先天性グリコシル化異常症 CDG:Congenital Disorder of Glycosylation

先天性グリコシル化異常症 CDG:Congenital Disorder of
Glycosylation

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検査について

CDG(IGDを含める)が疑わしいケースのスクリーニング検査

対象となる症状

対象1:原因不明の知的障がい/発達の遅れを伴う症例のうち、下記症状の少なくとも2つ以上を満たす。(但し症状1から一つ以上を含む)

症状1(頻度の高い症状)

原因不明のてんかん・筋緊張低下・多発先天異常・小脳萎縮または低形成・肝機能障害

症状2(時に見られる症状)

特異顔貌・眼科的異常・無涙症・唾液分泌不全・聴力異常・運動失調・脂肪の分布異常・皮膚の異常・手足や足趾の異常・他の骨系統異常・乳頭陥没・腎尿路異常・鎖肛・肥大型心筋症・横紋筋融解・大脳白質異常・痙性対麻痺・男性不妊・末梢神経障害・免疫異常・血液凝固異常・ALP高値・CEA高値・CK高値

対象2:知的障がいを伴わない症例のうち、下記の症状の2つ以上を満たす。

知的障がいを伴わない病型(MPI-CDG,PGM1-CDG)

難治性下痢、タンパク喪失型胃腸症、筋緊張低下、小脳萎縮/低形成、肝腫大、肝機能異常、消化管出血、血液凝固異常、間欠性低血糖、低身長、CK上昇、横紋筋融解、拡張型心筋症

[Step1] IGDスクリーニング検査(保険適用)

  • 検査内容
    提出検体:ヘパリン血5ml (血液量の相談可)
    検査機関:SRLに提出し、フローサイトメトリー法で顆粒球上のCD16の発現量を定量
  • 陽性だった場合
    ―かずさDNA研究所のIGD遺伝子パネル検査
    (https://www.genetest.jp/test_insured.html)(保険適用)に進みます。

[Step2] 上記検査で陰性の場合、さらに糖鎖解析をしたい場合

  • 事前連絡
    まず下記までご連絡下さい。
    連絡先:yoshikobiken.osaka-u.ac.jp (CC:geneticswch.opho.jp)
  • 倫理委員会の承認取得
    大阪大学微生物病研究所での一括審査を経て、倫理委員会の承認(過去に取得済みの場合は不要)及び患者様の同意が必要です。
    必要書類:共同研究施設情報審査依頼書
  • 承認後の手続き
    匿名化番号をREDCap用エクセルファイルに記入
    項目を埋めて上記連絡先に送付(パスワード付与)
  • 検体送付方法
    凍結血漿 0.5mlを大阪母子医療センターまで冷凍宅急便で送付

[Step3] 糖鎖解析結果に応じた遺伝子検査

陽性の場合は遺伝子パネル検査あるいは全エキソーム検査を行います。(追加検体が必要)
陰性の場合でもご希望があれば全エキソーム検査を行います。

難病情報センター 小児慢性特定疾病センター JaSMIn IGD患者会
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