パーキンソン病は腸から始まるのです

 

頭の病気であるパーキンソン病が腸から始まると聞くとこの先生はおかしいのではないかと言うかも知れません。でも、パーキンソン病の患者さんが動きが悪くなる約20年前から便秘が始まります。これは腸から脳に異常タンパクが上行するかも知れないと言われており、その一つの証拠に手術で腸から脳に到達する迷走神経を切除するとパーキンソン病になりにくくなります.また、潰瘍性大腸炎患者はパーキンソン病になりやすいことや虫垂を切除するとパーキンソン病になりにくくなります。パーキンソン病の原因でαシヌクレイの過剰発現マウスは無菌で育てると、病気が発現せず、パーキンソン病患者の便を移植すると病気が重くなります。つまり何の為にあるかわかってない腸の細菌が病気に関係しているのです。

腸内細菌は、消化しきれない木材のセルロースやユーカリの葉に含まれるタンニンを分解してその産物をシロアリやコアラが吸収してます。なのでコアラは生まれてすぐにお母さんの便食べて腸内細菌をもらっています。

ちなみに私の腸管には、日本人固有の海苔を分解できる菌が住んでいますなので私は海苔巻き大好きです.牛は、草しか食べないのにタンパク質を作ってます。実が牛は胃の中で腸内細菌を培養して、大量に作られた細菌をタンパク質としてとっているのです。牛はバイオで生きているのです。実際に、人間の性格さえ腸内細菌が操っているという論文まであります。ここ10年で急に注目されている分野です

今そのためパーキンソン病患者さんの腸内細菌を研究しています.腸内細菌の役割や研究は腸内細菌についてを見てください。右は、私の腸内細菌です海苔を分解できる最近が住んでいます。