もうお医者様の脅かしは通用しない
―「弛緩んでいる」と大本営日医会長からお叱りを受けた市民の反応―
勝手に苛立ってろよ
苛立たろうと、居眠りしようと、勝手にするがいい。ただな、こちとら商売がかかってんだ。死活問題なんだよ。おめえさん達は記者会見で苛立っても、議会で居眠りしても、給料は入ってくる御身分なんだろうが、俺たちゃあな、この時節柄、万難を排して身銭を切って来てくれるお客さんを追い返すなんてことしちまったら、それこそ自分の首を絞めることになるんだ。そんなこともわからねえ奴の御託を「左様でございますか」なんて、おとなしく聞けるわけがねえだろうが。四則演算もできねえくせして、偉そうなこと言うんじゃねえよ、このタコ!!
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新型コロナ:コロナ対策「東京一番やってない」 いらだつ専門家 (毎日新聞 2020/12/24)
東京都で対策が進まないことにいら立っている。感染原因の多くは会食とみて飲食店のさらなる営業時間短縮を求めるが、都は慎重だ。感染力が強いとされる海外の変異ウイルスが流入すれば、都心部を中心に流行する懸念もあり、専門家は危機感を募らせる。「大阪は午後9時。(大阪よりも)感染レベルが高いところは午後10時よりも早く、というのが当然じゃないか」。23日に開かれた政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の会合後の記者会見。尾身茂会長は東京都が実施する飲食店の営業時間短縮について、現行の午後10時よりも前倒しするよう求めた。(後略)
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憲兵隊気取り
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日本医師会の中川俊男会長は19日、自民党本部での会合で、政府の旅行需要喚起策「GoToトラベル」事業について「国が推進することで国民が完全に緩んでいる」との認識を示した。中川氏は「経済対策だから日本医師会は踏み込まない」と前置きした上で、「国が推進することで、国民が完全に緩んでいる。『政府がそう言ってるんだからもう大丈夫だな』と、明らかに弛緩んでいる。(東京)都内のあちこちで若者がマスクしないでバーべキュー、週末にやり放題ですよ」とくぎを刺した。(存在感増す日本医師会長 政府との距離感手探り一転、電話で首相に決断迫る 毎日新聞2020年11月19日より抜粋)
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へっ、「贅沢は敵だ!」って憲兵隊気取りかよ?いい気なもんだぜ。経済対策どころか、何もかもが抑圧された庶民に最後に残されたささやかな楽しみにまで立派に踏み込んでいるじゃねえか。ざけんじゃねえ、このタコ!!経済対策だから大本営日本医師会は踏み込まない=中川氏が日医会長として踏み込むべき仕事が他にある=つまり中川会長は自分の本分ではないことをお喋りしているに過ぎない。では、その肝心の大本営日医の本分とは何か?もちろんそれは薬害アビガンの落とし前ではない。それは責任者に全面的に任せておけばよろしい。
プライマリ・ケアのプロ集団としての大本営日医の本分は公衆衛生分野にある。公衆衛生と言っても、もちろん感染症ではない。舟がオホーツク海を漂流しようが富士山の頂上を目指そうが、多数いらっしゃる船頭さんに任せておけばよろしい。大本営日医が引き受けるのは当然精神保健である。死ななくてもいい人々を救う仕事である。これだけ言えば後はわかるだろう。前任者とは違うことを見せつけたいという「欲」が現会長にあればの話だが。
もうお医者様の脅かしは効かない
国の方針に従って「緩んだ」のは非国民ではない。なぜなら非国民はその前から緩んでいたどころか、エビデンスのかけらもない「どこでもマスク」さえしていなかったからだ。つまり日医会長の矛先は、大本営日医の助言に忠実に従いマスクをして紅葉を愛でた国民の皆様に向けられたことになる。大本営日医会長のお叱りはシャーマン戦車に対抗する竹槍訓練を彷彿とさせる。北海道は疾うに紅葉は終わってしまったからもういいとでも言いたいのだろうか?しかし、この中川会長の発言は、辛うじて規模縮小で開催の可能性を探っていたさっぽろ雪祭りの息の根を止めた。中川氏の発言一つで、市民ボランティアから構成されていた自粛警察も、お役御免で解散に追い込まれた。日本の医師の頂点におわします日医会長の御威光は事ほど左様に全国津々浦々に行き渡っている。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍んできた末、ようやくお国からお達しが出た。崖っぷちに辛うじて留まっている飲食業や観光業を助けたい。そんな一心で身銭を切って出かけた。もちろん旅行先でも、それがたとえ広大な北海道の原野だろうと、マスクを手放すことなく手洗いにも心がけた。そんな従順な国民の皆様の善意が、非国民どものバーベキューと一緒くたにされ「弛緩んでいる」と一言の下に踏みにじられた。
そこで「人が人助けをしたいと思って規則に従ってやってきたのに「弛緩んでる」とは何様のつもりか?」と言おうものなら、さあ、大変。姿を消したはずの自粛警察員がそこら中から殺到して「控えおろう!!『つもり』」とは何事か?ここにおわすお方を何と心得る!正真正銘の大本営日医の会長様であらせられるぞ。頭がたかーーぃ!控えい!、控えい!」
竹槍突撃訓練が「弛んでいる」とのお叱りを受けた市民は「いい加減にしろ、コノヤロー」と思う。そんな不条理感は日本中の医者が日医会長と同じ穴の狢だとの思いにたちまち発展する。そうして「大切な自分の仕事を怠り、馬鹿の一つ覚えで脅かすだけしか能の無い奴らの御託なんぞ、もう誰が聞くもんか」との強固な意志を持った非国民が静かに、しかし着実に増えていく。
かく言う私は、日医会長の一味と誤解されたくない&自分の職業生命を守りたい、そんな一心で必死でこの記事を書いている。裸の王様の家来、記者会見が大好きな大本営の一味だと思われたら医者としておしまいだ。そんな薬害アビガン事件の悪夢から覚めやらぬうちに、早くも第2波( こっちは「なんちゃって」ではなく、本物 )が私に襲いかかって来たというわけだ。
→大日本帝国陸軍における竹槍(Wikipedia):「二度目も悲劇」の典型例
→一日も早い指定感染症解除を目指して
→自殺者急増の原因:報道という名の炎上商法
→自殺:20年10月は更に状況が悪化
→コロナのデマに飽きた人へ
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