研究成果
カニクイザルを用いたSSPEモデル動物の開発
研究分担者
国立感染症研究所
網 康至
- 感染自己PBMCを視床に接種することにより、中枢神経内に麻疹ウイルスを持続感染していると考えられるカニクイザルを作出した。
- この個体では、持続的に血清中の麻疹ウイルス中和抗体価が高値であり、脳脊髄液中にも中和抗体が存在し、 SSPE臨床例と相似する。(図1)
この個体を病理解剖し、中枢神経の各部位からVero細胞を用いてウイルス分離した結果、麻疹ウイルスが分離された(PCR(+),ウイルス蛋白(+) 図2)。
このような方法を用いて、実験用サル類においてSSPE モデル動物作出が可能であることが示唆される。