第17回日本創傷外科学会総会・学術集会

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会長挨拶

第17回日本創傷外科学会総会・学術集会
会長 松村 一
東京医科大学 形成外科学分野 主任教授

この度、第17回日本創傷外科学会総会・学術集会を2025年7月3日(木)・4日(金)の2日間にわたり、グランドヒル市ヶ谷(東京)にて開催させていただきます。

日本創傷外科学会は、形成外科関連の学会の中でも非常に勢いのある学会であり、会員数の伸びも目覚ましく、どんどん発展を遂げてきている学会であります。今回、この学術集会の会長を拝命し、大変光栄に存じております。

さて、学会テーマは「創傷治療のLearning CurveをShiftする」といたしました。創傷外科領域において、近年多くの新しい医療機器、外用薬が臨床で使用できるようになってきました。これらは、創傷治療のレベルを一段階も二段階も上げるものであります。しかしながら、臨床の現場では、最初からそれらをうまく利用し良好な結果を得られるわけではありません。それらの使用においては、多くの場合Learning Curveが存在します。一般にこのLearning Curveは右肩上がりの曲線となります。つまり、最初のうち期待通りの結果が得られないものの、一定数の経験を積むことで、急速に成功率が向上するというものです。しかしながら、他の創傷外科医の経験を共有することができれば、確実にその習得が早くなり、早くから高い成功率が得られます。これは、医療機器や外用薬だけではなく、手術手技自体にも同様のことが言えます。つまり、創傷外科、あるいは形成外科の臨床領域には、ノウハウが存在するということです。
今回の創傷外科学会に参加することで、多くの先生方の経験・ノウハウを共有し、このLearning Curveを左にShiftすることを可能したいと考えています。このために、新しい技術、手技に経験の多くある方から多くの発表をいただき、それを参加者全員で共有することより、より良い臨床成績につなげたいと思います。

会場は、東京の山手線に囲まれた都心部のほぼ真ん中にあり、東京駅から約20分です。周囲は外堀通り沿いの桜並木など、多くの公園・緑地があり、自然の恵みを感じられる地域であります。また、非常に風情があり、多くの美味しい店が立ち並ぶ神楽坂という歓談には最高の場所も徒歩圏内であります。
皆様におかれましては、是非、多数の演題ご応募と学会へのご参加をお願い申しあげます。

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