この機構は、栃木県における糖尿病教育の正しい知識と技術の普及・ 啓発を図り、医師の指示下で熟練した療養指導を行うことのできるスタッフを栃木県糖尿病療養指導士として養成・認定することを目的としています。
栃木県糖尿病療養指導士認定機構(CDE-Tochigi)は次の事業を行います。
(1)栃木県糖尿病療養指導士の育成および研修
(2)栃木県糖尿病療養指導士の認定および更新
(3)栃木県糖尿病療養指導士の発展・認知向上
(4)栃木県糖尿病療養指導士による療養指導士同士の交流会や報告会など
栃木県糖尿病協会 支部長
栃木県糖尿病療養指導士認定機構 委員長
獨協医科大学 内分泌代謝内科 教授
麻生 好正
ハッピーな糖尿病ライフを送ってもらうために。
ご存知のように、我が国で糖尿病患者が急増しています。栃木県でもその傾向は顕著ですが、原因として県民の肥満者の割合が全国で上位にあるためです。糖尿病治療の放置、遅れ、中断は、人工透析、失明、足切断、心筋梗塞、脳梗塞など重篤な合併症を引き起こし、生活の質を落とし、寿命の短縮に至ります。
糖尿病は医療のサポートを受けて、自分自身で治療する、すなわち療養(自己管理)する病気です。患者さんの教育が極めて重要になります。医師だけの指導では限界があり、各専門職種が綿密な連携を保ち、専門性を生かしたチームアプローチが必要となります。その役割を果たすのが、糖尿病療養指導士(Certified
Diabetes Educator; CDE)です。2000年に医師の指示の下で療養指導を行うことのできるメディカルスタッフに与えられる資格として、CDE-J
(Japan)が発足しました。高度で幅広い専門知識を活かし、患者さんの糖尿病の自己管理の支援で大変貢献しています。しかし、CDE-Jは職種が限定され、試験が高水準で、取得や更新には費用と時間がかかる、などの問題もありました。特に、栃木県のCDE-Jの数は他の都道府県に比し、大変、少ない現状にあります。
日糖協では糖尿病療養指導の均てん化のため、全国にCDE-L(ローカル糖尿病療養士)を設立・支援を行っています。そこで、栃木県でも栃木県糖尿病療養士認定機構、CDE-Tochigiを発足しました。資格が得られる対象を看護師・保健師・准看護師・薬剤師・管理栄養士・栄養士・臨床検査技師・理学療法士・歯科衛生士・介護福祉士・健康運動指導士・臨床工学士・視能訓練士等の医療職種のほか、臨床心理士・メディカルクラーク(事務員)など、直接患者にかかわる者、など間口を広げました。また、取得条件、試験、更新も簡素化しています。
みなさま、栃木県の糖尿病患者さんの人生を豊かに、幸せにするために、CDE-Tochigiになってみませんか。我々の仲間になって、一緒に栃木県の糖尿病療養指導の質の向上を目指してみませんか。「栃木県の奇跡」と言われるぐらい、糖尿病治療を変えてみましょう!
〒322-8550
上都賀総合病院 糖尿病センター内 栃木県鹿沼市下田町1-1033
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