28回組織適合性学会大会の託児所を利用して
 
大阪大学微生物病研究所感染症メタゲノム研究分野 尾崎有紀
 
9/21-23に名古屋で行われた第28回組織適合性学会大会で、初めて託児所が開設されると聞き、1歳半の娘を連れて参加しました。娘を自宅で留守番させての参加では、最低限の講演のみの参加とせざるを得ませんが、今回は託児所が開設されたため、全日程の参加が可能になりました。そこで、現在子育て中の学会員の方を始め、多くの方に今回の託児所がどのようなものであったかを知っていただきたく、さらに、今後の託児所利用者の助けとなればと思い、この投稿をさせていただきました。
 
◎託児所利用までの流れについて
託児所利用の申込みは、事前申込と本申込の2段階となっており、事前申込は大会ホームページ経由で行いました。事前申込では連絡先等基本的な情報と、利用日を聞かれました。それに続く本申込にて、詳細な託児時間、昼食の取り方、アレルギーや持病等の有無、食事の好み、普段預けている保育園での様子などを運営会社へお伝えしました。また当日の持ち物の案内は本申込の際にありました。
 事前申込の締切は8月中のため大会プログラム発表前でしたが、本申込はプログラム発表後となりました。そのため、スムーズに利用日程を決めることができました。また本申込後、事前にメールで日程調整の上、当日の主担当の保育士さんより電話連絡を頂きました。実際に保育士さんとお話することで、書類上ではうまく伝えられないことや疑問だった点が解消でき、安心して利用することができました。
 
◎利用当日の様子
託児所の場所は、受付で聞かない限りわからないようになっていました。また、各階エレベーターホール等にあった当日のイベントの部屋一覧にも記載されておらず、部屋の入口にもイベント名等が記入されていなかったので、関係者以外にはわからない状態でした。さらに、保育士さん(女性・2~3名)の他に、運営会社の方(男性)が常に1名おられ、トラブル時の対応策も講じられているようでした。このようなことから、セキュリティの面では大変安心できました。
託児所の場所は、会議室の1室でした。今回は利用者が2名だったため、奥半分を託児スペースとして利用されていました。託児スペースは幼児用フロアマットが敷かれ、壁にはかわいい絵が貼ってあり、裸足で思いっきり遊べるような空間が作られていました。遊び道具としては、ボールプールや幼児用滑り台、絵本、パズル等が用意されており、子供用の机・椅子、お昼寝用簡易ベッドも用意されていました。最初は新しい場所に不安そうだった娘も、優しい保育士さんにすぐに懐き、楽しく過ごしていたようです。滑り台やボールプールで遊んだり、手作りの塗り絵を作ってもらって色塗りをしたり、制作をしたり・・・と臨時の託児所とは思えないほど様々なことをさせていただいていました。また、毎日2時間ほどぐっすりお昼寝をさせていただけて、遅めにお迎えに行ってもご機嫌で遊んでいました。
 
  今後の学会大会にはぜひ会場内に託児所を設置していただき、もっと多くの方に利用していただけるようになればよいなと感じます。子どもと一緒に参加する分、大会時間外の夜の懇親会に参加しづらいこともありましたが、大会時間中はゆっくり講演を聞くことができました。また、私は利用していませんが、初心者講習会の間も託児所が開設されていたとも聞いています。
最後になりましたが、今回の託児所開設にあたって、ご尽力いただいた小林先生を始め、大会運営委員の先生方に厚くお礼申し上げます。