ご挨拶

川俣 貴一

一般社団法人 日本脳神経外科学会 第83回学術総会

会長 川俣 貴一

(東京女子医科大学 脳神経外科学講座 教授・基幹分野長)

2024年8月吉日

一般社団法人 日本脳神経外科学会 第83回学術総会を、2024年10月16日(水)~18日(金)にパシフィコ横浜ノースにて開催するにあたり会長としてご挨拶を申し上げます。大変光栄に存じますとともに、心より感謝を申し上げます。

本会のテーマは 「脳神経外科の新標準 -革新と社会との調和-」 といたしました。社会は、少子超高齢化、人口減少、働き方改革など、医療をとりまく環境は著しく変化しております。これまでの脳神経外科学に加え最先端を積極的に取り入れながら、大きな社会変容に応じられる近未来の脳神経外科の方向性を見出す礎になるような学術総会を目指したいと考えております。「脳神経外科の新標準」を創出し、その英知が分野や職種の壁を超えて社会に還元されることを目指します。

学会ポスターは、学会テーマを円のモチーフと七宝つなぎを背景に用いて表現しこだわりを持って作製いたしました。七宝つなぎには古来より「円満・縁・調和」という意味が込められております。脳神経外科にとどまらず他科や他職種そして社会を含めた連携や調和とその発展していく様を表現しています。

研究倫理指針の改定に伴い昨年の学術総会から応募演題に関する規定が厳しくなりました。今回の学術総会からは更に厳密となり、日本脳神経外科学会の方針により、研究倫理審査が必要な研究は、演題応募時点で倫理審査が承認されていなければ応募できないことになりました。この影響は否めず応募演題は昨年よりも減少しましたが、社会情勢からはやむをえない対応であります。本学術総会を通じ会員の皆様の研究倫理の理解が進むことを期待いたします。

学会テーマに基づき10セッションの社会特別企画と学術特別企画を設けました。「脳神経外科医必見!未来を切り拓くAI&DX活用の新常識」「医療環境激変下の脳神経外科医療を考える -2040年問題 働き方改革を見据えて-」「脳腸相関:双方向性制御の最前線」「次期WHO脳腫瘍分類の改訂に向けた分子病理診断の新基準」「学術委員会企画:臨床現場からみたゲノム医療の現状と課題」「人材(人財)育成の新標準」「Neural Regeneration最前線」「ジェンダーを意識しない外科医のキャリア形成新標準」「働き方改革:脳神経外科医のライフスタイルの新標準」「産学連携の最前線」の10セッションです。いずれもそれぞれの領域における最先端のトピックスを提供し、近未来の脳神経外科の方向性を議論していただきます。脳神経外科以外の領域の専門家を多数お呼びしており、われわれと異なる視点からご講演いただきます。

特別講演は、大阪大学生理学講座教授で2020年に第43回日本神経科学大会の大会長もお務めになった北澤 茂先生に 『「こころ」は脳のどこにあるのか -AI・脳・情報の融合研究-』という演題名でご講演をいただきます。文化講演は、前WBC野球日本代表侍ジャパン監督 栗山英樹氏に『信じ切る力~世界一の軌跡~』という内容でご講演をいただきます。MLB大谷翔平選手の生みの親でもあり人材育成についても触れていただけると期待しております。

シンポジウムならびにビデオシンポジウムは各領域の重要なテーマを冠した32のセッションを設け、海外演者の先生方もそのセッション内(一部セミナー)で基調講演という形式でご講演いただきます。海外演者は17名をお招きしており多くが現地参加予定です。一般口演は145セッションで、なるべくテーマ毎に構成配置いたしました。ポスター(70セッション)は5年ぶりに現地でのプレゼンテーションを復活させ、コロナ禍にて途絶えておりました人流と交流が復活することを期待しております。Green Projectは今回も引き継がせていただき、多くの初期研修医と医学部学生に参加していただきます。

更に今回の学術総会では、通常の学会ではあまり取り上げられない、特に若手にスポットのあたる5つのオリジナル企画「特別セッション」(M会場)を設けました。この企画では、学会テーマの「社会との調和」という観点から「病院X SDGs」という今後不可欠となる内容も取り上げます。

会員の皆様のお役に立てる、そして、日本脳神経外科学会の更なる発展に寄与できるような学術総会を目指して準備して参りました。多数の皆様と秋の横浜でお目にかかれることを楽しみにしております。何卒ご支援とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

ご挨拶

2023年12月吉日

この度、一般社団法人 日本脳神経外科学会 第83回学術総会を、2024年10月16日(水)~18日(金)の3日間、パシフィコ横浜ノースにて開催させていただきます。大変光栄に存じますとともに、心より感謝を申し上げます。

日本脳神経外科学会は、1948年に発足しわが国の脳神経外科の水準を世界レベルにまで押し上げてきたうえで中心的役割を果たし多大なる貢献をしてきた学会であり今や会員数は1万人を超えております。

本会のテーマは 「脳神経外科の新標準 -革新と社会との調和-」 といたしました。社会は、少子超高齢化、人口減少、そして、働き方改革など、医療をとりまく環境は著しく変化しております。これまでの脳神経外科学にさらに最先端を積極的に取り入れながら、大きな社会変容に応じられる近未来の脳神経外科の方向性を見出す礎になるような学術総会を目指したいと考えております。「脳神経外科の新標準」を創出し、その英知が分野や職種の壁を超えて社会に還元されることを目指します。

学会ポスターは、円のモチーフと背景に七宝つなぎを用いて学会テーマを表現すべくこだわりを持って作製いたしました。

特別講演ならびに文化講演、そして特別企画としては、学術企画ならびに社会企画を予定し、Green Projectは今回も引き継がせていただきます。海外演者も現地参加にて依頼を進めております。

5年ぶりに現地でのポスター発表を復活させるなど、現地参加者数が増えますよう沢山の工夫をさせていただきます。会員の皆様には積極的に参加して頂き、コロナ禍で途絶えてしまった本来あるべき交流を取り戻せる学術総会にしたいと考えております。

会員の皆様のお役に立てる、そして、日本脳神経外科学会の更なる発展に寄与できるような学術総会を目指します。医局員一同、鋭意準備に取り組んで参りますので、何卒、ご指導、ご鞭撻ならびにご協力をお願い申し上げます。

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