学会の歴史、歴代学会長

日本間脳下垂体腫瘍学会の歴史

1970年代、下垂体前葉ホルモンの測定法が次々と確立し、間脳下垂体内分泌学が飛躍的に発展した。それと共に、それまで脳腫瘍の一つにすぎなかった下垂体腺腫が一躍注目をあび、その内分泌機能の評価、分析の研究と共に、経蝶形骨下垂体手術が急速に普及した。更に同時期、酵素抗体法を用いた免疫組織化学がほぼ確立し、下垂体腺腫の機能的病理診断が可能となった。

これらの機運を受けて1980年、福島孝徳氏(現Duke大学教授)や寺本 明氏(現日本医科大学教授)が奔走し、佐野圭司会長(当時東京大学教授)の下、下垂体腫瘍Workshopが発足した。この会が本学会の前身である。第1回の学術集会は、1980年2月21日、東京の竹橋会館で開催され、特別講演4題、一般講演13題であった。当時の世話人(現:理事)は、石井昌三、魚住 徹、景山直樹、川渕純一、佐野圭司、鎮目和夫、高倉公朋(五十音順、敬称略)の7名であった。以後、下垂体腫瘍Workshopは下記の如く開催された。

  会 長 会 期 場 所
第1回 佐野 圭司 1980年2月21日 竹橋会館(東京)
第2回 佐野 圭司 1981年2月22日 日本都市センター(東京)
第3回 景山 直樹 1982年2月5日 日本都市センター(東京)
第4回 魚住  徹 1984年2月9日 万国博ホール(大阪)
第5回 高倉 公朋 1986年1月23日 経団連会館(東京)
第6回 鎮目 和夫 1987年10月15日 砂防会館(東京)
第7回 植村 研一 1989年1月19日 市民文化ホール(鹿児島)
第8回 阿部  弘 1990年5月11・12日 北大学術交流会館(札幌)

以上の如く、8回のWorkshopの後、下垂体腺腫のみならず、近傍腫瘍である頭蓋咽頭腫や胚細胞性腫瘍を含め、広く間脳下垂体部の腫瘍を扱う学術集会として新たに間脳下垂体腫瘍研究会が発足した。

第1回学術集会は、高倉公朋会長(当時東京大学教授)の下、1991年6月16日、17日の両日、日本消防会館(東京)において開催された。招待講演6題、一般講演106題であった。以後毎年開催されているが、1997年以後は「日本間脳下垂体腫瘍学会」と現在の名称に変更した。

歴代会長・開催地

  会 長 会 期 場 所
第1回 高倉 公朋
(東京大学脳神経外科)
1991.6.16~17 日本消防会館(東京)
第2回 魚住  徹
(広島大学脳神経外科)
1992.1.22~23 広島国際会議場(広島)
第3回 清水 直容
(帝京大学市原病院第三内科)
間中 信也
(副会長・帝京大学市原病院脳神経外科)
1993.1.21~23 東京商工会議所(東京)
第4回 米増 祐也
(旭川医科大学脳神経外科)
1994.6.9~10 旭川パレスホテル(旭川)
第5回 平川 公義
(東京医科歯科大学脳神経外科)
1995.2.16~17 日本海運倶楽部(東京)
第6回 出村  博
(東京女子医科大学第二内科)
1996.2.1~2 東京女子医科大学弥生記念講堂(東京)
第7回 桑山 明夫
(国立名古屋病院脳神経外科)
1997.2.13~14 ホテルルブラ王山(名古屋)
第8回 玉木 紀彦
(神戸大学脳神経外科)
1998.1.29~30 神戸国際会議場(神戸)
第9回 寺本  明
(日本医科大学脳神経外科)
1999.2.18~19 アルカディア市ヶ谷(東京)
第10回 松倉  茂
(宮崎医科大学第三内科)
2000.2.24~25 宮崎サミット会場(宮崎)
第11回 田中 隆一
(新潟脳研究所脳神経外科)
2001.1.23~24 NASPAニューオータニ(新潟)
第12回 松谷 雅生
(埼玉医科大学脳神経外科)
2002.2.5~6 砂防会館(東京)
第13回 加藤  譲
(島根医科大学第一内科)
2003.2.4~5 ホテル一畑(松江)
第14回 山下 純宏
(金沢大学脳神経外科)
2004.2.3~4 ホテル日航金沢(金沢)
第15回 堀  智勝
(東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科)
高野加寿恵
(副会長・東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター)
2005.2.11~12 早稲田大学国際会議場 リーガロイヤルホテル東京(東京)
第16回 千原 和夫
(神戸大学大学院医学系研究科応用分子医学講座内分泌代謝・神経・血液腫瘍内科学)
有田 憲生
(副会長・兵庫医科大学脳神経外科)
2006.2.3~4 神戸国際会議場(神戸)
神戸ポートピアホテル(懇親会)
第17回 嘉山 孝正
(山形大学医学部 脳神経外科)
須田 俊宏
(副会長・弘前大学第三内科)
2007.2.23~24 ホテルメトロポリタン山形(山形)
第18回 久保田紀彦
(福井大学医学部脳脊髄神経外科)
島津  章
(副会長・京都医療センター臨床研究センター)
2008.2.29~3.1 AOSSA(アオッサ)(福井)
第19回 長村 義之
(東海大学医学部基盤診療学系病理診断学)
松野  彰
(副会長・帝京大学ちば総合医療センター脳神経外科)
2009.2.27~28 東京ステーションコンファレンス(東京)
第20回 有田 憲生
(兵庫医科大学脳神経外科)
笠山 宗正
(副会長・日生病院)
2010.2.19~21 兵庫医科大学 平成記念会館(兵庫)
第21回 佐伯 直勝
(千葉大学脳神経外科)
2011.3.11~12 秋葉原コンベンションホール(東京)
第22回 肥塚 直美
(東京女子医科大学内分泌疾患総合医療センター内科)
川俣 貴一
(副会長・東京女子医科大学附属八千代医療センター脳神経外科)
2012.2.24~25 東京ステーションコンファレンス(東京)
第23回 有田 和徳
(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学)
2013.3.15~16 かごしま県民交流センター(鹿児島)
第24回 西澤  茂
(産業医科大学脳神経外科)
沖   隆
(副会長・浜松医科大学第二内科)
2014.2.21~22 アクロス福岡(福岡)
第25回 島津  章
(京都医療センター臨床研究センター)
2015.2.27~28 京都テルサ(京都)
第26回 齋藤  清
(福島県立医科大学脳神経外科)
池田 秀敏
(副会長・総合南東北病院下垂体疾患研究所)

(副会長・高知大学保健管理センター)
2016.2.19~20 ザ・セレクトン福島(福島ビューホテル)(福島)
第27回 山田 正三
(虎の門病院間脳下垂体外科)
2017.2.24~25 日経ホール&カンファレンスルーム(東京)
第28回 沖 隆
(浜松医科大学地域家庭医療学)
西岡 宏
(副会長・虎の門病院間脳下垂体外科)
有馬 寛
(副会長・名古屋大学大学院糖尿病・内分泌内科)
2018.2.9~10 アクトシティ浜松コングレスセンター(浜松)
第29回 齋藤 洋一
(大阪大学大学院医学系研究科 脳神経機能再生学)
大月道夫
(副会長・大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科)
2019.2.22~23 梅田スカイビル(大阪)
第30回 川俣 貴一
(東京女子医科大学脳神経外科学講座)
2020.2.21~22 日経ホール&カンファレンスルーム(東京)
第31回 高野 幸路
(北里大学医学部内分泌代謝内科学)
岡 秀宏
(副会長・北里大学医学部脳神経外科学)
藤澤 一朗
(副会長・岸和田市民病院放射線科)
2021.2.19~20 KFC Hall&Rooms (国際ファッションセンター)(東京)
WEB開催
第32回 西岡  宏
(虎の門病院間脳下垂体外科)
2022.2.18~19 日経ホール&カンファレンスルーム(東京)
(現地開催・ライブ配信によるハイブリッド開催)
第33回 松野  彰
(国際医療福祉大学脳神経外科)
2023.3.3~4 沖縄県市町村自治会館(沖縄)
第34回 有馬 寛
(名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学)
永谷 哲也
(副会長:日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 脳神経外科・脳腫瘍外科 部長)
2024.2.16~17 ウインクあいち(愛知)
第35回 岡 秀宏
(北里大学メディカルセンター 脳神経外科)
三木 幸雄
(副会長:大阪公立大学放射線診断学・IVR学教室)
大月 道夫
(東京女子医科大学内分泌内科学分野)
井下 尚子
(森山記念病院病理診断科)
2025.2.13~14 ワークピア横浜(神奈川)
第36回 松尾 孝之
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 展開医療科学講座 脳神経外科学)
2026.3.5~6 アクロス福岡(福岡)

学術集会会長の選出について

定款施行細則 をご確認の上、学術集会会長の推薦に必要な用紙(様式2.-1、2.-2)をダウンロードし印刷して下さい。2023(令和5)年12月末日までに会長候補者選考委員会までお送り下さい。