初期研修要項

定員(同時期に受け入れ可能な人数)2名まで
指導体制 複数指導医がグループ制で指導する。
指導医数 3名(日本内科学会)
3名(日本心身医学会)
3名(日本心療内科学会)
専門医数 3名(日本内科学会総合内科専門医)
3名(日本内科学会認定内科医)
3名(日本心身医学会)
3名(日本心療内科学会)
2名(日本消化器病学会)
研修期間 4週以上
研修内容及び
方法・手技
病棟の患者約5人の担当医(チーム制)となり病棟診療を行う。
外来の問診及び検査を担当する。
週1回(水曜日)のカンファランス・総回診、診断会議、抄読会及びリサーチミーティングに参加する。
月1回(水曜日)の症例検討会に参加する。
研修到達目標 病棟主治医となり診察、診断、治療を行う。 (到達目標 10人以上)
基本的な問診及び検査を実践し、心身症の診断をすることができる。 (10例)
基本的な薬物療法を実践できる。 (20例)
心理検査を実践でき、その結果を理解・説明できる。 (20例)
消化管内視鏡検査、消化管造影検査及び精神生理学的検査の補助ができる。 (20例)
指導医名 福土 審、佐藤 康弘、金澤 素

後期研修要項

心療内科について

心療内科では、ストレスによって発症あるいは増悪する身体疾患を診療・研究対象としています。これらの疾患群を心身症といい、現代社会では極めて頻度が高く、患者さんのquality of lifeを著しく悪化させ、社会の活動と経済に大きく影響する重要な病態です。心療内科は、ストレス社会の現実を反映して専門家の需要が高く、これから伸びる領域であり、医師が専門性を発揮することに非常に充実感がある面白い領域です。 心療内科では、まず内科的に、患者の主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活習慣を問診し、次いで診察を行い、所見に基づいて鑑別診断リストを作り、その候補病名に基づいて臨床検査を施行し、確定診断あるいは暫定診断を下します。治療は、内科診断に基づいてエビデンスのある治療を実施します。心療内科においては、これらを前提とし、その上に、心身医学的面接、心理検査、心身相関を見る臨床検査、神経薬理学的治療、心身医学的治療が加わります。心療内科は、特に心身相関を軸としています。その最も判り易い病態が心身症です。日本の心療内科では、心身症を、「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態をいう。ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する」と規定しています。心療内科の特徴は、心身相関を軸に、患者の診断、治療、機能回復、予防を実施することにあります。 東北大心療内科では、過敏性腸症候群、機能性ディスプペシアなどの機能性消化管疾患、神経性やせ症、神経性過食症などの摂食障害、うつ病を伴う身体疾患、不安症を伴う身体疾患、などの疾患群の診療を得意としています。研究面では、これらの疾患群の病因・病態の解明、診断および治療法の研究を行っています。特に、消化管運動機能、内臓知覚機能、自律神経機能、脳機能画像、認知行動療法、ゲノム分析、バイオマーカー、腸内細菌、心理行動分析など多彩な側面から研究を実施しています。

募集対象初期研修修了者もしくは修了予定者
募集人数若干名
指導医数3名(日本内科学会)
3名(日本心身医学会)
3名(日本心療内科学会)
専門医数3名(日本内科学会総合内科専門医)
3名(日本内科学会認定内科医)
3名(心身医療「内科」専門医)
3名(日本心療内科学会専門医)
2名(日本消化器病学会専門医)

研修内容

心身医学の知識と技術を身につけることを目標としています。臨床的には心療内科の専門医の取得、研究面では学位の取得を目指します。心療内科の専門医は、心療内科専門医として新しい制度に移行整備を行っていますが、いずれも総合内科専門医を取得していることが条件となっています。したがって、心療内科専門医になるためには、初めに総合内科専門医の取得から心療内科の専門医を取得するまでを指導しています。また、研究と両立させたい方には、専門医と学位を取得することができるように指導体制が準備されています。さらに、基礎医学から研究を希望する方には、心療内科の関連分野である行動医学分野で研究することも可能です。臨床および研究面それぞれで必須事項を研修できるよう、コースを構成しています。

後期研修コース案内

以下の研修コースは、標準的なコースを示しています。研修医の希望、都合等により調整・変更が可能です。

  1. 専門医取得標準コース

    初期研修修了後、内科専門研修を開始し、内科専攻医として大学病院心療内科での臨床研修を行い、その後大学病院および関連病院をローテーションします。卒後6年目以降に総合内科専門医を取得し、7年目以降に心療内科の専門医を取得します。

  2. 心療内科重点コース

    初期研修修了後、内科専門研修を開始し、内科専攻医として大学病院で心療内科を中心に内科研修を行い、必要に応じて関連病院をローテーションします。大学院入学も可能にします。卒後6年目以降に総合内科専門医を取得し、7年目以降に心療内科の専門医を取得します。

  3. 関連病院コース

    初期研修修了後、内科専門研修を開始し、内科専攻医として東北大学病院プログラムの連携施設で後期研修を行い、その後必要な症例を大学病院のローテーションで補います。大学院入学も可能にします。卒後6年目以降に総合内科専門医を取得し、7年目以降に心療内科の専門医を取得します。

A. 専門医取得標準コースB. 心療内科重点コースC. 関連病院コース
初期研修1
初期研修2
後期研修3大学病院ローテーション大学病院ローテーション関連病院ローテーション
後期研修4関連病院・大学病院ローテーション関連病院ローテーション関連病院ローテーション
後期研修5関連病院・大学病院ローテーション大学病院ローテーション大学病院ローテーション
後期研修6大学病院心療内科
(総合内科専門医取得)
大学病院心療内科
(総合内科専門医取得)
大学病院心療内科
(総合内科専門医取得)
後期研修7大学病院心療内科
(心療内科専門医取得)
大学病院心療内科
(心療内科専門医取得)
大学病院心療内科
(心療内科専門医取得)

派遣病院

宮城県東北ろうさい病院、塩釜市立病院、栗原市立栗原中央病院、 気仙沼市立病院
岩手県県立磐井病院、県立中部病院
福島県竹田綜合病院、太田西ノ内病院、総合南東北病院

取得可能な資格

日本内科学会総合内科専門医、日本専門医機構内科専門医、心療内科専門医

お問い合わせ

お問い合わせは以下の連絡先までお願いします。

担当 | 佐藤康弘、医局秘書 阿部麻衣
住所 | 〒980-8574 仙台市青葉区星陵町1-1 東北大学医学部3号館7階 心療内科
TEL | 022-717-7327 / FAX | 022-717-7330

e-mail | shinryonaika@hosp.tohoku.ac.jp