ハイパーインフレ第3波も終わる
―なのになぜ、季節性インフルエンザ以下の脅威しかない感染症で自殺しなくてはならないのか?―
―42万人死亡阻止の「功績」の陰にー
ウイルスの死骸を数えるのを最も得意とするPCR検査が跳梁跋扈すればするほど、なんちゃって第2波の後にやってくる第3波が、ワイマール共和国顔負けのハイパーインフレになるであろうことは,わかりきっていた。そして実際その通りになった。マスゴミのサル真似よろしく、偉いお医者様・科学者様達が「感染者数」とやらを巡って飽きもせず繰り返すどんちゃん騒ぎは放置プレイでよろしい。そう言っているの私ではない。四則演算だけで算出できるデータである。ウィンドウ(対象期間)を各時期の実効再生産数の最高値を記録した日から30日間としたのは、流行の極期から一定の期間と定めて客観性を担保するためである。データの出典はいつものように「東洋経済オンライン 新型コロナウイルス国内感染の状況」.
軽症化は明らか
第2波(0.3%)→第3波(0.6%)の重症者数/を除く全ての指標とその動きが第1波→第2波→第3波と順調に軽症化している.なお、第2波(0.3%)→第3波(0.6%)を見ると,一見この部分だけが軽症化に反するデータのように見える.しかしこれには理由がある。第1波やハイパーインフレ第3波では、実効再生産数が最高値に達するとほぼ同時に重症者が急増したのに対し、なんちゃって第2波では重症者の急増が実効再生産最高値日の7/4から1ヶ月も遅れ、その期間の重症者数の増加を算入できなかったためである。詳しくは「東洋経済オンライン 新型コロナウイルス国内感染の状況」を御覧あれ。ちなみに、なぜ重症者の急増が遅れたのか原因は不明である(私自身は弱毒化が原因だと思っているが、またくだらない言い掛かりをつけられるのも面倒なだけので敢えて明言はしない)。
この表でさらに注目すべきは以下の2点。この2点から新コロの弱毒化に伴う軽症化がさらに明らかとなる。文句あっか!!→さらば弱毒化否定論
●「1人の感染者が平均して何人に感染させるか」を表す指標である実効再生産数の最高値が第1波2.27→第2波1.86→第3波1.42と着実に下がっている(図をクリックして拡大)。これを弱毒化と言わずして何と言おうか。感染力の低下?でも、それって表現の違いに過ぎないよね。だったらどっちでもいいじゃん。あたしゃあ,そんなくだらないことに拘っていられるほど暇人じゃないから,今後はどちらでも好きなように使うよ.弱毒化否定に未だに拘っているほど暇がある方には,新コロとは全く関係のない読み物も用意してあります.
●退院/入院比はウイルスの死骸を測るのを得意技(=偽陽性率95%)とするおバカなPCRで陽性となった無症候性病原体保有者数・入院を必要としない軽症患者数の影響を受けない。つまり、「検査をたくさんやるようになったから、ウイルスが弱毒化したように見えるだけ」という言い掛かりが通用しない。この退院/入院比も第1波0.39→第2波1.04→第3波3.39と明確に軽症化=新コロの弱毒化を示している。
コロナ第3波「来年1月収束か」 死者数の増加傾向ほぼ横ばい、変異ウイルスは東南アジア経由で流入の可能性 京都大大学院医学研究科・上久保靖彦氏 (zakzak 20/12/26)
42万人死亡阻止の「功績」の陰に
「42万人が死亡する」との予言には「何も感染対策をしなければ」との条件がつけられていた。そんな科学者予言者様の勧告に従い。竹槍マスクをしての会食をしてまで日本国民はその条件を全てクリアした。ではその成果はどうだったろうか?国内でCOVID-19による最初の死者が報告されたのが2020年2月13日である。それから305日経った同年12月13日現在の死者数は2584名、一日平均8.5人である。予言者様は謙虚におっしゃるだろう。「42万人もの命を救ったのは私ではない。霊験あらたかな私の予言と忠告に民草が忠実に従ったがゆえに大惨事が防げたのじゃ。42万人死亡阻止の手柄は科学の「か」の字も知らずとも、私の権威を信じる敬虔な国民のものじゃ」と。一方、2018年12月1日〜2019年5月31日の182日間でインフルエンザで亡くなったのは3293人と総数ではCOVID-19の1.3倍、一日平均では18人とCOVID-19の2倍である(日本で毎年3000人以上の人が亡くなるインフルエンザ)
この2018-19年のインフルエンザの流行期間中、国民の皆様は、顎・腕どこでも着用可&着脱時に手で触り放題&一日中どころか何日も続けて使えるという意味での「ユニバーサルマスク」どころか、咳エチケットさえろくに守らなかった。「ソーシャルディスタンス」なんて、そもそも言葉からしてなかった。ライブコンサートも、Jリーグでも「入場制限」は行われていたが、それは新コロの場合とは意味が全く逆だった。しかし当時既に押しも押されぬ帝大教授だった予言者様は何の御託宣もくださらなかった。「ユニバーサルマスク」も、「ソーシャルディスタンス」も、一言もおっしゃらなかった。凶悪ウイルスによる死者を42万からたったの2584人、0.6%にまで激減させてしまう程の劇的効果があるのならば、季節性インフルエンザによる犠牲者をゼロにするなどいとも簡単だっただろうに。なぜ、「ユニバーサルマスク」の「ユ」の字も、「ソーシャルディスタンス」の「ソ」の字も予言者様の口から出てこなかったのだろうか?ひょっとしたら、「ユニバーサルマスク」も「ソーシャルディスタンス」も、なんちゃって恐怖の第2波やハイパーインフレ悪夢の第3波を防ぐのに何の役にも立たなかったばかりか、池田信夫氏が懸念した通り、42万人死亡説が自殺者の急増を招いてしまったという厳然たる事実に打ちのめされてしまったからだろうか。
政策決定に関与する科学者の使命
さらにそのハイパーインフレ第3波もピークを過ぎた(図をクリックして拡大)7日移動平均線は要入院者数で11月23日以降、重症者数でも11月30日以降は明らかに下降曲線を描いている。上述のように,第1波では最高値2.27,なんちゃって第2波でも1.86まで上昇した実効再生産数も,11月から1.5を一度も上回ることなく、11月30日以降も1.07以下に収まっている(同期間の図はこちら)。それにもかかわらず、感染症対策分科会の尾身茂会長は親の仇とばかりにGo Toトラベルの停止を要求した。一体どこのどんなデータを根拠に、どの地域を対象にいつまで停止しろというのだろうか?停止にどんな効果を期待するのだろうか?期待通りの結果が得られるという根拠は何だろうか?得られるベネフィットと自殺者数が増加するリスクのバランスをどう考えるのだろうか?公衆衛生のメッカである世界保健機関で素晴らしい業績を上げた尾身氏が,古希を超えてもなお,我が国の公衆衛生分野で指導的な立場にあることには敬意を表する。ならばなおさら、指導者に相応しい姿を見せてもらいたい。それは自殺という公衆衛生上極めて重要な問題を考慮した政策決定に関与する科学者としての姿であって、決して炎上商法を繰り返すマスゴミの代理人ではないはずだ。
→もうお医者様の脅かしは通用しない
→患者数を偽造する−「感染者数」という名のデマ
→さらば弱毒化否定論
→自殺者急増の原因:報道という名の炎上商法
→COVID-19流行下における自殺者の動向
→コロナのデマに飽きた人へ
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