子どもたちのために、
スペシャリストたちが結集。
慶應の小児医療に、診療科の境界はありません。NICU/小児ICUでの重症対応、ゲノム・画像による緻密な診断、成人科や外科との緻密な連携。私たちが大切にするのは、すべての専門性をひとつのチームへと「つなぐ力」です。
子どものあらゆる病態に応える、
12の専門診療体制。
感染、心臓、神経などの伝統的な小児医療の専門領域に加えて、精神保健、遺伝、免疫・アレルギー、急性期・集中治療まで。12の専門診療班が、一つの小児科の中にそろっています。
子どもの病気は、一つの臓器だけでは説明できないことがあります。複数の症状、成長や発達、こころの問題、遺伝的背景まで含めて、小児科の専門班どうしが日常的に相談できることが慶應の強みです。
subspecialty groups
NICUと小児ICU:
高度な周産期・小児医療を支える、安全の砦。
新生児集中治療室(NICU)と小児ICUは、慶應の高度小児医療を支える二つの集中治療基盤です。出生直後から学童・思春期まで、年齢と病態に応じた重症管理を院内でつなぎます。
NICUでは早産児・低出生体重児や先天性疾患をもつ新生児を、小児ICUでは呼吸不全、循環不全、重症感染症、神経救急、外傷、そして高難度手術後の患者さんを多診療科・多職種で診療します。
胎児・新生児期から始まる診療を、一般病棟、専門診療班、外科系診療科へと切れ目なくつなぐことで、救命だけでなく、その後の成長と発達までを見据えた医療を行います。
胎児・新生児期から小児期までを院内で支える
重症小児の診療を支える体制
NICU・小児ICUの診療実績を掲載予定
救命だけでなく、その後の成長まで。
PICU退室後も、元の専門診療班や病棟スタッフへ診療をつなぎ、身体機能・発達・生活を長期的に支えます。
胎児期から成人期まで。
病院全体の知と技を結集したライフコース医療。
子どもの病気は、成長とともに姿を変えます。胎児期・新生児期の診断から、小児期の専門診療、手術や集中治療、思春期の移行支援、成人診療科へのバトンタッチまで。慶應では、小児科だけで完結させず、成人診療科と外科系診療科を含む病院全体の専門性を、人生の時間軸に沿ってつなぎます。
ライフコース医療では、出生前後の診断や新生児医療に始まり、成長・発達を見ながらの専門診療、必要に応じた手術や集中治療、思春期の自立支援、成人期への移行までを一つの病院の中で組み立てます。長く病気と付き合う患者さんにとって、診療科をまたぐたびに情報が途切れないことが大きな強みです。
診療科を横断する「クラスター診療」詳しく見る →小児の高難度診療を支える、外科系診療科の専門家。
専門的な手術や処置が必要なときにも、院内のキーパーソンと小児科が日常的に連携します。

渡辺 航太
整形外科 准教授・診療科副部長
側弯症診療センター長
脊椎・脊髄外科を専門とし、早期発症側弯症から思春期特発性側弯症、成人脊柱変形まで幅広く診療しています。側弯症診療センターでは整形外科を中心に、小児科、麻酔科、小児外科、リハビリテーション科、臨床遺伝学センター、放射線科が連携。近年も年間200例を超える側弯症手術を行っています。
側弯症診療センター →
坂本 好昭
形成外科 専任講師
小児頭蓋顔面(クラニオ)センター副センター長
頭蓋縫合早期癒合症、頭蓋顎顔面変形、頭蓋再建、口唇口蓋裂などを専門とする形成外科医です。フランス・ネッカー小児病院での研修経験を持ち、形成外科、脳神経外科、小児科、麻酔科が一体となる頭蓋顔面診療を担います。
小児頭蓋顔面(クラニオ)センター →
浅沼 宏
泌尿器科 准教授・診療科副部長
性分化疾患(DSD)センター長
小児泌尿器疾患、小児がん、腎不全・腎移植、尿路再建手術を専門とします。先天性水腎症、膀胱尿管逆流、尿道下裂、停留精巣に加え、性分化疾患や複雑な尿路・性器疾患にも対応。小児科、小児外科、産婦人科などとの長期的なチーム診療を担います。
性分化疾患(DSD)センター →手術の前後も、小児科がつなぎ続ける。
手術適応の検討、術前の全身評価、PICUでの術後管理、成長・発達のフォロー、遺伝学的評価まで、外科系診療科と小児科が一つの診療チームとして関わります。疾患によっては成人期の診療科へも院内で連携をつなげます。
病名が分からない。
そこから診療を始める力。
診断が難しい子どもに対して、症状を丁寧につなぎ合わせる小児科診療を土台に、ゲノム解析や画像検査を組み合わせることで診断へと結びつけます。慶應では、小児科の専門班、臨床遺伝学センター、放射線診断科が日常的に連携し、「病名が分からない」段階から診療を組み立てます。診断はゴールではなく、その後の治療や健康管理につなげるための出発点です。
遺伝情報と画像所見を、臨床の文脈で読み解く。
希少疾患や複雑な先天異常では、一つの検査だけで答えが出ないことがあります。小児科医が得た診察所見、家族歴、成長・発達の情報に、ゲノム解析と小児画像診断の専門性を重ね、診断から次の治療へつなげます。

小﨑 健次郎
臨床遺伝学センター 教授・センター長
臨床遺伝学全般と未診断疾患を専門とし、小児科と臨床遺伝学センターをつなぐ診断基盤を築いてきました。従来の検査で診断がつかなかった小児・成人を対象とする約5,000名の解析では、45%で診断に至った実績が病院公式ページで紹介されています。
臨床遺伝学センター ↗
巷岡 祐子
放射線診断科 専任講師
小児画像診断と骨軟部画像診断を専門とする放射線診断医です。小児科の各専門班や外科系診療科と臨床情報を共有し、先天異常、骨格疾患、複雑な全身疾患など、画像から診断へつなげる役割を担います。
放射線診断科 ↗病気とともに人生を歩む子どもたちと、
家族のこころまで支え続ける。
慢性疾患や希少疾患、長期入院、繰り返す治療は、身体だけでなく、子どものこころ、学校生活、きょうだいや保護者を含む家族全体に影響します。慶大小児科では、精神保健班が小児科の中に常勤し、身体疾患の診療と同じチームの一員としてこころと生活を支えます。
病気の不安、治療への恐怖、学校や社会生活との両立、思春期の心理的課題、家族の負担。Bio-Psycho-Social Careの視点から、生物学的な病態だけでなく、心理・社会的な背景を含めて診療を組み立てます。

中村 俊一郎
小児科 助教・精神保健班
小児精神保健医学、小児心身症、虐待を専門とし、小児科専門医、子どものこころ専門医、公認心理師として診療にあたっています。身体の病気を抱えるお子さんのこころと体を一体として診るだけでなく、きょうだい・保護者への家族支援まで含めて、病気とともに続く日常を支えます。
慶應義塾大学病院 小児科スタッフ紹介 ↗病気を抱えながら成長する子どもの心理的負担を、身体診療と並行して支援します。
検査や手術への不安、長期入院によるストレスなど、医療そのものがもたらす負担にも向き合います。
保護者だけでなく、きょうだいを含めた家族全体を診療の重要な単位として捉えます。
自立、学校生活、治療継続、成人診療への移行など、成長に伴って変化する課題を支えます。
実績が支える、
先天性疾患・周産期小児医療の厚み。
慶大小児科の診療は、診療の質だけでなく、診療ボリュームによっても支えられています。先天性疾患や新生児疾患を含む症例を数多く経験することが、診断力、急性期対応力、外科系診療科との連携力の土台になります。
図は、DPC公開データ(MDC14:新生児疾患、先天性奇形)をもとに作成した、東京都内の大学病院本院における退院患者数の比較です。慶應義塾大学病院は、2023年度・2024年度ともに都内大学病院本院の中で高い診療実績を示しており、先天性疾患・周産期小児医療を支える症例集積の厚みがうかがえます。
- 幅広い専門診療班が関わる複雑症例の集積
- PICU・NICU・外科系診療科との連携を必要とする症例を含む
- 診断、手術、急性期管理、長期フォローまで一貫した経験の蓄積
※ DPC調査参加施設の退院患者集計であり、住民所在地別受療状況や地域の全入院患者数を示すものではありません。件数のみで医療の質や病院の優劣を評価できるものではありません。
