大学院教育

大学はもとより教育と研究が重要な機関ですが、大学院はさらに教育と研究を通して社会に貢献をすることが重要です。私たちは、わが国屈指の基幹総合大学である北大の公衆衛生看護学/地域看護学教室として、国内外の先導的課題に貢献する将来のリーダーを育成します。
北海道大学大学院ディプロマ・ポリシー及び保健科学院ディプロマ・ポリシー(北大大学院DPはこちら)に則り、修士課程ならびに博士後期課程を開講しています。当教室で開講する修士課程ならびに博士後期課程の概要は、以下のとおりです。

なお、教室メンバーが互いに研究進捗状況を共有化し、ディスカッションを行う「教室ゼミ」および海外の先駆的な研究論文のクリティークを行う「教室抄読会」について、大学院生を主体に、概ね週1回、通年で開催しています。
「教室ゼミ」では、研究テーマの設定から方法、結果の解釈まで、研究プロセスに応じて建設的な意見を述べ合います。また「教室抄読会」は、当該論文の読解のもとにあたかも自分の研究かのように紹介しつつ、ディスカッションによってクリティカルシンキング能力を磨きます。

Ⅰ修士課程

当教室では、北大大学院-保健科学院-保健科学専攻-修士課程-看護学コースにおいて、①看護学科目群(非保健師資格取得コース)ならびに②公衆衛生看護学科目群(保健師資格取得コース)を開講しています。

①ならびに②の各科目群とも定められた単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けたうえ、修士論文に合格した者に修士号(看護学)が授与されます。

①看護学科目群(非保健師資格取得コース)の主な対象は、看護師、保健師、助産師の有資格者(受験資格取得見込み者)ならびに保健学・看護学系卒業者です。
目標は、地域看護学および公衆衛生看護学における最新のグローバルな知識と技術、人間性を有した高度な教育・研究・高度実践を担う指導的人材を育成することです。

本科目群では、保健科学専攻共通科目としてヘルスサイエンスにかかわる多様な理論や方法論を修得のうえ、研究指導教員のもとで修士論文に臨みます。なお、公衆衛生看護学科目群の科目を選択的に履修することも可能です。

②公衆衛生看護学科目群(保健師資格取得コース)の主な対象は、看護師の有資格者(受験資格取得見込み者)ならびに保健学・看護学系卒業者です。
目標は、公衆衛生看護学における最新のグローバルな知識と技術、人間性を有した高度な高度実践家(保健師)および教育・研究を担う指導的人材を育成することです。

本科目群では、保健科学専攻共通科目としてヘルスサイエンスにかかわる多様な理論や方法論を修得のうえ、保健師国家試験受験資格にかかる公衆衛生看護学特論、各論、演習、実習等を履修するとともに、研究指導教員のもとで修士論文に臨みます。

Ⅱ博士後期課程

当教室では、北大大学院-保健科学院-保健科学専攻-看護学コースにおいて、看護科学特別研究を開講しています。

主な対象は、看護師、保健師、助産師の有資格者ならびに保健学・看護学系卒業者(修士課程修了・見込み)者です。

定められた単位を修得し、かつ、必要な研究指導を受けたうえ、博士論文に合格した者に博士号(看護学)が授与されます。

博士後期課程の目標は、地域看護学および公衆衛生看護学における学術の先端を切り拓き、かつさらなる深化に資する独創性と創造性、人間性を有した卓越した研究・教育・高度管理を担う人材を育成することです。

本課程では、保健科学専攻共通科目を修得のうえ、看護科学科目群必修科目として社会科学特講等を履修し、研究指導教員のもとで看護科学特別研究(博士論文)に専心臨みます。なお、院生の主体性に応じて、全学(他研究院)の開講科目を履修することも可能です。

博士号は、国際的に高等教育機関・体系の中で与えられる学位のうち最高位のものですが、北大大学院における博士は十分なトレーニングのもと、国内外の先導的課題の解決に貢献しうる将来のリーダー候補者です。