腸内環境と病態進展(水素の研究)
腸内環境と病態進展(水素の研究)
前ページで水素水が病気の要望に効果があることが分かりました。そのために、順天堂大学と共同して、水素水をパーキンソン病患者さんに飲んでもらって効果があるかを試しているところです。しかし、水素水は作ってすぐ飲まないとすぐにただの水になってしまいます。
水素分子は小さいために、ペットボトルの中に入って売られている水素水は、作ったときには水素が入っていても市販されるときには、ほとんど残っていません。
一方、人間は水素を作ることはできませんが、嫌気性菌は水素を作っているのです。これがおならです。
したがって、腸内で、順調に水素を産生するように腸内環境や腸の動きを整えれば、病気の抑制につながるかもしれません。臨床応用するために大腸内から出現する水素ガスを研究しています。そのために、新しい検査法に、腸内ガス測定というものがありましたが、血液中の水素濃度が上昇するとパーキンソン病の進展が抑制されないかを検査していますがどうやらパーキンソン病では正常な水素ガス発生がない可能性があるようです。現在、学生さんの卒業研究でも、体調と腸の動きが関係がないか調べてもらっています。
左図が、水素水を飲んだ時、右の図がラクツロースというオリゴ糖を飲んだときの呼気中の水素の変化です。ラクツロースを飲んだときの方が、持続して水素があがったままです。
最近、便秘になっているヒト(2日に1回)は、便秘のないヒト(一日2回以上)のなんと4倍もパーキンソン病になりやすいという報告がされています。