医療は本来,病気を治すためにありますがその医療行為により様々な被害に合う場合があります。被害は治療を受ける患者さんばかりか,針刺しなど治療に携わる医療従事者にも及ぶ場合があります。
私たちが今回提案するキャンペーン“安全な注射処置を知っていますか”では,主に感染予防と誤投薬防止の観点から広く我が国の医療従事者の皆さんにはたらきかけるものです。
米国では注射処置を介した肝炎ウイルスや細菌による感染事例が,毎年発生しておりその要因として注射針-注射器-注射薬剤を何れも1回のみ使用するというルールが守られていないことにより発生していると米国疾病対策センター(CDC)は分析しています(
http://www.cdc.gov/injectionsafety/1anOnly.html)。
CDCは現在,こうした不適切な医療の提供により発生した感染事例をなくす取り組みとして,One and Onlyキャンペーン行っています(
http://www.oneandonlycampaign.org/)。
“One and Only ”の考え方は1本の注射針を1本のシリンジに装着し注射剤を取り分け使用したら,針もシリンジも注射剤も汚染や誤投与を防ぐために何れも1回のみの使用に限定して決して再使用しないというものです。
私たち職業感染制御研究会が日本国内で実施する“安全な注射処置を知っていますか?”キャンペーンは,この“One and Onlyキャンペーン”の考え方を広く日本の医療にも浸透させ,安心・安全な医療を患者さんに提供することを目標にしています。