腸管リハビリテーションを含めたさまざまな集学的治療を行うことで、大きく改善してきた。近年、さらに新規薬剤の登場などにより新たな治療戦略も可能となってきているが、予後は未だ満足出来るものではない。小児から成人における腸管不全の栄養管理・腸管リハビリテーションの現状と課題について討論する。 田附 裕子(兵庫医科大学 小児外科)
「小児短腸症候群における腸管リハビリテーションの現状と課題」 山田 洋平(慶應義塾大学医学部外科学(小児)) 「腸管機能リハビリテーションとGLP-2アナログ製剤の応用について」 千葉 正博(昭和大学薬学部臨床薬学講座臨床栄養代謝学部門) 「短腸症候群アンケートWG報告(第2報)」 一丸 智美(藤田医科大学病院 食養部) 「食べて腸管リハビリテーション ~食事で腸管順応を促進する~」 和田 基(東北大学病院総合外科(小児外科)・東北大学大学院医学系研究科小児外科学分野) 「小児腸管不全に対するリハビリテーションとGLP-2アナログ製剤(テデュグルチド)による新規治療の可能性」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
地域での多職種連携は患者が退院後安心して暮らせる健康な地域社会・街づくりのために重要である。しかしコロナ禍においては多職種連携がかなり困難な状況となり、それぞれの施設や地域で工夫を凝らして栄養支援を実践されてこられたのではないか。コロナ禍が終焉した現在、コロナ禍を乗り越え、その経験を活かして、より進化したポストコロナ時代の地域・施設での栄養支援についての取り組みや目標についてご発表いただきたい。 土師 誠二(蘇生会総合病院 外科)
「ポストコロナ時代の当院における外科患者在宅医療体制の構築と栄養管理の意義」 茨木 あづさ(コムラード株式会社/街かど保健室訪問看護ステーション街家/医療特化型ナーシングホーム街家) 「ポストコロナにおける訪問看護で行う在宅栄養管理と多職種連携」 房 晴美(機能強化型栄養ケアステーションからふる) 「その人らしい在宅での生活を支える」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
心不全患者において,心不全にともなう代謝異常によって栄養障害・体重減少を認める状態は「心臓悪液質(カヘキシア)」と呼ばれ,予後不良である。しかし,ESPENが低栄養の心不全患者に対する栄養管理の必要性は指摘しているものの、その有用性に関する報告は少なく、本邦の診療ガイドラインにおいても栄養管理に関する記載は乏しいのが現状である。一般的に心不全の栄養管理=塩分制限とイメージされることが多いが、過度な塩分制限によって食欲が低下し、さらなる低栄養を招く恐れもある。急性期から慢性期、さらには入院から在宅に至るまでの心不全患者への栄養介入のタイミングや方法、ポイントなどについてディスカッションしたい。 小西 正紹(横浜市立大学医学部 循環器内科学)
「心不全の低栄養と悪液質:総論」 堤 理恵(広島大学大学院医系科学研究科) 「心不全患者における栄養治療のサイエンス」 掛川 ちさと(福岡県済生会福岡総合病院 栄養部) 「急性期病院における心不全患者に対する食事介入と栄養指導」 千葉 一幸(東北医科薬科大学病院 リハビリテーション部) 「運動療法による心不全患者の機能改善と栄養サポート:急性期から慢性期まで」 |
2024年度の診療報酬、介護報酬改定において、口腔・栄養・リハビリテーションの一体的取り組みが議論された。今後ますます注目されていくであろう、口腔・栄養・リハビリの三位一体の取組について、現在での研究・臨床での立ち位置について議論したい。急性期から生活期における一体的取組のフィールド・スキーム・アウトカムについて、今までのリサーチエビデンスを整理するとともに、臨床現場における一体的取組の実践方法や実践の障壁となりうる課題を抽出して議論していく。 前田 圭介(愛知医科大学 栄養治療支援センター)
「生活期におけるリハビリテーション・栄養・口腔管理の協働に関するケアガイドライン」 古屋 純一(昭和大学大学院歯学研究科口腔機能管理学分野) 「入院患者における多職種連携型の口腔ケア」 板垣 七奈子(高崎総合医療センターNST) 「看護師が行う口腔・栄養・リハビリテーションの一体的取り組みの実践~当院の現状と問題点」 宮島 功(近森病院 臨床栄養部) 「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算算定に向けた一体的取り組みと実践」 |
肝臓・胆嚢・膵臓は栄養代謝に深く関わる臓器であり、肝疾患患者においてサルコペニアは予後に関わる重要な病態であるため、サルコペニアの予防や改善に有用な栄養療法と運動療法がこれまで論じられていた。また、膵臓も内分泌・外分泌能を有する重要な臓器であり、術後や急性・慢性膵炎では様々な代謝異常が生じるため、その病態に応じた栄養治療が重要となる。本セッションでは、肝胆膵領域における様々な疾患や周術期における栄養治療の実際や有用性、課題などについて論じていただきたい。 ※演者情報を今後追加予定です。
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臓器移植及び造血幹細胞移植を受けた患者は骨髄抑制、免疫抑制に加え、口腔粘膜や腸管からの吸収障害などの有害症状が出現し異化が亢進するため、適切な栄養管理を受けなければ容易に低栄養となり、感染症や臓器障害などの合併症を招く。また、長期間の絶食を強いられ、食事が開始となった場合も低菌食とするため、生ものなどが制限され、食事がマンネリ化し食思不振となることが多い。一方、免疫抑制との兼ね合いで、血糖管理も重要である。患者のQOLを考慮した栄養管理についてディスカッションしたい。 大山 博子(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 栄養部)
「造血幹細胞移植における栄養管理」 坂本 陽子(大阪大学大学院医学系研究科循環器内科) 「心臓移植治療における周術期栄養管理」 赤堀 浩也(滋賀医科大学 総合外科学講座) 「消化器外科周術期における血糖管理」 濱田 涼太(京都大学医学部附属病院 リハビリテーション部) 「リアルワールドデータが切り開く移植医療におけるリハビリテーションの可能性」 大沼 圭(曙橋よつばファミリークリニック) 「造血幹細胞移植における糖尿病薬DPP4阻害薬を用いた介入の可能性」 |
呼吸サルコペニアという概念が提唱され、診断基準も提示されたが、一般臨床において普及が十分ではなく、適切に評価されていると言えない。JSPENとして呼吸サルコペニアへの関与、介入は如何にあるべきか、討論を期待したい。 永野 彩乃(西宮協立脳神経外科病院 看護部)
「呼吸サルコペニアとは」 若林 秀隆(東京女子医科大学大学院医学研究科リハビリテーション科学講座) 「呼吸サルコペニアに対する栄養治療の現状と課題」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
脊髄損傷および脊椎疾患の患者は近年増えている。また、低栄養、過栄養・肥満、サルコペニア、サルコペニア肥満を認める患者は少なくなく、臨床栄養やリハ栄養で重要な疾患であるが、脊髄損傷・脊椎疾患がこれまでJSPENで取り上げられることは少なかった。脊髄損傷・脊椎疾患に対する臨床栄養とリハ栄養の取り組みや臨床研究の演題を募集し、現状、課題、展望を共有したい。 南里 佑太(北里大学病院 リハビリテーション部)
「待機的脊椎手術における栄養状態の現状と術後身体機能および日常生活活動との関連」 田中 舞(市立砺波総合病院 総合リハビリテーションセンター) 「脊髄損傷・脊椎疾患に対する最新の栄養管理」 森 隆志(総合南東北病院 口腔外科) 「脊椎疾患・脊椎損傷における摂食嚥下障害とその治療」 ※演者情報を今後追加予定です。 |
救命救急および集中治療領域では、急性腎障害(acute kidney injury、AKI)は頻繁に遭遇する疾患群である。AKI患者では急性血液浄化療法と薬物療法を加味しながら、適切に栄養リハビリテーション療法を行うとともに、急性血液浄化療法に伴う電解質異常のコントロール、末期腎不全への進展予防、生命予後の改善をめざす必要がある。本ワークショップでは、AKI患者に対する栄養リハビリテーション療法の重要性を紹介するとともに、血液浄化療法を行っている際の薬物療法、水電解質管理や経腸・静脈栄養のポイント、栄養評価法などについて、各演者から最近の進歩について発表いただく。 片岡 祐一(北里大学病院 救命救急・災害医療センター)
「AKI患者に対する栄養リハビリテーション療法」 山尾 尚子(昭和大学藤が丘病院) 「AKI患者における栄養療法について(管理栄養士の立場から)」 中村 謙介(横浜市立大学附属病院集中治療部) 「重症患者に対する栄養療法とAKI」 矢野 彰三(島根大学医学部臨床検査医学講座、同附属病院検査部・栄養サポートセンター) 「AKI患者の栄養評価法と栄養療法」 |
本セッションでは、周産期の栄養管理について、妊娠中から重症疾患を有する新生児の栄養管理まで幅広いテーマを取り上げた。この分野において第一線でご活躍いただいておられる先生方に、小児栄養管理に携わる医療従事者に、ぜひ知っておいてほしい最新の知見をふまえ、栄養管理の現状や課題をご紹介していただき、このセッションが今後のこの分野の発展につながることを期待する。 山邊 志都子(つくば国際大学 医療保健学部 保健栄養学科)
「妊娠中の栄養と食生活」 水野 克己(昭和大学医学部小児科学講座) 「早産・極低出生体重児の経腸栄養」 田附 裕子(兵庫医科大学 小児外科) 「小児消化器疾患における周産期の栄養投与の課題~適正な必要エネルギーの投与とは?」 鳥井 隆志(兵庫県立尼崎総合医療センター 栄養管理部) 「重症児の栄養管理」 |
「JSPENの未来を語り合おう!」
2月14日(金曜日)9:00 ~ 10:30 第9会場
2月14日(金曜日)10:40 ~ 12:10 第9会場