~看護・ケア研究部会について~
日本保健医療社会学会 看護・ケア研究部会(旧称:看護研究部会)は、看護学・社会学・心理学等の研究者・実践者を中心に活動している研究部会で、1991年10月に発足しました(2024年6月現在、会員数71名)。看護やケアに関する学際的研究の発展・交流を目的として、年に4~5回、Zoomや対面で研究例会・公開定例研究会を開催しています。
研究計画・データ分析・修論、博論執筆・学術誌投稿・査読後の修正等、どのようなご発表でも大歓迎です。参加者がそれぞれの研究から相互に学び合うことも大切にディスカッションを行っています。アットホームな研究会ですので、例会には初学者からベテランまでどなたでもご自由にご参加ください。発表を希望される場合は、入会が必要です。詳細は入会案内をご参照ください。
2024-2025年度役員
会 長: 本多 康生(福岡大学)
副会長: 坂井 志織(淑徳大学)
会 計: 松繁 卓哉(追手門学院大学)
庶 務: 細野 知子(日本赤十字看護大学)
~定例研究会、看護・ケア研究部会開催のお知らせ~
| ■2025年度第4回(第2回関西)定例研究会のご案内 |
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2025年度第4回(第2回関西)定例研究会を下記の通り開催します。今回は、2025年10月に出版(予定)の「血友病周辺女性の経験に関する研究 最終報告書(患者・家族調査委員会 編著)」から報告者3名が登壇します。 「患者・家族調査研究委員会」は、「特定非営利活動法人ネットワーク医療と人権」と大学教員である研究者委員によって構成される組織です。約6年間にわたり血友病周辺女性の方を対象にその人生や病経験を系統的に捉えることを目的に、インタビュー調査を行い質的に分析しました。血友病は、連鎖性潜性遺伝形式をとる遺伝性出血性疾患です。そのため,長らく「女性は保因者であり、発症しない存在」とみなされてきました。そのため、患者のほとんどが男性でありこれまで男性患者を中心に語られてきました。 しかしながら、保因者とされる女性の中には出血症状を経験する者も少なくない実態や、患者数を上回る保因者が存在することが明らかになっています。また、家族歴のない孤発例は、これまで突然変異と考えられてきましたが近年の遺伝子を用いた研究によって、実際には母親由来の遺伝であることが多いことも報告されています。世界血友病連盟(WFH)や血友病の専門家は、こうした女性に対する止血管理ニーズの把握・評価の必要性を指摘し、血友病の影響を受けた女性や女児が抱える健康問題について啓発活動を進めています。 そこで、今回は、血友病患者たちとともに生きる女性のライフストーリーを様々な角度から紐解いた報告者と参加者とが議論を深める機会にしたいと考えております。どなたさまも、事前登録なしで、無料でご参加いただけます。お誘いあわせのうえ、奮ってご来場下さい。 記 日時:2026年2月28日(土) 13:30~16:30 場所:京都光華女子大学聞光館252教室(阪急京都線・西京極駅より徒歩7分) https://www.koka.ac.jp/info/access.html テーマ:「ケアの対象を考える――血友病周辺女性の経験より」 登壇者
*会員/非会員の区別なく、参加費無料で参加できます。 事前お問い合わせフォーム https://forms.office.com/r/JsTx8ZabFm?origin=lprLink |
| ■2025年度 第3回(第1回関東)定例研究会 |
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2025年度第3回(第1回関東)定例研究会を下記の通り開催します。今回は、2024年に現代書館から刊行された、齋藤公子氏の著書『がん患者の集団になにができるか―肺がんの罹患経験の社会学』の合評会となります。評者として、文学社会学を専門としながら病いの語り研究をすすめられてきた鈴木智之氏と、病いの語り研究から近年では科学技術社会論へと関心を広げられた志水洋人氏に、それぞれの立場からのコメントをお願いしております。患者たちのライフストーリーを検討し、集まって活動することで社会や医療のあり方を変え、生き方の可能性を広げることができると論じた本書の持つ射程について、参加者との議論を共有する機会と考えております。ぜひ奮ってご参加ください。 日時:2025年11月8日(土) 14:00~17:00 場所:立教大学池袋キャンパス11号館A301教室 *補助的な手段としてZoomによる配信を予定しています。 https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/ 書評対象書:齋藤公子(立教大学) 『がん患者の集団になにができるか――肺がんの 罹患経験の社会学』(現代書館、2024年) 出版社サイト: https://gendaishokanshop.stores.jp/items/65d42b3e82a509002b1fb04e 評者:鈴木智之(法政大学) 評者:志水洋人(名古屋大学) 司会:前田泰樹(立教大学)・細野知子(日本赤十字看護大学) *会員/非会員の区別なく、参加費無料で参加できます。 下記参加登録フォームです。 https://forms.gle/oX1jrQBqYJ9iYvsx8 対面での参加を推奨いたします。フォームにてお申し込みいただかなくても、当日参加可能ですが、事前登録していただけると助かります。 オンラインで参加を希望する方は、必ず本フォームに登録してください。オンラインでの配信は、補助的なものであり、当日のトラブル等への対応はいたしかねますので、ご了承ください。 |
