JSPEN2025 は栄養治療学会という新名称になって初めての学術集会です。本学術集会はまさにこの栄養治療学会の船出であり、栄養治療が学術的に大きな意義を持つ第一歩となることを期待しています。「栄養治療」は有効な栄養成分で適切な栄養投与法を以って臨床成績を向上させる目的で行われます。実際にがんを含む多くの疾患の治療において、適切な「栄養治療」は患者の短期・長期治療成績を向上させることが示され、今後も更に期待されています。近年では、世界共通の低栄養診断基準としてGLIM基準が提唱されて、「低栄養」が疾患名として扱われるようになりました。「栄養治療」はこの「低栄養」を是正するための有効な手段になると考えます。
　この「栄養治療の船出」に相応しい特別な企画を多数用意しておりますので、この歴史的第一歩を共に歩むためにも多数の会員方にご参加頂ければ幸いです。

第40回日本栄養治療学会学術集会
会長　比企　直樹
北里大学医学部　上部消化管外科学　主任教授