日本保健医療社会学会 看護・ケア研究部会(旧称:看護研究部会)は、看護学・社会学・心理学等の研究者・実践者を中心に活動している研究部会で、1991年10月に発足しました(2024年6月現在、会員数71名)。看護やケアに関する学際的研究の発展・交流を目的として、年に4~5回、Zoomや対面で研究例会・公開定例研究会を開催しています。
研究計画・データ分析・修論、博論執筆・学術誌投稿・査読後の修正等、どのようなご発表でも大歓迎です。参加者がそれぞれの研究から相互に学び合うことも大切にディスカッションを行っています。アットホームな研究会ですので、例会には初学者からベテランまでどなたでもご自由にご参加ください。発表を希望される場合は、入会が必要です。詳細は入会案内をご参照ください。
2024-2025年度役員
会 長: 本多 康生(福岡大学)
副会長: 坂井 志織(淑徳大学)
会 計: 松繁 卓哉(追手門学院大学)
庶 務: 細野 知子(日本赤十字看護大学)
~開催のお知らせ~
■2024年度 第1回関東定例研究会のご案内 |
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日時:12/15(日)13:30~16:30 場所:大妻女子大学千代田キャンパスG棟G525 キャンパスマップ https://www.otsuma.ac.jp/about/basic/access/chiyodacampus/ 報告者:浜田明範(東京大学) タイトル(仮):「感染症が駆動する科学と社会:パラ医療批判の人類学に向けて」 討論者:伊藤嘉高(新潟大学)・三枝七都子(杏林大学) 司会:松繁卓哉(追手門大学)・牛山美穂(大妻女子大学) 社会学や人類学は、生物医学とは異なる観点を保健・医療・福祉の領域にもたらしてきた。だが、単に生物医学を批判的に捉えかえすだけでいい時代は、終わりを告げつつある。その批判的な潜勢力を活かしつつ、それでいて批判にとどまらずにいま必要なことを探るとしたら、どのような形があり得るのか。コロナ禍という未曽有の経験を前に、この点に取り組んでこられた浜田明範さんのお話を伺うことで、保健医療社会学の将来を見通していきたい。 開催方式は対面ですが、Zoomでの参加を希望される方は、下記から12/13金までにご登録ください。 https://forms.gle/14WJZYGUtM5apbNc9 画面共有等はしない、限定的な形での配信となります。ご了承いただける方のみ、ご参加いただければ幸いです。 なお、対面参加の方は、事前申し込みは不要です。 |
■第51回大会連動企画(関西定例研究会/看護・ケア研究部会/立命館大学生存学研究所共催) |
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●日時:2025年2月15日(土)14:00~17:00 ●場所:立命館大学 朱雀キャンパス 303号室+Zoomによるハイブリッド ●テーマ(仮):「外国人介護職の見た日本の介護」 ●話題提供者: アブドゥラー コマルディン(医療法人健正会 特別養護老人ホームカサブランカ 海外事業推進部 ※インドネシア出身介護職) エカ(医療法人健正会 介護老人保健施設はまさき3 海外事業推進部 ※インドネシア出身介護職) 石川 和寛(医療法人健正会 介護老人保健施設はまさき3 介護士長) ●指定討論者:奥島美夏(天理大学)・益加代子(大阪公立大学) ●司会:本多康生(福岡大学)・坂井志織(淑徳大学)・細野知子(日本赤十字看護大学) 本研究会は、第51回大会(2025年5月24日(土)~25日(日)、平野裕子大会長、於長崎大学医歯薬学総合教育研究棟)の連動企画として開催する。第51回大会のテーマは、「Health and Medical Sociology in Motion:「越境」をさぐる」である。 日本とインドネシアの間でEPAに基づくインドネシア人看護師・介護福祉士候補者の受入れが開始されてから15年以上が経ち、日本の介護施設でリーダーとして活躍するインドネシア出身介護職が出てきている。 本研究会では、豊富な介護経験を持つインドネシア出身介護職アブドゥラー・コマルディンさん、エカさんと、同僚である石川和寛さんに、「外国人介護職の見た日本の介護」をテーマにご報告いただき、日本の介護の現状を多面的に考察していくための手がかりとしたい。 さらに、指定討論者は2名の方にお願いしている。インドネシアの専門家で、EPAのインドネシア人介護職を中心にフィールドワークを進めてこられた奥島美夏さんには、文化人類学の視点からコメントしていただく。インドネシアからのEPAによる介護福祉士候補者受け入れを通じて日本のケア現場の考察を進めてこられた益加代子さんには、看護学の視点からコメントしていただく。全体討論では、国境を越えた人の移動や、多様なエスニシティの働き手によって構成された共生的なケアの場が持つ実践的意味を学際的に位置づけなおした上で、外国人介護職が日本の介護現場に与えてきた影響を文化的社会的な違いを超えて議論していきたい。 Zoomアドレス: https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/92729427927 ミーティングID: 927 2942 7927 |
■2024年度 第2回関東定例研究会のご案内 |
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日時:2025年3月1日(土)13:30~16:30 場所:明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント3F4031 キャンパスマップ https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html 報告者:大島岳(明治大学)・小西優実(東京大学大学院) タイトル:「セクシュアル・マイノリティをめぐる医療」 討論者:新ヶ江章友(大阪公立大学)・志水洋人(名古屋大学) 司会:松繁卓哉(追手門大学)・三井さよ(法政大学) セクシュアル・マイノリティにとっての医療とは、どのようなものか。これを知ろうとすることは、医療を多様な人びとにもっと開かれたものにする一助となるだけでなく、現代社会において医療とは人びとにとってどのようなものとなりつつあるのかを、先鋭的な事例から探ることでもある。HIVとともに生きる人や周囲の人たちがいわゆる患者会的な活動を超えて緩やかに紡いでいったネットワークや、性別移行の医療を提供する医療者の立場から見たトランス医療の具体的な現状などを通して、古典的医療者―患者関係論を超える手がかりを探る機会としたい。 *補助的な手段としてZoomでの配信も行う予定です。日程が近づいたら、詳細について会員一斉メール・ホームページ等でご案内いたします。ただ、会場や運営側の技量の限界があるため、あくまでも補助的手段としての試験的運用にとどまります。この点をご理解いただける方のみ、ご利用ください。 |