白色のペスト:マスクファシズムは如何にして世界を席巻したか
かくしてマスクは第二のアビガン(クロロキンでもいいんだけど)となった
マスクと第2波に関するテグネルの見解(2020/11/07 )
マスク着用は感染防止よりも同調のため!?  (医薬通信社 2020.08.05)
マスク着用で態度を変える北欧、スウェーデンは「偽物の安心感」と孤立するが議論は起きている(鐙麻樹 Asaki Abumi  2020/8/10 Yahoo!ニュース)

マスクも捨てよ,町へ出よう(20/7/22)
ついに,あのクロロキン爺が公衆の面前でマスクを着用するようになった.(マスクへの抵抗感、欧米でやわらぐ? なぜ態度が変わったのか 2020年7月15日 BBCニュース) 票のためならどんなことでもする,情けない奴,ざまあ,見やがれ.おかげで,あのチンピラと私が仲間のように思われることはなくなったし,あいつが着用するマスクには何のエビデンスもないことが,世界中に広く知れ渡るようになった!
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2020/7/23 忽那賢志 | 新型コロナ マスク着用による感染予防の最新エビデンス
残念ながら忽那氏は「エビデンス」の意味を理解できていない.マスク着用の感染予防効果は,エビデンスではなく,いまだ仮説に過ぎない.この記事の中に取り上げられている「研究」」も,あまりにもバイアスが多く,エビデンスとして認められない.その証拠に,マスク着用のCOVID-19の感染予防効果を検証したChouらのシステマティックレビュー(Ann Intern Med 2020 Jun 24;M20-3213. doi: 10.7326/M20-321)には,MMWRに掲載されたAnecdotal Report(MMWR 2020;69(28):930-2)を含め,忽那氏が「エビデンス」とした「研究」は一つも取り上げられていない.Chouらは,市中はもちろん,医療機関におけるマスクの着用に対しても重大な疑問(important limitations)があると結論している
Community settings. No study evaluated masks for preventions of SARS-CoV-2 infections in community settings.
Health care settings. Two cohort studies evaluated mask use and risk for SARS-CoV-2 infection, but had important limitations.
論文を読む余裕のない人は表だけ見れば一目瞭然→Supplement Table 4
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司法解剖 進まぬ感染対策 足りぬ予算、急を要す執刀 遺体の陰性判明前でも 日本経済新聞 2020年6月13日
「感染対策は何もない」。千葉大の法医学教室の岩瀬博太郎教授は、解剖室を見渡しながら語気を強めた。気圧を調整して外に空気が漏れない陰圧室ではあるが、古くて機能しているか分からない。医療用マスクも不足し、今は寄付でしのいでいる。「捨て身で執刀に当たっている」という。

合衆国大統領と私との間には少なくとも一つ共通点がある。今日に至るまで、一度もマスクをしていないことだ
。理由はおそらく異なるだろうが、先方の事情なんぞ、どうでもよろしい。何せ死ぬまで奴に会うことはないのだから。私の場合には、数年?〜10年ぐらい?前までは花粉症が悪化する時があったのだが、今は杉が少ない香川県に住んでいること、そして加齢により免疫反応が弱くなったことの合わせ技のためだろうか、正直言うと、そもそも最後にマスクをしたのがいつかも覚えていないのだ。だから、「なぜマスクをしていないのか?」という問いに対する答えは常に用意してある(マスク姿の政治家への質問)。

時節柄、カミュの「ペスト」が、アマゾンの評論・文学研究でベストセラー1位になっている(2020/4/24現在)。一方、ダニエル・ゲランの「褐色のペスト」は絶版ということもあり、「本」のカテゴリーで  1,090,335位となっている。カスタマー・レビューも無し、中古品が5(497-1198円)、コレクター商品が8000円(何故こんなに高いのかは注意書きを見ても不明)。この違いはどこにあるのだろうか?

マスクパラドックス:下記の忽那氏の記事で言及されていない論点を下記に挙げた。結局、現実には不可能なゼロリスクを探求に繋がっている。
COVID-19がスペイン風邪の再来であるとのデマが通用していたうちはまだよかったが、ここまで流行が鎮静化すると、今まで当然だと思われてきた予防処置の意義がBSEパニックの時の牛肉忌避と同じ意味しか持たなくなってくる。
マスクはあくまでも,他人にうつさないためにするのであって,自分が感染するのを予防するために装着するものではない。このエビデンスは、下記の「無症状者のマスク着用によるエビデンス」が確立した後も全く揺るがない。→マスクも捨てよ,町へ出よう
感染の有無に関わらず、非感染者も含めて全ての者はマスクをせよという指示になってしまっている:非感染者,発症する前の無症候性感染者,ずっと無症状のまま経過する無症候性感染者の3つのカテゴリーを区別する方法は存在しない以上、無症候性感染者にマスクをせよという助言は、他者にうつす可能性がゼロである非感染者も含めて、全ての者がマスクをせよという指示に他ならない。
無症状でもマスクをしている人は自分が無症候性の感染者だと自認し、かつ他者に対しても、そのようにアピールしていることになる
ーこのような認識・行動が生まれるのは一体どういう状況なのだろうか?少なくとも2020年4月23日に二人のRT-PCR陽性者が出てから、下記の忽那先生の記事が出た2020年6月7日まで、45日間連続で、そしておそらく、今日あなたが ここを読んでいる日まで、ずーっと陽性者が出ていない香川県では、決してそういう認識・行動は生まれないし、客観的に考えても、県外に出ていない香川県人が感染している確率は限りなくゼロに近い。
ー香川県よりもリスクの高い地域の場合:自分が感染者であると自覚している人物がなぜ在宅勤務をせずに出勤するのか?マスクをしながら外をうろつく連中は次のいずれかである
1.マスクはあくまでも,他人にうつさないためにするのであって,自分が感染するのを予防するために装着するものではない。という頑健なエビデンスを意識的に無視している非感染者。
2.マスクが予防に有効だという迷信をいまだに信じ込んでいる非感染者。
3.マスクをすれば外を出歩いてもいいだろうと思っている感染者。
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2020/6/7 忽那賢志 |WHOがマスクに関する方針転換 無症状者のマスク着用によるエビデンス
世界保健機関(WHO)は5日、新型コロナウイルス感染拡大阻止のためのマスク利用の指針を改定し、流行地では公共交通機関利用時など人同士の距離を取ることが難しい場合、他人に感染させないためにマスク着用を推奨すると表明した。 (出典:広範なマスク着用を WHOが修正、布もOK 新型コロナ)新型コロナの感染伝播の総量を100とすると、この発症前の無症状者からの伝播が45%、そして無症状のまま経過する無症候性感染者からの伝播が5%ということで、合計50%は無症状者からの伝播であることが分かっています。

ちなみにマスク着用が推奨されるのはいまのところ換気が不十分となりやすい屋内や混雑した交通機関内のみであり、屋外でのマスク着用を推奨しているもので はないことにご注意ください。またマスク装着によってマスク表面が汚染し、これを触ることによって手にウイルスが付着し感染のリスクとなることも考えられ ます。飛沫を浴びるなど明らかに汚染した場合にはこまめにマスクを交換するようにしましょう。
またご自身の感染予防のためにはマスク着用以上に、手洗いをこまめに行うことが重要です。マスクをつけているから自分は安心、と思わず基本的な感染対策もおろそかにしないようにしましょう
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新型コロナ、最も感染力が強いのは発症時か WHOが指摘 6/10(水) 4:09配信
[ジュネーブ 9日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の専門家は9日、新型コロナウイルス感染症の初期症状が現れる時期にウイルスの感染力が最も強いことが、ドイツと米国による研究の暫定結果で示されたと述べた。専門家はこれが感染拡大の抑制を困難にしている一因と指摘。同時に、検査の徹底やソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)実施によって抑制は可能とした。

WHOの伝染病学者マリア・ファン・ケルクホフ氏は「非常に限られた情報に基づくと、症状の出始めもしくはその前後、つまり非常に初期の段階に患者に多くのウイルスが潜んでいるようだ」と述べた。WHOで緊急事態対応を担当するマイク・ライアン氏は、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)のウイルスと異なり、新型コロナウイルスは上気道に付着するため、飛沫感染しやすいと指摘。「感染性病原体が上気道に存在することで、具合が悪くなり始めた段階に体内に潜むウイルス量がピークに達する可能性がある」と述べた。ケルクホフ氏はさらに、症状が軽い感染者からは最長8─9日間にわたり感染しやすく、「重度の感染者ではより長い期間になる可能性がある」とした。

また、無症状の感染者からうるるケースは「極めてまれ」という見解を前日に示したことについては、「伝染の40%が無症状感染者による可能性があると試算されているが、これは数理モデルによるものだ」と説明。その上で、無症状者からうつる可能性はあると述べた。
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新型コロナ、無症状者からの感染は「まれ」WHO疫学者 CNN 2020.06.09
新型コロナウイルスが無症状の感染者からうつるケースは「まれ」だとする見解を、世界保健機関(WHO)の疫学者、マリア・バンケルコフ氏が発表した。バンケルコフ氏は8日、ジュネーブでの記者会見で、患者の接触先を詳細に追跡している複数の国の報告には、感染しても全く症状が出ない例が含まれていると説明。こうしたデータからみて、無症状の症例からさらに別の人へ感染がひろがったケースはめったにないようだと述べた。
そのうえで、症状のある人だけを全員追跡して接触者を隔離すれば、感染数は劇的に減らすことができるはずだと語った。
また無症状とみられた感染者を改めて調べると、典型的な発熱やせき、息苦しさなどの症状はなくても、実際はごく軽症のケースであることが多いと指摘した。さらにこの時点ではまだ潜伏期で、後になってから症状が出る可能性もある。
これまでの研究では、潜伏期間中でも発症の2〜3日前から周囲に感染する可能性があると報告されている。米疾病対策センター(CDC)によると、感染の4割は発症前に起きていると推定される。
英ケンブリッジ大学病院で感染症部門の顧問を務める中国・清華大学医学部の調査責任者、ババク・ジャビッド氏は8日、科学情報の正確な報道を推進する英NPO(非営利組織)サイエンス・メディア・センターを通した声明で、無症状者と発症前やごく軽症の感染者を区別することが重要だと強調した。
同氏によると、台湾での接触追跡やドイツで報告された欧州初の感染例から、無症状感染者からうつることはまれだが、軽症者からの感染はあり得ることが分かっている。特にドイツの例では、感染の多くが発症前または当日に起きることが示されたという。
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2019/12/26 山田 悠史 デタラメ多数!インフルの"根拠がある"予防法
フィットが甘いとその効果が5割ほどまで落ちるとも言われています。例えば、街中を歩いていると、口だけマスクで覆い、鼻は外に出している方を見かけますが、これでは十分な効果が期待できません。
また、マスクを用いる場合、症状のある方と接するときにつけ、それが終わったらすぐに捨てるのが正しい使い方とされています。十分な裏付けがあるわけではないですが、漫然としていると、汚染されたマスクからも感染するリスクが懸念されます。また、これまでの研究でマスクを装着している方には頭痛の発生が多いことも報告されていますから、そこにも注意しつつ、しっかりつけたいものです。
例えば、インフルエンザの流行期に会社に出かけるときにマスクをつけるのなら、自宅でマスクをしっかり顔にフィットさせて装着し、会社に到着したらそのマスクは捨て、手洗いをする。帰宅時にはまた別の新しいマスクを装着し、自宅に着いたらそのマスクを捨て、手洗いをする。これが病院などで勧められているマスクの使用法の応用になりますが、このようなことがどこまでできているでしょうか。使用済みのマスクを首下にかけて使い続けている方を見たことがあるかもしれませんが、これはとても正しい使い方とは言えません。

2020/1/23 忽那賢志 マスクの正しい使い方 今こそ見直そう
結論から言うと、これまでの研究ではマスク単独でのインフルエンザやかぜなどの予防効果は示されていません(BMJ. 2015 Apr 9;350:h694)。 マスクを着用した人と、マスクを着用しなかった人とを比べても、かぜやインフルエンザの発症率に差はないとする報告が多数あります。残念ながら無症状のと きにマスクを着けてもかぜやインフルエンザを防げるとは今のところ言えません。新型コロナウイルス感染症に関してもおそらく同様と考えられます』(引用こ こまで)
(池田注:「おそらく同様と考えられます」は如何にも忽那先生らしい「成熟した大人の表現」である。検察官に藪医者と呼ばれるようなやくざな医者の表現では「COVID-19で臨床試験をやっているわけがないから、エビデンスゼロである」となる。この記事が出た頃は高松市でも、街でマスクをしている人はむしろ少数派だった)
2020/2/6 マスク姿のアジア人女性がニューヨークで暴行受ける (Newsweek 日本版)
2020/3/19 NYで「コロナヘイト」続発…マスクないアジア人に罵声、暴行も (読売新聞)

↓今から振り返るとこの日あたりが転換点だった。
2020/4/7 「顔にバンダナ巻いて!」米政府が突然の“方針転換” NYマスク事情が急変 (FNN PRIME )
●「マスクに予防効果なし!買わないで」と主張していた政府が突然の方針転換
●国民に「マスクを着用するか、もしくはバンダナやスカーフを口に巻いて」と要請
●マスク着用の習慣がない欧米人の意識改革…タイミングはこれでよかったのか
2020/4/8 パリ市、市民にマスク配布を準備
2020/4/17 ロンドン市長、地下鉄やバスでのマスク義務化提言(週刊ジャーニー)
2020/4/22 ドイツ、マスク着用義務化の流れ広がる 首都ベルリンも(AFP BB News)

さしもの帝国海軍も真珠湾を一度だけ攻撃できただけで、米国本土までには遠く手が届かなかった(「1941」)。ミュンヘン一揆から後の総統閣下が首相になるまでだけでも10年もかかった。ところがマスクファシズムが世界をニューヨーク、パリに到達するまで、1ヶ月とかからなかったし、ベルリン、ロンドンへの到達もそれから10日〜2週間ほど遅れただけだった。この違いはどこにあるのだろうか?

もちろん感染症としての足の速さに+ネットの威力は一因だろう。しかし主因ではない。なぜかと言えば、インフルエンザ(季節性であれ、新型であれ)は欧州・米国の文化を変えられなかったからだ。それに対し、SARS-Cov-2は「インフルエンザなんてチンピラ野郎とは違う、本物の殺し屋」の看板を掲げてやってきた。そんなチンピラ(羊頭狗肉*)ウイルスから「マスクをしている東洋人はみんな助かっている。俺達が最初に奇襲攻撃した中国でさえ、対100万死亡数はたったの「3」だ。それに比べて、ドイツ(67)を除いて高い医療水準を誇る欧米の主要国が軒並み3桁の対100万死亡数になったのは、驕り高ぶってエビデンスとやらに依存してマスクをしなかった天罰と思え」と恫喝されれば、それがたとえCDCの幹部であっても震え上がるのも無理はない。(*業務放送:後で天罰が下るといけないので、一応打ち消し線を施しておいた)

ここまで書いてきたら、「褐色のペスト」をどうしても読みたくなって、古本を注文してしまった。ここで取り上げた問題は、非常に奥深いので、時間をかけて思索を巡らせてから改めて書き加えるとして、今日(2020/4/24)はこの辺で。

池田浩士  歴史のなかの文学・芸術―参加の文化としてのファシズムを考える (河合ブックレット)→ 池田正行 白色のペスト―参加の文化としての自粛ファシズムを考える (出版社は未定) (2020/5/14:緊急事態宣言、39県で解除の日に):マスクは「私もコロナとの戦いに参加している」=「非国民ではない」という宣言の印だった

マスクと第2波に関するテグネルの見解(2020/11/07 )
マスクファシスト達への降伏勧告:どこでもマスクはもうたくさんだ!!(2020/10/27)
マスク着用は感染防止よりも同調のため!?  (医薬通信社 2020.08.05)
マスクも捨てよ,町に出よう
昔非国民、今不謹慎
「COVID-19との戦い」の意味:国家権力という文脈で考えるCOVID-19
「世界大戦」は博物館送りになったけれど
表紙