脳神経外科の未来・展望

吉峰俊樹
大阪大学

1.脳神経外科に望まれるもの

外科の長所は、他の方法では治せない疾病を手術で治せることにあります。

一方、短所は人体に傷をつけることです。傷が必ず確実に治るという保証はありません。また、手術という「手仕事」には不測の事態もないとは言い切れません。

手術の短所を考えると、行きつく先は非侵襲的治療です。せめて低侵襲化が望まれます。一方では、長所を活かし、不治の病を治す新しい外科的治療法の開発が望まれます。

2.「新しい脳神経外科」の研究・開発状況

脳神経外科における現在の研究・開発は次のような状況にあります。

3.脳神経外科の未来

脳神経外科は、「神経系を知って」「神経系に手を加えて」「神経系の病を治す」領域です。

現在のところ、脳や脊髄の仕組みやその病変の理解、治療技術はまだまだ不完全です。

これから多くのことが明らかになり、多くの新しい治療法が開発されることと思います。脳神経外科の未来は果てしなく広がっています。

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