〒569-8686 大阪府高槻市大学町2‐7 大阪医科薬科大学LDセンター
連絡先:dyslexia-office@umin.net
発達性ディスレクシア研究会は、LD(学習障害)、特に読み書きに困難を持つ発達性ディスレクシアに関心を持つ様々な専門家に研究発表と情報交換の場を提供し、 発達性ディスレクシアの啓発活動を通じて、ディスレクシア児、者の支援に寄与することを目的としています。
発達性ディスレクシア研究会
Japan Dyslexia Research Association (JDRA)
―IDA(国際ディスレクシア協会、International Dyslexia Association、本部米国)のグローバルパートナーシップ―
発達性ディスレクシア研究会は、読み書きの問題を抱える人々を科学的な立場から支援する組織です。
ディスレクシア(Dyslexia)は「読み障害」と直訳することができます。脳血管障害や脳挫傷などで起こる失読もディスレクシアと呼びますが、 LDの一つである読み書き障害は、後天性脳損傷による失読と区別する必要があります。 そこで私たちは、小児期から発達障害として現れる読み書き障害を 対象とする意味で、発達性ディスレクシア研究会という名称としています。
当研究会は、元筑波大学教授の宇野彰先生、クリニックかとうの加藤醇子先生により2001年に設立されました。 2004年に国際ディスレクシア協会(IDA:International
Dyslexia Association、本部米国ボルチモア)のグローバルパートナーとなり、 これを機会に学術研究会として組織し直し、研究発表の場を提供するだけでなく、IDA情報や海外の研究情報を会員に届けることとしました。
加藤醇子先生を初代理事長とし、英国ブルネル大学心理学教授タエコ・N・ワイデル博士と マサチューセッツ総合病院人間科学部言語病理学助教授 チャールズ・ヘインズ博士に研究会顧問をお願いしました。
その後、2011年から藍野大学教授の若宮英司先生、2017年から宇野彰先生に理事長を務めていただきました。
当研究会の現在の主な活動は以下のとおりです。
研究大会は、コロナ禍のため開催できなかった2020年度を除き、設立以来、毎年開催しており、2025年度で24回大会となります。
発達性ディスレクシアに関する研究発表と講演・シンポジウム等からなり、各地域の中核となる研究者の方が大会長となり開催されてきました。
言語学、言語障害学、心理学、教育学、医学などの分野が融合された研究会で、最新の研究成果を共有する場となっています。
また、教育や支援に関わる方々を対象とする研修会を毎年2回程度行なっています。
この研修会は、科学的研究に基づく根拠のある支援や指導を知っていただくことを目的としています。
コロナ禍を契機に2021年度からはオンラインでの研修会を行うようになり、全国各地から多くの方々に参加いただいています。
一方で,年次大会と同時開催する研修会は対面で開催しており,各地域の実践者の方々の情報交換・交流の場となることを期待しています。
さらに、一般に広く発達性ディスレクシアについて理解していただくため、2021年度より「ディスレクシアデイ」という啓発活動を開始いたしました。
世界的なディスレクシア月間である10月に合わせ、無料のオンラインイベントを行なっています。「ディスレクシア」という言葉が少しずつマスメディアや
書籍も出現するようになり、YouTubeなどで当事者とする方々からの情報発信も見られるようになりました。
ただ、その中には間違った情報や個人的な体験に基づく一般化できない情報も多くあります。
多くの人たちに発達性ディスレクシアについて知っていただくことが、支援を届けるために重要だと考えています。
このたび4代目の理事長を仰せつかりました。微力ながら、発達性ディスレクシアに関する科学的研究の一層の発展に尽力するとともに、
研修会や啓発活動を通し、読み書きに困難を抱える人たちが暮らしやすい世の中を作ることに少しでも寄与できればと考えています。
研究者、医師、言語聴覚士、心理士、作業療法士・理学療法士、オプトメトリスト、教員、
その他LDの指導・支援に関わる専門職の方々の ご参加をお待ちしております。
2025年5月
発達性ディスレクシア研究会
理事長 関あゆみ
〒569-8686
大阪府高槻市大学町2‐7
大阪医科薬科大学LDセンター
dyslexia-office@umin.net