呼吸器系の画像診断は飛躍的に進歩したが、病理組織診断が可能な程の解像度を得られていない。光干渉断層計(optical coherence tomography; OCT)は、反射光を検出し、非侵襲で生体表面直下の組織情報を断層像として捉えることができ、眼科領域を中心に臨床利用されている。OCTでは近赤外光を用いるために高解像でまた気体は問題ないので超音波診断装置に比べて気腔を中心とする呼吸器に適している。 OCTを用いて気道病変や肺胞の観察への応用が期待されており、肺組織のOCTイメージングはこれまでにもいくつか報告があるが、侵達度が浅く、また超高分解能なOCTイメージングの報告はなかった。当研究室ではスーパーコンティニューム光源を用いた超高分解能OCTの開発を行っている。
本研究は名古屋大学大学院工学研究科 西澤典彦准教授ならびに株式会社HOYAとの共同研究である。