理事長あいさつ

理事長 齋藤 清(福島県立医科大学附属病院長/脳神経外科主任教授)

この度、日本間脳下垂体腫瘍学会の理事長を拝命いたしました。身にあまる重責ですが、本学会の発展のため全力で取り組む所存です。
本学会は、2017年の学会で山田正三前理事長が制定された学会ロゴマークに”Since 1980”と記載がありますように、1980年に佐野圭司先生が開催された第1回下垂体腫瘍Workshopから続いております。1991年には下垂体腫瘍Workshopを引き継ぎ、間脳下垂体腫瘍と間脳下垂体内分泌学発展のため研究会として発足しました。それ以降、脳神経外科医、内分泌内科医、小児内分泌科医、病理医、放射線科医、婦人科医など間脳下垂体疾患に関心を抱く関係各科の皆様のご努力により、これほど学際的に発展した学会は少ないと思います。
本学会は間脳下垂体という、範囲は狭いが体を維持する真に中枢を扱っています。この部には多彩な腫瘍が好発し、腫瘍に対する放射線・病理診断、手術・放射線・薬物療法に加えて、内分泌管理のための小児内分泌、内分泌内科の役割も重要です。外科的には手術法が多様で難易度が高く、技量が治療成績に直結し、手技が急速に進歩しているという特徴があります。
理事長にあたり、理事会および山田正三前理事長の方針、すなわち本学会が会員にとって有用で魅力ある学会であること、本学会の活動が社会にとって有益であること、本学会の運用が公正であること、を引き継ぎ発展させたいと思います。基本方針としては、①若手の育成、②長期治療成績の向上、③間脳下垂体内分泌学の発展を挙げさせていただきます。特に尽力したいのは若手の育成です。まず若手に学会に参加していただくことが必要で、学会での教育セミナーやハンズオンをさらに充実させたいと考えています。間脳下垂体疾患の診断と内分泌管理について指針を明確にして若手に普及すること、また安全で確実な手術手技を伝承普及するとともに、新しい方法や機器の開発も援助したいと思います。また、若手からの意見を広く吸い上げる方策も考えます。本学会が取り組んでいる一般社団法人への移行は、学会社会的活動のための第一歩と考えます。また、山田前理事長が推進してこられた患者会との連携や厚労省への働きかけなどの社会貢献、海外交流、共同研究の推進、ホームページの充実など、重要な方針は継続させていただきます。
私自身は微力ですが、理事や学会員の皆様の意見を真摯に伺い、本学会の発展のため全力を尽くします。皆様のご支援ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

2017年2月26日

 

理事長(2006年2月2日より理事会制となる。)