マスクファシスト達への降伏勧告
―竹槍よさようなら。咳エチケットへ原点回帰を!―
●マスクと第2波に関するアンデシュ・テグネルの見解:都市封鎖も「どこでもマスク」もPCR陽性者数の爆発的増加には無力だった。それがわかっていながらなぜまたやるのか?
●マスクファシズムの象徴である「どこでもマスク」のエビデンスはいつまで経っても出てこない。当たり前さ「どこでもマスク」には最初からエビデンスなんてありゃしないんだ。あんなもの科学じゃない。信仰だって、みんな割り切っているからだよ。→Masks
for Prevention of Respiratory Virus Infections, Including SARS-CoV-2,
in Health Care and Community Settings. A Living Rapid Review. Ann
Intern Med. 2020;173:542-555. doi:10.7326/M20-3213で2020年6月から継続してエビデンスの収集が行われてもう5ヶ月になろうとしているが、未だにまともなエビデンスが出てこない(Supplement Table 10. Summary of Evidence)。みんな最初から信じちゃいないのさ。10月に出た、Update Alert 3: Masks for Prevention of Respiratory Virus Infections, Including SARS-CoV-2, in Healthcare and Community Settingsには以下のようにある。Therefore,
evidence for mask use versus nonuse and comparing masks types in
healthcare settings remained insufficient。結局これがずっと続くのさ。
●さらに「どこでもマスク」と咳エチケットの比較試験も存在しない
どこでもマスクは竹槍と同じ
つまり,どこでもマスクにはシャーマン戦車に対する竹槍と同等のエビデンスしかないことになる。ならば,原点の咳エチケットに戻るというのが,科学者の態度である。「どこでもマスク」を宣伝するのはアビガンの宣伝マンと同程度の科学リテラシーしか持ち合わせていない証拠に他ならない。以下,どこでもマスク推奨の背景にあった「飛沫感染」,「接触感染」が科学ではなく,信仰に基づく仮説だったことを説明する。
「飛沫感染」よ、さようなら
2020年10月3日に開催された、第61回日本臨床ウイルス学会学術集会のシンポジウムにおける国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルス疾患研究室長の西村秀一氏の講演の要点は以下の如し。なお、西村氏の見解は既に同年8月に日経メディカルオンライン上で明らかにされている(Part 1. 空気感染、「3密」と言ってるのだから認めて当然でしょ (2020/8/7) Part 2. 空気感染を誤解していませんか?(2020/8/8)
●接触感染はおとぎ話:これまでに接触感染でCOVID-19を発症したという直接的な証拠はなく、また、接触感染によって多くの人が同時に感染する(クラスターが発生する)こともあり得ない。
―院内感染についても、手洗いは以前から言われているように徹底しているのに(むしろこれだけはしっかりとやっているのに)なぜ起きたのかと検証するとき、常に「手洗いの徹底がまだ甘かった」という反省ばかりが聞こえてきます。あるいはパソコンのキーボードのリスクを見逃していただの、防護服の脱ぎ方が悪かっただの、まるで耳なし芳一の耳探しのような枝葉末節に明け暮れているように見受けられます。(『空気感染、「3密」と言ってるのだから認めて当然でしょ』より)
●飛沫感染は非科学的用語:日本政府の新型コロナウイルス対策分科会は7月末、「マイクロ飛沫感染」という言葉を新たに作り、あくまで空気感染とは異なると強調した。マイクロ飛沫は5μm未満の微粒子とされる。しかし、エアロゾルには大きさの定義はなく、5μmよりも大きくても、風に乗って舞えば空気感染は成立する。そのため西村氏は、「飛沫粒子の大きさで分類することに意味はなく、以前から存在する『空気感染』もしくは『エアロゾル感染』という言葉を使用するべきだと考える。定義のあいまいな『マイクロ飛沫感染』という造語は非科学的である」と苦言を呈した。
飛沫感染との訣別=「どこでもマスク」との訣別
「ウイルスはどこからでも飛んできてマスクを簡単に突破するからマスクは予防に役立たない。咳エチケットのためのマスクにこそ意義があり、健常者が装着するどこでもマスクには予防のエビデンスがない」。これがマスクファシスズムが世界(スウェーデンを除く)を席巻する以前の各国共通の理解だった。そしてそれは今でも真実である。
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マスクが最も効果を発揮するのは咳やくしゃみのある人がマスクをつけた場合です。風邪やインフルエンザ患者は1回の咳で約10万個、1回のくしゃみで約200万個のウイルスを放出すると言われています。そこで、患者がマスクをつけることでこれらを含んだしぶきによる周囲の汚染を減少させることができるのです。
風邪やインフルエンザに罹らないためにマスクをつけても、その効果は限定的とされています。なぜなら、顔とマスクとの間に隙間があり、ウイルスを含んだ飛沫の吸入を100%防ぐことはできません。(マスクの効果 自治医科大学さいたま医療センターホームページ)(2020/10/27閲覧)
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基本的にマスクでは風邪やインフルエンザは予防できない
昔から日本人はマスクを着けるのが好きと言われますが、そもそも(感染症に関しては)マスクは予防のために使うものではなく、感染してしまった人が周囲に広げないために使うものです。かぜやインフルエンザに罹ってしまった人がマスクを使用することは感染の広がりを防ぐために非常に重要です。
しかし、逆に無症状の人がマスクを着用することで周囲からの感染を防ぐことはできるのでしょうか?結論から言うと、これまでの研究ではマスク単独でのインフルエンザやかぜなどの予防効果は示されていません(BMJ. 2015 Apr 9;350:h694)。マスクを着用した人と、マスクを着用しなかった人とを比べても、かぜやインフルエンザの発症率に差はないとする報告が多数あります。残念ながら無症状のときにマスクを着けてもかぜやインフルエンザを防げるとは今のところ言えません。新型コロナウイルス感染症に関してもおそらく同様と考えられます。(2020/1/23 忽那賢志 マスクの正しい使い方 今こそ見直そう)
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↑上記の見解はいずれもエビデンスに基づいた科学的な見解である。それをひっくり返したのが、(あの人が事務総長をやっている)WHOの「飛沫感染」という教義=デマ(決してエビデンスではない)だった。咳やくしゃみのないCOVID-19患者が普通の会話をしただけで、飛沫が飛びクラスターが成立する。これを防ぐためにはマスクが必須アイテムとなる。そんな教義=デマである。WHOの御威光は絶大だった。日本の医師達も途端に飛沫感染信奉者になってしまった。→2020/6/7 忽那賢志 |WHOがマスクに関する方針転換 無症状者のマスク着用によるエビデンス。そうして「飛沫感染ならば粒子が大きいからマスクで防げる」というデマが世界中を席巻した。このデマが市民の間にパニックを引き起こし、おかげでマスク転売業者が大儲けした。
飛沫感染→空気感染で振り出しへ戻る→咳エチケットへの原点回帰
空気感染と飛沫感染を区別する必要はこれっぽっちもない。そもそも区別できない。5マイクロメートルが分かれ目になるなんて、空想科学物語もいいところだ。馬鹿馬鹿しい。飛沫だって、空気中を飛ぶのだから、飛沫感染も空気感染である。麻しん、結核、水痘だけが空気感染するわけではない。「飛沫感染」自体がデマだった。COVID-19の感染様式は決して特殊なものではない。上記にある通り、インフルエンザやただの風邪と同じだ。それがわかれば後は簡単だ。咳エチケットを守るだけでいい。マスクがファッショナブルと考えて着用し続けるのもいいだろう。私でも咳エチケットは知っている。咳が出るようになったらマスクをする。これで非国民扱いされずに済む。非国民扱いとお別れするのは、なんとなく寂しい気もするが、寂しいのはSARS-COV-2の方だろう。死亡者数は季節性インフルエンザに遠く及ばない。接触感染、飛沫感染のメダルも剥奪された。季節性インフルエンザウイルスとどこが違うと言うのだろうか。
→白色のペスト:マスクファシズムは如何にして世界を席巻したか
→マスクと第2波に関するテグネルの見解
→マスクも捨てよ,町へ出よう
→第2波が示すマスクファシズムの敗北
→コロナのデマに飽きた人へ
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