第69回日本新生児成育医学会・学術集会

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多職種ワークショップ

第69回日本新生児成育医学会学術集会 倫理委員会企画

開催日時2025年11月15日(土)9:00~10:30
場所第69回日本新生児成育医学会学術集会会場
パシフィコ横浜 会議センター 5F 第2会場(501)
ポスター

▲クリックするとPDFが開きます。

多職種ワークショップ

「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」をよりよく理解するために
~フィッシュボウル形式ワークショップ~

はじめに

日本新生児成育医学会倫理委員会では、「患者家族と医療スタッフが児の最善を目指して話し合うにはどうしたらよいか?」というテーマのもとに、患者家族を含めた多職種でワークショップを行ってきました。ここ数回は、模擬症例について「子どもにとっての最善」を考えて意見交換をする形式にしてきました。

  • ワークショップに参加してみたいけど長時間でハードルが高い
  • 自分の発表や聴きたい演題と重なるかもしれなくて申し込みにくい
  • 飛び込み参加出来ると良いのだけれど
  • 議論を聴いてみたいけど自ら発言するのはちょっと…
  • (逆に)議論を聴くだけなんて盗み聞きされるみたいで嫌だ

2025年のワークショップは、より多くの方々が議論に参加出来る(話し合いで発言する立場、聴く立場、事前登録参加、当日参加、短時間など)ようにこれまでと方式を変え、Fishbowl=金魚鉢形式の意見交換方式をアレンジして試行し、話し合いの進め方を患者家族・多職種を含んだグループで検討することで、他職種の考え方、そして患者家族が話し合いにどのようなことを望んでいるのか、新しい気づきを共有したいと思います。

画像作成:ChatGPT(OpenAI)

目的

  • 「重篤な疾患を持つ子どもの医療をめぐる話し合いのガイドライン」を現場で積極的に活用できるようにすることを目的とし、多職種(医師、看護師、臨床心理士等)および患者家族が参加するグループ対話を行う。
  • 参加者全員が対話に加わり、ガイドラインの理念と手順を踏まえて議論することで、対話の実践的方法を体得し、学びを深める。

対話のテーマ

子どものために家族と協働意思決定するには、どのような準備をしてどのように話し合いを進めていけばよいか

『重症仮死で出生した低酸素性虚血性脳症(HIE)児の今後の診療方針』

在胎39週、出生体重3000gの男児。胎盤早期剥離による重症新生児仮死、低酸素虚血性脳症。NICUに搬送され、低体温療法などの集中治療を行われた。現在生後1週間の時点で、バイタルサインは安定したが自発呼吸は全くない。頭部MRIでも基底核の損傷は強く、永続的な人工呼吸管理が必要と予想される。家族には、まだ、「人工呼吸管理が永続的に必要」とは説明できていないが、今後気管切開のことも含めて説明していく予定。

医療チームが、子どものために家族と協働意思決定するには、どのような準備をしてどのように話し合いを進めていけばよいか。
子どもの最善の利益を念頭においた意思決定支援をするために、医療者と家族はコミュニケーションをとっていきます。
重篤な状態となった子どもの今後を検討する際、どのように話し合う準備やプロセスを経ていけば良いのか、家族の立場からの希望や医療者として重きをおくべきことなど、それぞれの立場から意見交換をして皆さんとともに考えていきます。

ワークショップの流れ

  • オリエンテーション
  • ガイドラインの概説
  • Fishbowl形式の説明
  • 対話セッション前半:内側グループ(金魚鉢内)のメンバーによる対話、外側グループは議論の見守り
  • シャッフルタイム:内側と外側のメンバーが小さなグループを作り意見交換
  • 対話セッション後半:前半とシャッフルタイムの結果を踏まえ、まとめと収束への議論
  • 全体で共有・議論の振り返り

プロダクトは、委員会報告として学会誌に掲載します。

WS申し込み方法

QR

募集期間:2025年10月6日~10月27日
応募状況によっては募集期間が変更される可能性があります。

募集人数:各職種5名程度

  • 申し込み時に金魚鉢の内側・外側・いずれでも良いなどご希望を伺いますが、全員が必ず金魚鉢の内側の人になれるわけではなりません。ファシリテーターの指示に従い議論に参加していただきます。
  • 応募人数が多かった場合には、過去のWSに参加してくださった方よりも、初めての参加の方を優先させていただく可能性があります。
  • 当日参加も可能ですが、金魚鉢の内側メンバーは事前申し込みの方を優先させていただきます。

参加申し込み:右記QRコードもしくは下記ボタンから

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