• 研究会

~開催のお知らせ~

■関東定例研究会 2023年度第2回(看護・ケア研究部会公開企画との共催)のご案内
日時:2024年3月23日(土)14:00~17:00
場所:日本赤十字看護大学 大宮キャンパス 本館201講義室
キャンパスマップ https://www.redcross.ac.jp/access/
報告者:宮坂道夫(新潟大学)
タイトル:弱さを抱きしめて 〜あなたと私の正義論~
討論者:西尾美里(梟文庫世話人)、櫛原克哉(東京通信大学)

今回は、第50回大会(2024年5月25日(土)~26日(日)、東京医療保健大学船橋キャンパス)との関連企画としたい。
第50回大会のテーマは、「『弱い』ままで生きられる社会のために」である。
宮坂道夫さんは、2023年に『弱さの倫理学――不完全な存在である私たちについて』(医学書院)を出版された。
本書で宮坂さんは、独自の視点から、人間存在を弱さの観点から捉えかえし、医療を含めた技術一般が持つ意味を位置づけなおした上で、現実に生じる医療上の問題や課題についても考察している。
本研究会では、本書を中心として、その後見えたことも含めてお話を伺う予定である。
さらに、討論者は二人の方にお願いする。西尾美里さんは、精神科デイケアの経験から私設図書館『梟文庫』を運営し、地域の居場所づくりを進めてこられている。
また、櫛原克哉さんは、メンタルクリニックという近年広がりを見せている場がどのように利用され、人びとを支えているかを社会学の観点から分析してこられた。お二人には討論者として、ご自身の経験や想いを話していただく予定である。

基本的には対面開催としますが、希望者にはオンラインでの配信も試験的に行います。希望する方は、下記からご登録ください(3/16金〆切)。
https://forms.gle/R8CmPQA4DCPTqXBM6
自動返信でZoomのURLが送られますのでメールの保存をお願いいたします。
オンライン配信はあくまでも試験的なものであり、資料の配布等を制限する可能性もあります。あらかじめご了承ください。
■関西定例研究会 2023年度第1回(医療社会学研究会、立命館大学生存学研究所との共催)のご案内
「フーコーと精神医学と精神医学批判」
合評会 蓮澤優(2023)『フーコーと精神医学 精神医学批判の哲学的射程』青土社
共催:医療社会学研究会、立命館大学生存学研究所
日時:2024年1月20日(土)15:00-18:00
場所:立命館大学 朱雀キャンパス 1F多目的室
最寄り駅はJR、地下鉄「二条駅」です。
https://www.ritsumei.ac.jp/accessmap/suzaku/

ハイブリッド方式で行います
現地参加される方は、資料準備の都合上、下記のグーグルフォームからご回答ください。
http://tiny.cc/8bsevz

Zoomアドレス
https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/97955437118

ミーティングID: 979 5543 7118
パスワード無し

企画趣旨

 ミシェル・フーコーは、人文社会系諸学において影響力のある思想家であるにとどまらない。精神医療・精神医学の分野で、学位請求論文をもとにした『狂気の歴史』(初版1961)によって、彼の名はタブー視(?)されつつも、消え去ることのない足跡を残した。
 『フーコーと精神医学 精神医学批判の哲学的射程』は、哲学博士にして精神科医でもある蓮澤優さんが、『狂気の歴史』を読むことで経験した「困惑」と正面から格闘した成果である。フーコーの精神医学史――「歴史」かどうかの問題はあるが――に対して、哲学的・方法論的に綿密な読解を中心に据えて挑むことで、彼が精神医学の何をどのように批判したかを明らかにしようとした意欲作である。
 この合評会では、著者による本書への簡単なイントロダクションに続いて、第2部「歴史記述を通じたフーコーの精神医学批判の意義」を中心に、イタリア精神医療の人類学で知られる松嶋健さん、医療社会学の美馬達哉がコメントし、フーコーの精神医学批判が目指したものについての議論を深めていく。

*プログラム*
14:30 開場
15:00 開会と趣旨説明 美馬達哉(立命館大学先端総合学術研究科、日本保健医療社会学会研究活動委員会)
15:10 「フーコー思想における“Psy”の問題系」 蓮澤優(九州大学)(30分)
15:40 「医療人類学からのコメント(仮題)」  松嶋健(広島大学)(30分)
16:10 「医療社会学とフーコー、そして精神医学批判」  美馬達哉(30分)
16:40 休憩(10分)
16:50 著者からのリプライ(20分)
17:10 総合討論
18:00 閉会
18:30~情報交換会(申し込み要)