本ページでは,「佐渡プロジェクト」でご提供いただいた試料を用いた臨床研究に関して,ご案内いたします.
ヤポネシア人(=日本人)の起源をさぐるための現代人ゲノム塩基配列の大規模解析(共同研究)
このたび,上記研究テーマの実施が,新潟大学医学部の遺伝子倫理委員会で承認がおりました(承認番号 G2019-0014)
研究概要について,ご案内いたします.
【研究の目的,意義】
本研究は,国立遺伝学研究所の齋藤成也教授が中心となって実施している,日本人の起源を,ゲノム解析により明らかにしようとする本邦の共同研究です.
研究テーマのヤポネシアは,ヤポ=日本,ネシア=島と意味するラテン語に由来する造語です.
ヤポネシア人の由来は,大陸から渡ってきたと推測されていますが,その詳細は不明なままです.本研究では,現在人のゲノムの多様性を解析することのより,大陸から渡ってきた人の流れを解明し,さらには我々の祖先の由来を明らかにすることを目的としています.
本研究の詳細は,ヤポネシアゲノムプロジェクトHPをご参照ください.
【研究方法】
佐渡プロジェクト(PROST)に研究同意いただいた方の中で,ジャポニカアレイでタイピングしたデータを使用します(承認番号G2015-0681高度な医療情報に基づく健康者の全ゲノムSNP2データベースの構築)).
国立遺伝学研究所に,タイピングしたデータを提供し,日本全国の人と塩基配列を比較検討して解析します.
【研究期間】2019年9月25日~2022年3月31日
【研究参加を望まない方(オプトアウト)】
本研究の対象者は,2008年6月~2014年12月に,佐渡総合病院で「佐渡プロジェクト」にご協力いただき,血液をご提供いただいた方です.
上記の期間にご協力いただいた方の中で,本研究への参加を望まない方は,下記までご連絡ください.
<連絡先>
佐渡総合病院 佐渡プロジェクト説明室 担当 西澤智恵子 電話 0259-63-6332
または 新潟大学大学院 医歯学総合研究科 臓器連関学講座 担当 若杉三奈子 電話 025-368-9313
佐渡プロジェクト(PROST)でのゲノムデータを利用した生活習慣病関連遺伝子の解明
このたび,上記研究テーマの臨床研究の実施が,新潟大学医学部の遺伝子倫理委員会で承認がおりました(承認番号 G2017-0017).
研究概要について,ご案内いたします.
【研究の目的,意義】
肥満,糖尿病,高血圧症,腎臓病は,発症に生活習慣が大きく関与していることから,「生活習慣病」と呼ばれることがあります.一方で,同じような生活習慣をしているにもかかわらず,生活習慣病を発症する人もいれば,発症しない人もいます.その加齢性疾患の発症要因の中で,生まれつきの体質も大きく関わっていると考えられます.生まれつきの体質は,みなさんのお父さん,お母さんから受け継いだ遺伝情報(遺伝子)によるものが大きいです.その遺伝子と加齢性疾患との関わり合いは,まだ十分に分かっていません.また,医学の発展に伴い,各個人の遺伝子のタイプに合わせた医療(=テーラーメイド医療)が日常診療で行われる日もそう遠くはないと考えられます.そのような状況のなかで,生活習慣病発症に関わる,もしくは予防的に関わる遺伝子のタイプを明らかにすることは,日本の医療に大きく貢献できると考えられます.
【研究方法】
佐渡プロジェクト(PROST)に研究同意いただいた方の中で,ジャポニカアレイでタイピングした1,750人分のタイピングデータを使用します.
具体的には,上記の生活習慣病を発症している人,していな人を比較することにより,生活習慣病に関連する遺伝子を解明する方針です.また,本研究は,東北大学で実施している「東北メディカル・メガバンク」の研究者と協力して実施してきます.
【研究期間】2018年1月24日~2023年1月23日
【研究体制】
佐渡プロジェクトと,今回の臨床研究との関係を下に示します.
【研究参加を望まない方(オプトアウト)】
本研究の対象者は,2008年6月~2014年12月に,佐渡総合病院で「佐渡プロジェクト」にご協力いただき,血液をご提供いただいた方です.
上記の期間にご協力いただいた方の中で,本研究への参加を望まない方は,下記までご連絡ください.
<連絡先>
佐渡総合病院 佐渡プロジェクト説明室 担当 西澤智恵子 電話 0259-63-6332 または 新潟大学大学院 医歯学総合研究科 臓器連関学講座 担当 横関明男 電話 025-227-0682