イベント情報

文部科学省新学術領域『学術研究支援基盤形成』
コホート・生体試料支援プラットフォーム 共催

第6回 遺伝統計セミナー
『ゲノムコホート研究における遺伝統計学』レポート

6度目の開催となる遺伝統計学セミナーは、SARS-CoV-2の感染拡大の影響に配慮し、オンライン開催として、2021年12月6日(月)から10日(金)の5日間にわたり開催された(開催時間は、毎日午後17時から午後20時の3時間)。録画聴講者も含め、全国から39名が参加した。


(a)Rを用いたデータ解析の様子.

(b)熊坂先生による質疑応答の様子.
図1.1日目〜3日目に行われた株式会社スタージェンによる実習の様子.

1日目は、本プラットフォーム分担者であるJ-MICC研究主任研究者の若井建志・名古屋大学大学院教授による開会の挨拶があり、今回の開催への期待が述べられた。続いて、株式会社スタージェンから、遺伝統計学概論の講義が行われた。参加者の質問に対してはチャットを用いることで対応した。
2日目は、前日に引き続き、株式会社スタージェンから、ゲノムワイド関連解析(Genome-wide association study; GWAS)の実習講義が行われた。昨年度のオンライン開催の経験を活かし、十分な数のティーチング・アシスタントを配置したこともあり、脱落者を出さず会を進行することができた。
3日目は、同スタージェンから、GWAS解析を行う際に必要な検出力評価の手法や、メタ解析、LDSR解析などの解析手法の原理と実践について講義が行われた。
4日目は、清水厚志・岩手医科大学教授、宮下 ちひろ・北海道大学特任准教授、鈴木 詩織・国立がん研究センター特任研究員、須藤 洋一・岩手医科大学特命講師、菱田 朝陽・名古屋大学准教授、福 典之・順天堂大学先任准教授による特別講演がそれぞれ行われ、GWASやそれに関連する手法を使った最新の研究成果が紹介された。また、講演者による総合討論が行われ、研究の着想を得た経緯などについて回答があった。
5日目は、小野 浩雅・DBCLS特任助教、田高周・東北大学助教、小巻翔平・岩手医科大学特命助教、中杤昌弘・名古屋大学准教授による、関連解析後に利用される各種データベースのハンズオン講義が行われた。参加者に対しては、2日目と同様のサポート体制を用意した。
以上をもって、盛況のうちに全日程を終了した。事情によりオンタイムで参加できなかった事前参加登録者については、講演者から公開の許可が得られたものに限り、後日、録画データの閲覧ができるよう配慮された。



(a)4日目の総合討論の様子. (b) 5日目の若井教授による閉会挨拶の様子.
図2

今回は、前回のオンライン開催の経験を活かし、全体として円滑に会を進行することができた。オンラインでの開催に録画視聴を組み合わせることにより、時間と場所を選ばず学習できる点は学習者にとって非常に有益かと思われる。一方、本会は参加者が一つの会場に集まることによって同じ研究分野を志す者同士の交流が生まれ、参加者間の研究協力を促してきた側面もあり、オンライン開催のみでは、そのような機能が十分果たされないことは懸念するところである。
研究計画の最終年度を迎えたため、次回以降の開催については未定である。全6回を通じ、開催方法、時期、場所を変え、できるだけ多くの研究者に参加機会を提供できるように工夫してきた。多くのリピーターに加え、毎回新たな参加者を得たことは、その工夫が一定程度奏功したためと思われる。一方で、このような講習会の需要は依然として高く、また、技術的な進捗が著しい分野でもあるため、今後も定期的に学習機会を提供し続けることは研究分野の発展のためには必要である。最新の研究動向を反映しつつ、可能であれば今後も初学者、再学習者に向けて同様の機会提供を行っていければと願っている。

岩手医科大学 いわて東北メディカル・メガバンク機構
生体情報解析部門

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令和6年度コホート・生体試料支援プラットフォーム 若手支援研究成果発表会

https://square.umin.ac.jp/platform/links/cohort.html

主要論文の解説文

※満足度アンケート−被支援者の声—

COVID-19克服にむけて

J-MICC STUDY | 日本多施設共同コーホート研究(ジェイミック スタディ)

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先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS) l 我が国のバイオイメージングスペシャリストによる支援

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先進ゲノム支援(先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム)

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