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研究成果

進行性多巣性白質脳症(PML)の診療の1年間の進歩

佐賀大学医学部内科 黒田康夫

2007年度に報告されたPMLの診断、治療に関する論文を検索した。本年度には大規模の治験はなく、エビデンスを有する治療法は開発されなかった。しかし、PMLの有効な治療法になる可能性のある、有効性が認められた治療が症例報告として幾つか報告された。中でも、抗セロトニン5HT2A受容体拮抗薬、とくにリスペリドン、がJCウイルスの感染進展を阻止える有効なPMLの治療薬になる可能性が示された。また、インターフェロンがPMLの治療薬として使用できる可能性が示された。

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