ジアシルグリセロールの評価は曖昧なままに

H21.9/16

食品安全委員会新開発食品(第62回)・添加物(第75回)合同専門調査会
高濃度にジアシルグリセロールを含む食品の安全性について平成21年8月24日(月)
「グリシドールエステル類が K 社製品中に総計で約370ppm 含まれていることが同社より報告されたとの厚生労働省から2009 年7 月22 日の当該調査会に対してなされた報告の内容(健安基発0721第1号[pdf])は、本評価書の根本に関わる重大な影響があるものであると考える。 資料5:DAG 評価書の修正に関する意見(菅野専門委員提出資料)[PDF] 」

加工食品は、機能性を高めて健康を増進させると、嘯くことも多い。
しかし、ビタミンサプリすら、その効能が本当か?疑念が強くある。却って癌が増えるのではないかなどである。抗酸化物質故に、運動によるストレスを打ち消すと、インスリン抵抗性改善硬化を帳消しにするという冗談の様な誠が産まれてくる。
中性脂肪は、グリセリンに脂肪酸が3つ(トリ)ついていて、トリグリセリド(TG)と称される。そのままでは大きいので、腸管を通過しない。脂肪分解酵素を阻害すれば、そのまま下痢になってながれていくという、薬(ゼニカル orlistat[pdf])もあるくらいである。日本では開発が進んでいないが。
ここで、脂肪酸が2つしかついていない油(ジアシルグリセロールDG or DAG)を、使えば、3分子のDGをとっても、脂肪酸に分解、グリセロールとの腸の細胞での再合成を経て、2分子のTGにしかならず、太りにくいと称していた。また、植物油の中には一定の割合で含まれていることから健康被害は少ないとしていた。
それを客観的に担保するはずの場所が、食品安全委員会であり、討議が重ねられていた。一部のマウスの実験で乳腺や舌の腫瘍が増える危惧もみられていたが、例数の少ない事から、必ずしも腫瘍を起こし易い訳ではないと、結論づけられる矢先であったが、7月末に厚生労働省から花王より提出された報告から、(案)として纏められた報告書がご破算になってしまった。
グリシドール脂肪酸エステルが、パーム油の100倍370ppm含まれていたのである。グリシドールはヒト発がん性[pdf]の可能性がある物質に分類される。
花王側も影響評価が出来ない事から、商品の引き上げを決めた。それ以外に、TGでもDGでも、含まれる脂肪酸の質により、動脈硬化がすすんだりする可能性も示唆されてきた。魚油のEPAは抗血小板剤としても使われるが、多価不飽和脂肪酸は動脈硬化を起こし易く、トランス型脂肪酸もニューヨーク市ではレストランでの成分表示を求められたり日本でも論議を呼んでいた。そして、エコナでは含有量が多い「総トランス脂肪酸が5.2 %と、他の日本で市販されている植物油の0.4 から2.3 %と比べまして、高濃度に含まれております」と言われていた。


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