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The Survey Web

 このホームページは、平成10〜11年度 文部省科学研究費補助金 基盤研究(C)課題番号 10672172 研究課題「インターネットを使って形態学的検査のコントロールサーベイを実施する研究」により組織された研究班が、研究経過を社会に公開し、皆様のご意見をお聞かせいただくとともに、その成果を還元して広くご利用いただくために開設しています

班員名簿 (1999.08.27 update!)

 ・精度管理・標準化小委員会
 ・一般検査小委員会
 ・血液検査小委員会
 ・微生物検査小委員会
 ・免疫血清検査小委員会
 ・生理検査小委員会
 ・病理細胞診小委員会
 ・情報機器小委員会
 ・関連組織代表研究協力者
  (関連組織代表連絡委員)

研究目的研究目標研究の進め方

作業計画(案)(1999.5.10 update!)
 
●研究スケジュール

 ・第1回班会議 (1998年7月10日)
  【会議案内議事要旨
 ・第2回班会議 (1998年9月16〜17日)
  【会議案内議事要旨
       (1998.9.27 update!)
 ・超高精細液晶表示装置評価実験
         (1998年10月29日)
  【実験報告書(1998.11.01 update!)
 ・臨時小委員長会議 (1998年11月11日)
  【議事要旨(1998.11.16 update!)
 ・平成10年度科学研究費補助金研究実績報告書
  【研究実績の概要(1999.03.03 update!)
 ・第1回デジタル医用画像の「色」
  シンポジウム
(共催、1999年5月8〜9日)
 ・第3回班会議 (1999年5月9日)
  【会議案内議事要旨(1999.05.25 update!)
 ・第4回班会議 (1999年11月12日)
  【会議案内議事要旨(1999.11.12 update!)
 ・第3回サーベイ(1999年12月-2000年1月)
 ・平成11年度科学研究費補助金研究実績報告書
  【研究実績の概要(2000.03.22 update!)
 ・科学研究費補助金研究成果報告書
  【研究成果の概要冊子体(2000.03.22 update!)

●公開実験室(評価中の画像などがご覧頂けます)

 ・画像フォーマットによる差の評価
 ・第1回サーベイ問題編
 ・第1回サーベイ解答編
 ・第2回サーベイ問題編
 ・第2回サーベイ解答編
 ・生涯教育用画像日本臨床検査医会
  [尿血液免疫電気泳動微生物
 ・心臓超音波ビデオ画像
 ・機器・画像評価展示会評価結果一覧
       (1998.9.27 update!)
 ・超高精細液晶表示装置評価結果一覧
       (1998.11.01 update!)
 ・第3回サーベイ問題編
       (2000.03.21 update!)
   一般検査(1)
   一般検査(2)
   寄生虫検査
   血液検査(1)
   血液検査(2)
   微生物検査
   免疫血清検査
   病理細胞診(1)
   病理細胞診(2)
   病理細胞診(3)
   染色体検査
   生理検査(1)
   生理検査(2)
   生理検査(3)

業績記録(発表済みのものは全文をご覧頂けます)

 ・本研究班の業績
 ・本研究の基礎となった業績
 ・本研究に係わる研究費の取得状況

●お問い合わせ先

 ・研究班事務局

 
お知らせ

[研究代表者より]研究の終了に当たり、研究成果報告書(案)を掲載しましたので、ご希望やご意見、ご質問などをお気軽に事務局までお寄せ下さい。お陰様で本研究班の研究は、医学・工学にまたがるシンポジウムの開催や、それを契機にした学際的研究組織の創設、特許出願などの画期的な成果を得ることができました。研究の遂行ご協力いただいた多くの方々に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

2000年3月22日 研究代表者 西堀眞弘 


[研究代表者より]いよいよ第3回サーベイのページを公開します。一般、血液、微生物、免疫血清、病理細胞診、染色体、生理検査の他、寄生虫検査や超音波検査の動画像を含む秀逸な症例画像が数多く集められていますので、是非ご覧下さい。研究目的の試験的公開ですので、設問への回答だけでなく、画像や設問に対するご希望やご意見、ご質問などもお気軽に事務局までお寄せ下さい。画像の収集にご協力いただいた多くの方々に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

1999年12月28日 研究代表者 西堀眞弘 


[研究代表者より]第48回日本臨床衛生検査学会への出展が契機となり、日本臨床衛生検査技師会が実施している精度管理調査フォトサーベイのスライドを、ご厚意により第3回サーベイのためにお貸しいただけることになりました。一般、血液、微生物、生理検査の秀逸な画像が数多く含まれていますので、ご期待下さい。

1999年8月2日 研究代表者 西堀眞弘 


[研究代表者より]第48回日本臨床衛生検査学会への出展が契機となり、新たに日本染色体遺伝子検査学会より関連組織代表研究協力者を派遣していただくことになりました。第3回サーベイに染色体標本の画像をご提供いただく予定ですので、ご期待下さい。

1999年6月24日 研究代表者 西堀眞弘 


[班員へのご連絡]本研究班の共催する「第1回デジタル医用画像の『色』シンポジウム」のプログラムが発表されましたので、ホームページにてご覧下さい。なお、本研究班員の方は共催者として無料で聴講と懇親会への参加ができますので、是非ご出席下さるようお願いいたします。なお、その際には必ず班員証(研究分担者証または研究協力者証)を忘れずに持参のうえ受付でご提示下さい(まだお受け取りになっていない方はその旨お申し出下さい)。また講演抄録集やセミナー受講をご希望の方は、恐縮ですが通常の参加手続きをお取り下さい。

1999年4月5日 研究班事務局 


[研究代表者より]11月11日(水)に高知で行われた臨時小委員長会議において、本研究班で特許申請をすること、来年4月の医学会総会で研究内容を紹介する展示を行うこと、および来年の医療情報学連合大会のシンポジウムで研究内容を報告することが決定されました。詳しくは議事要旨をご覧ください。

1998年11月16日 研究代表者 西堀眞弘 


[研究代表者より]10月29日(木)に行われた超高精細液晶表示装置評価実験の結果報告書を掲載しましたので是非ご覧ください。本実験では、従来の解像度では十分な画質が得られなかった形態検査画像について、最近開発された200dpiという超高解像度の液晶表示装置を用い、表示品質の評価を行いました。本装置はまだ世界に数台しか無い試作品ですが、予想通りすばらしい結果が得られ、人間の眼が要求するレベルにほぼ達していると考えられました。

1998年11月2日 研究代表者 西堀眞弘 


[班員へのご連絡]

  1. お持ち帰り頂いた班員証の裏面記載のURLに誤りがありますので、訂正をお願いいたします。
     誤:http://sqare.umin.ac.jp/survey/
     正:http://square.umin.ac.jp/survey/
  2. 班員証は次回以降の班会議にご持参ください。また第2回班会議をご欠席の方には次回の班会議で班員証をお渡しいたします。写真をまだご登録頂いていない方は、事務局までお送り下さい。
  3. 技術セミナー「デジタル画像の色彩標準化の国際動向とColorSync(TM)」にご出席になれなかった方のために、ビデオ録画した内容をインターネットで放送する予定です。準備が整うまで暫くお待ちください。
  4. 研究班ではCU-SeeMe方式によるインターネットビデオ会議を実施しています。参加ご希望の班員は事務局までご連絡ください。
1998年9月27日 研究班事務局 


[公開展示会のお知らせ]この度本研究班では、来る9月16日から17日まで、幕張メッセにおいて開かれる第2回班会議において、機器・画像評価展示会を催します。
 本研究班はインターネット上で形態検査のサーベイを実施するために、各表示装置間の互換性の確保を目指しています。今回の展示会では、そのために必要な規格を立案する目的で、コンピュータに入力されたさまざまな医用画像をいろいろな機種で表示し、特に実際に見える色彩の異同や許容範囲について、専門家が一堂に会して検討いたします。
 この規格は単に一部の専門家だけのものではなく、普及が目前の遠隔医療や電子カルテにも不可欠となるもので、今後の医療全体に関わる重要な社会的役割を担っております。そこで、一般の方のご意見も伺うべきと考え、展示会に限り一般公開することにいたしました。展示される画像もこちらでご覧いただけます。
 ただし会場が大変手狭なため、報道機関による取材は事前に申し込まれた方のみとさせていただきますので、ご希望の方は予め事務局までご連絡くださるようお願いいたします。

1998年9月8日 研究代表者 西堀眞弘 


[研究代表者より]本年度より2カ年計画で「インターネットを使って形態学的検査のコントロールサーベイを実施する研究」が、全国7大学の9人の研究者を中心に開始されることになりました。本研究は、尿検査、血液検査、免疫学的検査、微生物検査、生理検査、病理細胞診検査など形態学的判断を要する臨床検査の標準化のため、従来のスライドを使ったコントロールサーベイでは困難であった広範かつ網羅的な外部精度管理を、インターネットを用いて実現しようとするものです。
 本研究の成功には、臨床検査にかかわるさまざまな立場の方々のコンセンサスの形成が不可欠と考え、ここにホームページを開設いたしました。研究経過をできるだけ迅速かつ詳細にお伝えしていく所存ですので、皆様方の積極的なご意見を事務局までお寄せくださるようお願い申し上げます。

1998年6月24日 研究代表者 西堀眞弘 


コメントやご意見は下記へどうぞ / Any comment or suggestion would be welcome.

研究班事務局

〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
東京医科歯科大学医学部附属病院検査部気付
電話 03-5803-5628(ダイヤルイン)
FAX: 03-5803-0110(検査部西堀宛と明記)
E-mail: mn.mlab@med.tmd.ac.jp


このページの更新記録

2000年3月22日

1999年11月12日

1999年5月9日

1999年4月5日

1999年3月31日

1998年11月16日

1998年11月1日

1998年9月24日

1998年9月16日

1998年7月13日

1998年6月29日

1998年6月24日


形態検査インターネットサーベイ研究班
班員名簿
研究代表者 西堀眞弘 東京医科歯科大学医学部
研究分担者 精度管理・標準化小委員会委員長 大場康寛 近畿大学ライフサイエンス研究所
研究分担者 一般検査小委員会委員長 伊藤機一 神奈川県立衛生短期大学衛生技術科
研究分担者 血液検査小委員会委員長 渡辺清明 慶応義塾大学医学部
研究分担者 微生物検査小委員会委員長 菅野治重 千葉大学医学部
研究分担者 免疫血清検査小委員会委員長 櫻林郁之介 自治医科大学大宮医療センター
研究分担者 生理検査小委員会委員長 谷合 哲 東京医科歯科大学保健管理センター
研究分担者 病理細胞診小委員会委員長 玉井誠一 防衛医科大学校附属病院
研究分担者 情報機器小委員会委員長 田中 博 東京医科歯科大学難治疾患研究所

 
精度管理・標準化小委員会
委員長 大場康寛 近畿大学ライフサイエンス研究所
委員 河合 忠 国際臨床病理センター
委員 河野均也 日本大学医学部
委員 菅野剛史 浜松医科大学

 
一般検査小委員会
委員長 伊藤機一 神奈川県立衛生短期大学衛生技術科
委員 布施川久恵 東海大学医学部
委員 野崎 司 東海大学医学部附属病院
委員 宿谷賢一 杏林大学医学部附属病院

 
血液検査小委員会
委員長 渡辺清明 慶応義塾大学医学部
委員 土屋達行 日本大学医学部
委員 大竹順子 順天堂大学医学部附属病院
委員 亀井喜恵子 日本大学医学部附属板橋病院

 
微生物検査小委員会
委員長 菅野治重 千葉大学医学部

 
免疫血清検査小委員会
委員長 櫻林郁之介 自治医科大学大宮医療センター
委員 伊藤喜久 自治医科大学
委員 今福裕司 福島県立医科大学
委員 藤田清貴 花園病院
委員 石原 康 (株)医学生物学研究所
委員 鈴木由紀子 (株)エスア−ルエル

 
生理検査小委員会
委員長 谷合 哲 東京医科歯科大学保健管理センター
委員 須賀龍治 東京医科歯科大学医学部
委員 谷口信行 自治医科大学
委員 中野一司 鹿児島大学医学部

 
病理細胞診小委員会
委員長 玉井誠一 防衛医科大学校

 
情報機器小委員会
委員長 田中 博 東京医科歯科大学難治疾患研究所
委員 真木長彰 (株)インターメディカル
委員 平野知巳 (株)日本電子出版
委員 田村奈千 アップルコンピュータ(株)
委員 渡辺 泰 アップルコンピュータ(株)
委員 渡辺清文 オリンパス光学工業(株)
委員 若原琢磨 日本アイ・ビー・エム(株)
委員 高橋俊夫 ジャパンメディアシステム(株)
委員 藤田 毅 日本ポラロイド(株)
委員 金沢 勝 NHK放送技術研究所

 
関連組織代表研究協力者(関連組織代表連絡委員)
世界病理学・臨床検査医学連合(WASPaLM) 森 三樹雄 独協医科大学越谷病院
日本臨床検査標準協議会 菅野剛史 浜松医科大学
日本臨床病理学会 櫻林郁之介 自治医科大学大宮医療センター
日本染色体遺伝子検査学会 中川原寛一 日本遺伝子研究所
日本臨床検査医会 大場康寛 近畿大学ライフサイエンス研究所
日本臨床衛生検査技師会 村瀬光春 愛媛大学医学部附属病院
日本臨床衛生検査技師会 萩原三千男 東京医科歯科大学医学部附属病院


研究目的
 
 スライド写真の配布による従来の形態学的検査のコントロールサーベイは、個人単位または小規模施設の参加が困難、出題症例数が限られる、超音波断層検査など動画像では実施が困難、などの限界があった。

 一方、インターネットを活用してスライド写真や超音波断層ビデオ画像をホームページで手軽に閲覧できるようにしたうえ、回答、集計結果、講評等もインターネットでやりとりすれば、サーベイの実施および参加の負担が著しく軽減され、これらの問題点の一掃が期待できる。更に画像の複製や保存による色調変化などの心配がなくなるうえ、国際的なサーベイへの規模拡大も容易になる。

 本研究は、その実現のために課題となる、ホームページの画像が医学的所見を再現できるかどうか、および表示装置の性能差が回答者の判定結果に影響しないかどうかにつき、尿検査、血液検査、免疫学的検査、微生物検査、生理検査、病理細胞診検査において検証すると共に、その画期的効果の実証を目的とする。

 


研究目標
 
  1. サーベイに使用する判定用画像の精度を保証するために必要な、画像のデジタイズおよび編集方法、画像フォーマット、表示コンピュータの機種および使用OS、ディスプレイの性能等につき、ガイドラインを作成する

  2. サーベイに使用する判定用画像の選定およびその診断あるいは所見において、コンセンサスを形成するために必要な手順および組織のあり方につき、ガイドラインを作成する

  3. 実際に公開サーベイを試行し、これらのガイドラインの妥当性および有効性を検証、改善のうえ最終案を確立する
 


研究の進め方
 
  1. 各分野より研究協力者として若干名の臨床検査専門医、臨床検査技師および技術者の参画を得て、分野ごとに研究分担者を委員長とする研究班小委員会(精度管理・標準化、一般検査、血液検査、微生物検査、免疫血清検査、生理検査、病理細胞診、情報機器)を組織する

  2. 関連学会、職種団体、精度管理実施組織、関連業界等に研究協力を依頼し、本研究に参画する代表研究協力者(代表連絡委員)の派遣を得る

  3. 研究班のホームページ( http://square.umin.ac.jp/survey/ )を開設し、研究の途中経過を含め研究成果を積極的に公開すると共に、公開サーベイの実施、アナウンス、班員間の連絡等に活用する
 


作業計画(案)
 
  1. 各小委員長が当該小委員会の委員とすべき研究協力者の資格要件を下記の例を参考にして定め、それに沿って人選を行い、対象者全員の了承が得られた時点で当該小委員会を発足する。

    • 免許(臨床検査医、臨床検査技師など)
    • 経験(職歴、当該検査業務の従事歴、年間実施件数など)
    • 技能(資格認定、技能検定、既存の外部精度管理への参加状況・成績など)
    • 人物(人格、識見、協調性など)

  2. 一般検査血液検査微生物検査免疫血清検査生理検査病理細胞診各小委員会は、下記の基本方針を参考に、形態検査精度管理用として相応しいと思われる画像を収集する。

    • 実物でも意見が分かれるような標本は対象とせず、経験者なら判定が一致するような典型例を収集する。
    • 収集した標本は、教育、コンサルテーションおよび認定試験等、精度管理以外の用途に用いられる可能性があることを考慮する。
    • 精度管理実施の実績がない検査領域でも、仮に精度管理を実施するとしたら、という仮定のもとに収集を試みる。

  3. 収集した画像をいろいろな条件でデジタイズした画像ファイルについて、さまざまな表示用機器を用いて医学的所見が保たれているか否かを判定し(第2回班会議)、この結果に基づいて形態検査精度管理用候補画像ファイルと、形態検査用候補情報機器とをそれぞれ選定する。

    • 形態検査精度管理用候補画像ファイルは、出典、デジタイズ条件、ファイルフォーマット等の属性情報を添付することとし、その記載内容および記述方法については情報機器小委員会が定める。
    • 形態検査用候補情報機器は、表示性能およびユーザーによる調整の度合いを客観的かつ定量的に明示することとし、その記載内容および記述方法については情報機器小委員会が定める。

  4. 形態検査精度管理用候補画像ファイルを用いて公開サーベイを試行し、その結果の一致率から形態検査精度管理用画像ファイルの妥当性、あるいは形態検査用情報機器の妥当性を評価し、不適当と思われるものは除く。(第3回サーベイ

    • 形式は第2回サーベイに準じて研究スケジュールに予定された時期に行い、適当な賞品を用意したうえ、関連学会、職種団体、精度管理実施組織、関連業界等から派遣された各組織の代表研究協力者の協力を得て参加者を集める。
    • サーベイの実施要項に、形態検査用候補情報機器の機種名を明記し、かつ回答には回答者が用いた機種名を明記してもらうこととし、判定の不一致が見られた場合に、機種間差によるものか否か、あるいは各々の形態検査用候補情報機器が基準機種として妥当かどうかが判断できるようにする。
    • サーベイを通じて妥当性が実証された形態検査精度管理用候補画像ファイルおよび形態検査用情報機器の中から代表的なものを選び、それぞれ基準画像および基準機種として、それ以降の形態検査精度管理用画像の選定および形態検査用情報機器の認定に用いる。

  5. サーベイの結果を踏まえ、一般検査血液検査微生物検査免疫血清検査生理検査病理細胞診各小委員会が下記の文案を参考に、情報機器小委員会の協力を得て、各検査領域ごとに形態検査精度管理用画像ファイル選定ガイドラインおよび形態検査用情報機器認定ガイドラインの案を策定する。

    • 定められた資格要件を満たす複数の専門家が、基準機種と認定された表示用機器を用いて、選定対象の画像ファイルについて医学的所見が保たれているか否かを判定し、この結果に基づいて合議により形態検査精度管理用画像ファイルを選定する。
    • 定められた資格要件を満たす複数の専門家が、検定対象の表示用機器を用いて、基準画像と認定された画像ファイルについて医学的所見が失われることがないかどうかを判定し、この結果に基づいて合議により形態検査用情報機器として認定する。
    • 各々を担当する専門家の資格要件については、各々の小委員会の委員となる際の研究協力者の資格要件を参考に定める。
    • 医学・医療および技術の進歩に対応し、常にガイドラインをアップツーデートなものにしておくため、基準画像および基準機種を含め、定期的な見直し作業が行われるような協議会等の体制を整える。
    • ガイドラインの策定に当たっては、ISOやJCCLS等の規格との整合性を保つため、各組織から派遣された代表研究協力者を通じ協力を得つつ、精度管理・標準化小委員会が文言の調整および取りまとめを行う。
    • 各ガイドラインの案はまとまったものから相応の学会で発表し、広く斯界からの意見を求めたうえで、研究報告書として取りまとめる。(第4回班会議

  6. 協議会等においては、選定された画像ファイルを用いて第4回以降のサーベイを実施し、その結果を踏まえて各ガイドラインの案に微調整を加え、英語版を作成して完成を図りつつ、策定された形態検査精度管理用画像ファイル選定ガイドラインに沿って、画像ファイルの選定を行うと共に、策定された形態検査用情報機器認定ガイドラインに沿って、機器の認定作業を行うものとする。
 


本研究班の業績
 

西堀眞弘編:平成10〜11年度 文部省科学研究費補助金基盤研究(C)課題番号10672172 研究課題「インターネットを使って形態学的検査のコントロールサーベイを実施する研究」研究成果報告書、2000年3月31日

西堀眞弘:デジタル医用画像の色再現の差と診断への影響.第19回医療情報学連合大会論文集 336-337、1999年

西堀眞弘:インターネットを用いた形態検査診断への表示装置の機種間差の影響.臨床病理(第46回日本臨床病理学会総会) 47(補冊) : 284、1999年

Masahiro Nishibori : The Role of Multispectral Imaging in Medicine. Proceedings of International Symposium on Multispectral Imaging and Color representation for Digital Archives, 114-116, 1999

1999.10.12 Standardization of the Color in Medical Imaging. Fist China-Japan-Korea Joint Symposium on Medical Informatics, Suzhou (China).

Masahiro Nishibori : Color Representation of Digital Imaging in Medicine. The Proceedings of the 20th Congress of World Association of Pathology and Laboratory Medicine, 1999 (in print).

西堀眞弘編:平成10〜11年度 文部省科学研究費補助金基盤研究(C)課題番号10672172 研究課題「インターネットを使って形態学的検査のコントロールサーベイを実施する研究」研究実績中間報告書.第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム抄録集 55-69、1999年

西堀眞弘:形態検査領域における標準化の試み.第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム抄録集 25-28、1999年

西堀眞弘、インターネットを用いた形態検査の精度管理、Laboratory and Clinical Practice、第16巻第1号、42-50、1998年

Masahiro Nishibori, Kiichi Itoh, Kiyoaki Watanabe, Harushige Kanno, Yasuhiro Ohba: Use of WWW in a Control Survey of Morphological Laboratory Tests. Proceedings of the Ninth World Congress on Medical Informatics, 803, 1998.

 


本研究の基礎となった業績
 

西堀眞弘、形態検査の外部精度管理にWWWを利用する研究 第17回医療情報学連合大会論文集、798-799(論文集掲載版)、1997年

1997年10月31日 西堀眞弘、大場康寛、伊藤機一、渡辺清明、菅野治重、インターネットを使って形態検査のコントロールサーベイを実施する研究 第44回日本臨床病理学会総会(抄録集p178)、神戸

Jun. 19, 1997 Masahiro NISHIBORI、A Control Survey of Morphological Laboratory Tests Using the Internet. The 19th World Conference of Anatomic and Clinical Pathology World Association of Societies of Pathologist (Abstracts p46)、Versailles.

西堀眞弘、インターネットを使って臨床検査医による診療支援活動をネットワーク化する研究 −日本臨床検査医会有志によるホームページの試験運用について− 第16回医療情報学連合大会論文集、634-635(論文集掲載版)、1996年

1996年11月15日 西堀眞弘、土屋達行、木村 聡、インターネットを使って臨床検査情報をネットワーク化する研究 −日本臨床検査医会有志によるホームページの試験運用について− 第43回日本臨床病理学会総会(抄録集p126)、浜松

西堀眞弘、1時間でわかるインターネット・エッセンス UIC選書[1996年3月29日]、1996年6月10日改訂

西堀眞弘、医療用マルチメディア・データベースのユーザーインターフェース携帯化の試み 第14回医療情報学連合大会論文集、727-730、1994年

 


本研究に係わる研究費の取得状況
 
1996年 文部省科学研究費補助金 奨励研究(A)08772180 インターネットを使って臨床検査情報をネットワーク化する研究(研究代表者 西堀眞弘)

1994年 文部省科学研究費補助金 奨励研究(A)06772218 臨床検査マルチメディア・データベースを携帯型パソコンに格納する研究(研究代表者 西堀眞弘)  


科学研究費補助金研究成果報告書(研究成果の概要)
 
(1)インターネットを介して判定用画像を配布し形態検査のコントロールサーベイを実施することの妥当性を検証するため、29名の研究協力者を加えて、一般検査、血液検査、微生物検査、免疫血清検査、生理検査、病理細胞診の各分野の典型画像を収集し、平成10年9月16日〜17日に各種端末装置で表示させて画質の評価を行った。また試作中の超高精細液晶表示装置を借用し、平成10年10月29日に追加実験を行った。
(2)その結果、多くはスライド写真とくらべ遜色のない画質が得られ、十分実用的であることが確かめられたが、一部はより高い解像度を必要とすることが明かとなった。その一方で、表示装置に予想以上の機種間差を認め、色の再現性の相違などが判定あるいは診断に重大な影響を及ぼす恐れがあることが明らかになった。
(3)そこで急遽研究計画を変更し。「診断等価性」という独自概念を導入することにより、その問題に対する技術的解決策を開発し、平成11年7月29日に研究代表者名で特許出願した。
(4)その問題は臨床検査領域だけに限られず、医療全体にかかわると考え、平成11年5月8日・9日に「第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム」を共催した。その結果、本研究班が中心となって、「第2回デジタル生体医用画像の「色」シンポジウム」を企画すると共に、新たにデジタルバイオカラー研究会の設立を企画・推進し、経緯を研究会ホームページ(http://biocolor.umin.ac.jp/)で公開した。
(5)30名の研究協力者を加えて、一般検査、寄生虫検査、血液検査、染色体検査、微生物検査、免疫血清検査、生理検査、病理細胞診の各分野の典型画像を収集し、平成11年12月から平成12年2月にかけて、第3回形態検査インターネットサーベイを実施した。
(6)これら研究成果を国内外の学会や学術雑誌あるいは専門医会誌で発表・展示するとともに、詳細に研究班ホームページ(http://survey.umin.ac.jp/)で公開した。

(1) Pictures of typical specimens from urinary tests, hematology, microbiology, immunology, physiology and pathology were digitized and the diagnostic reliability were evaluated using various display equipment including a extra high resolution (QSXGA, 200 pixel per inch) LCD.
(2) The qualities of most of digitized pictures properly prepared are almost the same as slidefilms, but some of them required to be observed with the QSXGA display to maintain required qualities.
(3) Besides, there are large variations in reproduction of colors among the displays, which may incidentally cause erroneous diagnoses.
(4) To overcome this problem, a new calibration system based on a novel way of thinking has been developed. Two inventions based on this concept are pending to protect patents.
(5) To discuss the same problem possibly arising in other medical fields, the 1st Symposium of the 'Color' of Digital Imaging in Medicine was held on 8th-9th May, 1999 at Tokyo Medical and Dental University, and understanding about this problem and a consensus of the orientation toward its solution were well advanced. Besides a new academic society focused on this research area will be founded under the initiative of our research group. (in detail, consult a home page at http://biocolor.umin.ac.jp/).
(7) Pictures of typical specimens from urinalysis, hematology, microbiology, immunology, cytology, chromosome analysis and physiology, and video movies of parasitology and ultrasonography were digitized and the diagnostic reliability were evaluated through the 3rd internet survey of morphological laboratory tests.
(8) These results are announced at various Japanese or international academic conferences or various academic journals written in Japanese or English, as well as the home page (http://survey.umin.ac.jp/).
以 上  
 


平成11年度科学研究費補助金研究実績報告書(研究実績の概要)
 
(1)初年度の成果を臨床検査領域に啓蒙する目的で、平成11年5月12日〜14日に開催された第48回日本臨床衛生検査学会の展示会に出展した。
(2)初年度に明かとなった、本来全く同一であるべきデジタル医用画像が、表示装置の機種間差のため同じ色に表示されないという問題に対する技術的解決策を開発し、科学技術振興事業団の有用特許出願制度を利用して、平成11年7月29日に研究代表者名で特許出願した。
(3)その問題は臨床検査領域だけに限られず、医療全体にかかわると考え、平成11年5月8日・9日に「第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム」を共催した。
(4)その結果、同じ問題が他の診療科でも深刻化しつつあるという共通認識が得られると共に、医学系と工学系の学際的共同研究を継続的に推進するべきであるという気運が高まり、本研究班が中心となって、「第2回デジタル生体医用画像の「色」シンポジウム」を企画すると共に、新たにデジタルバイオカラー研究会の設立を企画・推進し、経緯を研究会ホームページ(http://biocolor.umin.ac.jp/)で公開した。
(5)0名の研究協力者を加えて、一般検査、寄生虫検査、血液検査、染色体検査、微生物検査、免疫血清検査、生理検査、病理細胞診の各分野の典型画像を収集し、デジタイズしたうえホームページに設問と共に掲載して、平成11年12月から平成12年2月にかけて、第3回形態検査インターネットサーベイを実施した。
(6)これら研究成果を国内外の学会や学術雑誌で発表するとともに、詳細に研究班ホームページ(http://survey.umin.ac.jp/)で公開した。
以 上  
 


第4回班会議 議事要旨
 
 日 時 : 1999年11月12日(金) 12:00〜13:00

 場 所 : 熊本市民会館内 第3会議室

 出席者 : 大場康寛、櫻林郁之介、西堀眞弘

 欠席者 : 伊藤機一、菅野治重、田中 博、玉井誠一、谷合 哲、渡辺清明

 議 事 :

  1. 研究代表者によるあいさつに引き続き、研究協力者の追加、特許出願、第3回サーベイの準備状況、デジタル生体医用画像の「色」シンポジウムの第2回開催およびデジタルバイオカラー研究会の発足準備について報告があった。

  2. 第3回サーベイについては、現在の方針で準備を進め実施することになった。

  3. 本研究班を母体としてその成果をさらに発展させるため、平成12年度文部省科学研究費補助金の申請を行うことになった。

  4. 現在作成中の第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム抄録集の付録CD-ROMに、本ホームページのコンテンツも掲載し、班員に配布することが承認された。

  5. 本研究班の成果は研究代表者がとりまとめて案を作成し、研究分担者に配布して検討することになった。
以 上  
 


第4回班会議のご案内


日  時 : 1999年11月12日(金) 12:00〜13:00

会  場 : 熊本市民会館内 第3会議室
       〒860 熊本市桜町1番3号 Tel 096-355-5235
      (会場の場所については臨床病理第47巻補冊の黄色7頁または
       http://higo.co.jp/clinpathol/shimin.htmlをご覧下さい)

議  事 : 1.研究代表者あいさつ
       2.報告事項
        (1)研究協力者の追加について
          ・伊藤喜久(自治医科大学)
          ・中川原寛一(日本染色体遺伝子検査学会)
        (2)特許出願について
          ・特願平11-215632 平成11年7月29日出願
          ・特願平11-215868 平成11年7月29日出願
        (3)第3回サーベイの準備状況について
          ・一般検査 (提供:日本臨床衛生検査技師会)
          ・血液検査 (提供:日本臨床衛生検査技師会)
          ・微生物検査(提供:日本臨床衛生検査技師会)
          ・免疫血清 (提供:伊藤喜久班員・石原 康班員)
          ・病理細胞診(提供:日本臨床衛生検査技師会)
          ・染色体検査(提供:日本染色体遺伝子検査学会)
          ・生理検査 (提供:谷口信行班員・日本臨床衛生検査技師会)
        (4)デジタル医用画像の「色」シンポジウムの第2回開催および
           デジタルバイオカラー研究会の発足準備について
       3.審議事項
        (1)第3回サーベイの実施について
        (2)研究成果のとりまとめについて
        (3)平成12年度文部省科学研究費補助金の申請について
        (4)その他
       4.事務連絡

問合せ先 : 研究班事務局
        〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
        東京医科歯科大学医学部附属病院検査部 西堀眞弘
        電話: 03-5803-5628(ダイヤルイン)
        FAX: 03-5803-0110(医学部事務)
        E-mail: mn.mlab@med.tmd.ac.jp
以 上  


第3回班会議 議事要旨
 
 日 時 : 1999年5月9日(日) 13:00〜13:50

 場 所 : 東京医科歯科大学 レストランあるめいだ

 出席者 :
西堀眞弘、玉井誠一、田中 博
亀井喜恵子(オブザーバー)、金沢 勝(オブザーバー)

 欠席者 :
大場康寛、伊藤機一、渡辺清明、菅野治重、谷合 哲、櫻林郁之介

 議 事 :

  1. 研究代表者によるあいさつに引き続き、第2回班会議議事要旨、超高精細液晶表示装置評価実験結果報告、臨時小委員長会議議事要旨、研究実績中間報告書の提出、医学会総会展示出展中止経過報告、第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム、特許出願について改めて報告があった。

  2. 第48回日本臨床衛生検査学会への出展内容については、研究代表者がパソコンを2台持ち込んでデモンストレーションを行うとの案が示され、了承された。

  3. 第3回サーベイについては、出題者の負担が大きいことから当初の予定より延期すると共に、既存の精度管理事業との連携を図ることとし、技師会の血液フォトサーベイとの連携について亀井喜恵子班員に打診を依頼することになった。

  4. 第4回研究班会議については、今秋の日本臨床病理学会総会の会期中(11月10日〜12日)に熊本市で開催することになった。
以 上  
 


第3回班会議のご案内

 第3回班会議を本研究班が共催する「第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウ
ム」に合わせ、下記のごとく開催いたします。今回時間を決めてお集まりいただくの
は各小委員長の先生方のみとし、全体会議は電子メール等で代替させていただきます
。班員各位におかれましては、ご意見等を事前に小委員長あるいは事務局までお寄せ
くださるようお願いいたします。

日  時 : 1999年5月9日(日) 13:00〜13:50

場  所 : 東京医科歯科大学 食堂棟地下1階 レストラン「あるめいだ」

議  事 : 1.研究代表者あいさつ
       2.報告事項(日付のあるものはホームページに掲載済です)
        (1)第2回班会議議事要旨(98/9/16-17)
        (2)超高精細液晶表示装置評価実験結果報告(98/10/29)
        (3)臨時小委員長会議議事要旨(98/11/11)
        (4)研究実績中間報告書の提出について(98/3/3)
        (5)医学会総会展示経過報告
        (6)第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウムについて
        (7)特許出願について
       3.審議事項
        (1)第48回日本臨床衛生検査学会への出展内容について
        (2)第3回サーベイの実施について
        (3)第4回研究班会議について
        (4)その他
       4.事務連絡

問合せ先 : 研究班事務局
        〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
        東京医科歯科大学医学部附属病院検査部 西堀眞弘
        電話: 03-5803-5628(ダイヤルイン)
        FAX: 03-5803-0110(医学部事務)
        E-mail: mn.mlab@med.tmd.ac.jp
以 上  


平成10年度科学研究費補助金研究実績報告書(研究実績の概要)
 
(1)インターネットを介して判定用画像を配布し形態検査のコントロールサーベイを実施することの妥当性を検証するため、29名の研究協力者を加えて、一般検査、血液検査、微生物検査、免疫血清検査、生理検査、病理細胞診の各分野の典型画像を収集し、各種端末装置で表示させて画質の評価を行った。

(2)その結果、多くはスライド写真とくらべ遜色のない画質が得られ、十分実用的であることが確かめられたが、一部はより高い解像度を必要とした。

(3)その一方で、表示装置に予想以上の機種間差を認め、色の再現性の相違などが判定あるいは診断に重大な影響を及ぼす恐れがあることが明らかになった。

(4)そこで急遽研究計画の一部を変更してその対策を検討し、技術的解決策を見いだしたので、特許出願を計画しその技術開発のために新たな研究費を申請した。そのため本報告書では具体的内容の公表を見合わせることとする。

(5)本研究成果の啓蒙のため、来年度開催される第25回日本医学会総会および第48回日本臨床衛生検査学会の展示会に出展を計画した。

(6)本研究班の成果を他の医学領域全般に普及させるため、本来全く同一であるべきデジタル医用画像が、表示装置の機種間差のため同じ色に表示されないという問題の解決を目指して来年度開催される、「第1回デジタル医用画像の「色」シンポジウム」の共催を計画した。

(7)これら研究成果を国際学会および専門医の雑誌で発表するとともに、詳細に研究班ホームページ(http://square.umin.ac.jp/survey/)で公開した。

以 上  
 


臨時小委員長会議 議事要旨
 
 日 時 : 1998年11月11日(水) 15時00分〜15時30分
 場 所 : 高知市 中央公民館4階 第2会議室
 出席者 : 西堀眞弘、伊藤機一、大場康寛、渡辺清明、玉井誠一、谷合 哲
 欠席者 : 菅野治重、櫻林郁之介、田中 博

 議 事 :

  1.  本研究班の成果の特許化について、研究代表者が弁理士および大学事務担当者に相談した結果が報告された。研究代表者から、一部班員が個別に発明したものを除き、研究分担者全員が共同で行った発明は、研究分担者全員で共同出願してはどうかという提案があったが、各々の所属組織で承認を受ける必要が生じ、手続きが著しく繁雑になるという問題点が指摘された。協議の結果、研究分担者全員による共同発明は、研究代表者が代表して出願することとし、既に出願の準備に入っている3件(うち1件は一部班員による発明)については、早急に研究代表者の所属する大学の発明委員会に届け出ることになった。

  2.  研究代表者より、来年4月の医学会総会の展示博覧会に出展し、本研究班の研究内容を一般の方に紹介してはどうかという提案があり、了承された。具体的な企画については、情報機器小委員会の真木長彰委員にご担当頂くことになった。

  3.  研究代表者より、来年の医療情報学連合大会のシンポジウムにおいて、本研究班を代表して研究成果を報告したいとの提案があり、了承された。
以 上  
 


超高精細液晶表示装置評価実験報告書
 
 日 時 : 1998年10月29日(木) 午後5時00分〜午後5時30分

 場 所 : 日本コンベンションセンター(幕張メッセ)展示場
       LCD/PDP International'98 IBMブース

 参加者 :
西堀眞弘、大竹順子、亀井喜恵子、菅野治重、萩原三千男、金沢 勝

 評価対象機器 :

  1. 20.8" QXGA TFT液晶ディスプレイ・解像度 2048x1536画素(122 pixel per inch)
    IBM社製・OEM用プロトタイプ製品

  2. 16.1" QSXGA TFT液晶ディスプレイ・解像度 2560x2048画素(200 pixel per inch)
    IBM社製・OEM用プロトタイプ製品

  3. SVGA TFT液晶ディスプレイ・解像度 800x600画素(72 pixel per inch)
    アップルコンピュータ社製・対照用従来製品

 評価用画像 :
  1. 第2回班会議機器・画像評価展示会で評価の低かったもの(A-04、U-04、H-06、H-09、M-06、M-07)を、各表示装置上で同じサイズに表示されるよう解像度を調整したJPEGファイル

  2. 文字と図からなる医学文書(EX01)を、各表示装置上で同じサイズに表示されるよう解像度を調整したJPEGファイル

 評価結果 :
  1. 各評価用画像の表示機器ごとの評価結果は評価結果一覧の通りであった。

  2. 評価対象機器2は検鏡像と殆ど区別できない優れた再現性が得られ、いずれの画像についてもこれ以上の解像度は必要ないという印象を受けた。

 考察 :
  1. 評価対象機器1の評価があまり芳しくなかった原因として、解像度が1より低いことだけではなく、(1)不十分な色調整、(2)ノングレア処理が考えられた。

  2. 像の鮮明さの改善度は画像の種類によって大きく異なり、表示装置に要求される解像度には、形態検査の種類によって大きな差があることが示唆された。

  3. 解像度の改善によって標本写真そのもののピント合わせの重要性がクローズアップされ、焦点深度を段階的に変えながら自動的に撮影する装置等の必要性が感じられた。

以 上  
 


第2回班会議 議事要旨
 
 日 時 : 1998年9月16日(水) 午後1時00分〜午後5時
       1998年9月17日(木) 午前9時00分〜午後5時

 場 所 : 日本コンベンションセンター(幕張メッセ)国際会議場
          2階会議室 202・215・216号室

 出席者 :
西堀眞弘、大場康寛、森 三樹雄、村瀬光春、渡辺清明、土屋達行、大竹順子、伊藤機一、布施川久恵、野崎 司、菅野治重、櫻林郁之介、島崎英幸(玉井誠一班員代理)、谷合 哲、田中 博、真木長彰、平野知巳、渡辺 泰、渡辺清文、高橋俊夫、金沢 勝

 欠席者 :
河合 忠、河野均也、菅野剛史、玉井誠一、宿谷賢一、亀井喜恵子、萩原三千男、田村奈千、若原琢磨、藤田 毅

 議 事 :

  1. 会議に先立ち、研究代表者の挨拶に続いて、研究分担者および研究協力者全員の紹介があった。

  2. 審議事項
    1.  第1回班会議議事要旨(案)、研究協力者の人選、各小委員会の発足については特に異論なく了承された。

    2.  各判定用画像および表示機器の評価は6点満点(3点未満は判定不能)で採点し、結果は評価結果一覧の通りであった。
       ディスプレィのキャリブレーション用として出展を予定していた機器の調達が間に合わなかったため、今回は機器間の較正は行われなかった。
       ヘッド・マウント・ディスプレィ(HMD)が1機種参考出品され、解像度が足りず評価対象にならなかったものの、その手軽さは大きな将来性を感じさせた。
       電子すかしを入れるソフトウエアと実際の適応例が出品され、最低限の機能は確認されたものの、文字列埋め込み機能と操作性に大きな問題点を認めたため、評価対象とはならなかった。

    3.  第3回サーベイおよび第3回研究班会議については、今回の画像・機器品評会の結果を踏まえ、実施時期を各小委員会毎の進捗状況と調整のうえ、作業計画(案)に沿って行うことになった。微生物小委員会からは、サーベイの実施に当たり、菌種の危険度別取扱い指針やコロニーの記載方式の標準化を盛り込む方針が提案され了承された。

    4.  本研究に伴い発生する知的所有権の取り扱いについては、研究代表者が適切な専門家等と相談し、その結果を整理して研究分担者に報告することになった。

  3. 事務連絡
    • 研究協力者の方の連絡先はすべて各所属小委員長にお知らせするので、お問い合わせのうえ班員間で自由に連絡を取り議論を進めて頂きたい。
 同時開催:
  • 技術セミナー「デジタル画像の色彩標準化の国際動向とColorSync(TM)」
    •  色の基礎である3原色から始まり、デジタル画像の色の表現手法、ColorSyncを用いた画像データの色の較正法、表示装置の簡易較正法に至るまで、情報機器小委員会の渡辺 泰氏によるデモを交えたわかりやすい説明があった。この中で、MacOS対応機種では、間もなく出荷されるOSのバージョン8.5を使うと、表示装置間の簡易較正が可能になる点が注目された。

    •  質議応答を通じ、専門家の頭の中にある画像を基準にして画像取り込み装置や画像表示装置を調整するという考え方が、医用画像独特のものであり、入力画像の忠実な再現を目的とする既存技術とのギャップを埋める必要性が明らかとなった。
以 上  
 


第2回班会議のご案内

 日  時 : 1998年9月16日(水)午後および17日(木)

 場  所 : 日本コンベンションセンター(幕張メッセ)国際会議場
        2階会議室 202・215・216号室
        (JR京葉線 海浜幕張駅下車 徒歩5分、案内図をご参照ください)
        〒261-0023 千葉県美浜区中瀬2-1
        TEL: 043-296-0001(大代表)

 日  程 ○小委員長会議       16日 15:00〜16:00 215号室
      ○全体会議         17日 11:30〜12:00 202号室
      ○技術セミナー       17日 12:00〜13:00 202号室
      ○機器・画像評価展示会   16日 13:00〜17:00 215・216号室
        (期間中常設)  および17日  9:00〜17:00 215・216号室

      ◆精度管理・標準化小委員会 全体会議と合同開催
      ◆一般検査小委員会     17日 13:30〜14:30 215・216号室
      ◆血液検査小委員会     17日 10:30〜11:30 215・216号室
      ◆微生物検査小委員会    特に集合はせず各個人で評価 215・216号室
      ◆免疫血清検査小委員会   特に集合はせず各個人で評価 215・216号室
      ◆生理検査小委員会       (調整中)
      ◆病理細胞診小委員会    特に集合はせず各個人で評価 215・216号室
      ◆情報機器小委員会     全体会議と合同開催

 議  事 : 1.研究代表者ごあいさつ
        2.審議事項
        (1)第1回班会議議事要旨について…【資料1:議事要旨(案)】
        (2)研究協力者の承認および紹介……【資料2:班員名簿】
        (3)各小委員会発足の承認……………【資料2:班員名簿】
        (4)各種表示機器の評価………………【会場に実物展示】
        (5)各種判定用画像の評価……………【会場に実物展示】
         (4、5は各小委員会毎にご評価いただきます)
        (6)第3回サーベイの実施について…【資料3:作業計画(案)項目4】
        (7)第3回研究班会議について………【資料3:作業計画(案)項目5】
        (8)その他
        3.事務連絡

 同時開催 : 技術セミナー <9月17日 12:00〜13:00>
        「デジタル画像の色彩標準化の国際動向とColorSync(TM)」
         講師 情報機器小委員会 渡辺 泰(アップルコンピュータ株式会社)

 問合せ先 : 研究班事務局
        〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
        東京医科歯科大学医学部附属病院検査部 西堀眞弘
        電話: 03-5803-5628(ダイヤルイン)
        FAX: 03-5803-0110(医学部事務)
        E-mail: mn.mlab@med.tmd.ac.jp
以 上  


第1回班会議 議事要旨
 
 日 時 : 1998年7月10日(金) 午前11時30分〜午後1時
 場 所 : 東京医科歯科大学 1号館9階談話室(セインツ内)
 出席者 : 西堀眞弘、大場康寛、伊藤機一、渡辺清明、玉井誠一、谷合 哲、田中 博
 欠席者 : 菅野治重、櫻林郁之介

 議 事 :

  1. 会議に先立ち、研究代表者より挨拶があった。特に、研究に必要な陣容に比し研究費が少ないため、研究分担者にいろいろとご不便をおかけすることについてのお願いがあった。

  2. 挨拶に続いて研究代表者より研究分担者全員の紹介があった。

  3. 審議事項
    1.  研究目標【資料1】については、2番目の項目の中で、形態学的診断についてのコンセンサスを全ての検査領域で形成することや、出題する画像の難易度のレベルに基準を設けることは、本研究班の手に余るのではないかとの意見が出され、当面は意見が分かれるような難しい標本は対象とせず、経験者なら判定が一致するような典型例だけを対象とすることになった。
       またインターネットは言われる程普及しておらず、現時点での有用性は低いのではないかとの疑問が出されたが、近い将来予想される普及を睨んで、何らかの基準を予め確立しておくことに本研究の意義があるとの意見が出され、了承された。

    2.  研究の進め方【資料2】について基本的な了解は得られたが、具体的な手順が見えにくいとの意見が出され、研究代表者が作業計画のたたき台を作って提示することになった。
       ホームページの開設については、誤字の指摘以外特に問題なく了承された。また研究費の不足に対応するため、電子メールの原則使用、配布資料のホームページ掲載、ビデオカンファランスによる会議など、インターネットを最大限活用することが提案され、了承された。

    3.  研究スケジュール【資料3】については特に問題なく了承された。なお研究報告書に加え、学会発表による報告も必要ではないかとの意見が出され、MEDINFO '98で研究の全体像を報告した後、各小委員会ごとに成果がまとまり次第、相応の学会で発表することになった。

    4.  第2回班会議【資料4】について審議の結果、幕張メッセにおいて、1998年9月16日午後と翌17日に分け、小委員会ごとに都合の良い時間帯に開催することとなった。

    5.  研究班の略称(日本語および英語)については、特に意見がなかった。

  4. 事務連絡
    • 研究経費の請求書は東京医科歯科大学宛てとし、事務局までご送付いただきたい。なお高額の場合は、事前にご相談いただきたい。
    • 研究協力者への委嘱状発行、小委員会の開催通知、資料配布、判定用画像のデジタイズ等は、全て事務局で処理させていただくよう準備を整えているので、ご指示いただきたい。
以 上  
 


第1回班会議のご案内

 日  時 : 1998年7月10日(金) 午前11時30分より

 場  所 : 東京医科歯科大学 1号館9階談話室(セインツ内)
        (JRおよび地下鉄お茶の水駅前、下記地図をご参照ください)
        〒113-8519  東京都文京区湯島1-5-45
        TEL: 03-3813-6111(大代表)

 議  事 :1.研究代表者ごあいさつ
       2.班員紹介
       3.審議事項
       (1)研究目標(案)について……………【資料1】
       (2)研究の進め方(案)について………【資料2】
       (3)研究スケジュール(案)について…【資料3】
       (4)第2回班会議について………………【資料4】
       (5)研究班の略称について(日本語および英語)
       (6)その他
       4.事務連絡

 問合せ先 : 研究班事務局
        〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
        東京医科歯科大学医学部附属病院検査部 西堀眞弘
        電話: 03-5803-5628(ダイヤルイン)
        FAX: 03-5803-0110(医学部事務)
        E-mail: mn.mlab@med.tmd.ac.jp

以 上