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イベント情報

文部科学省学術変革領域研究「学術研究支援基盤形成」コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA) 共催
令和4年度 第1回リアルワールドデータ研究のための統計学セミナー
「はじめての欠測データへの対応」〜イチから学び始めて実用まで〜 レポート

開催日 2023年3月2日(木) 13時30分 〜 16時10分
開催形式 Zoomによるオンライン開催
URL https://sites.google.com/kurume-u.ac.jp/cobia-rwd/

 令和4年度よりバイオメディカルデータ解析支援の一環として、臨床研究の実施における支援のためにオンライン開催にて第1回リアルワールドデータ研究のための統計学セミナーを開催した。全国から492名の事前参加登録があり、リアルワールドデータ研究における統計学セミナーへの興味の高さがうかがえる結果となった。


セミナー関係者

はじめに、バイオメディカルデータ解析班の班長である中杤昌弘(名古屋大学大学院准教授)による本事業の説明があり、班員の室谷健太(久留米大学バイオ統計センター教授)の司会のもとセミナーが開催された。

 第1部では古川恭治(久留米大学バイオ統計センター)教授から「はじめての欠測データ- いつ起きる?なぜ困る?」と題して、「欠測」という現象に対して初学者を対象にそもそも欠測とは何か?というところからかみ砕いた解説を頂いた。欠測という概念はコホート研究をはじめ様々な臨床研究において避けられない問題ではあるが、場当たり的ではなく、論理的根拠に基づいた適切な解析を行うことが肝要であること、欠測メカニズムの種類と基本的な対処法について例示がなされた。


古川先生の講演の1コマ

第2部では野間久史(統計数理研究所)准教授から「欠測データの統計解析とRによる実践:TARMOSガイドラインをもとに」と題して、最新の欠測に対するガイドライン(TARMOS)を読み解きながら、臨床研究で頻用される多重代入法のRによる実行まで解説を頂いた。講演後の質疑では活発な議論が行われ、欠測データの対応について、実際に研究者が様々な困難に直面していることが伺われた。


野間先生の講演の1コマ

今年度より第1回セミナーでは492名もの事前参加登録(うち科研費取得登録者は105名(21.3%))を頂くことが出来、リアルワールドデータ研究に対するニーズの高さを再認識することが出来た。昨今、データサイエンスの普及によって、基本的な統計学的手法についての資料やテキストは充実してきたものの、こういった一歩踏み込んだ内容についてはまだ専門性が高く十分整っていないと考えられる。今後も臨床研究を推進する上で多くの研究者のニーズに沿ったテーマのセミナーを通じて、研究者支援を継続していきたい。

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https://square.umin.ac.jp/platform/links/cohort.html

主要論文の解説文

※満足度アンケート−被支援者の声—

COVID-19克服にむけて

J-MICC STUDY | 日本多施設共同コーホート研究(ジェイミック スタディ)

生命科学連携推進協議会

先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS) l 我が国のバイオイメージングスペシャリストによる支援

先端モデル動物支援プラットフォーム

先進ゲノム支援(先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム)

科研費

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