研究成果
末梢投与型プリオン病治療予防薬の開発に関する研究
東北大学院医学系研究科プリオン蛋白分子解析分野:堂浦克美
経口投与で著明にプリオン病の発症を遅らせるアミロイド親和性化合物CompBは、プリオン株依存的な治療効果を発揮し、二糖鎖付加型優位の異常型プリオン蛋白よりなるプリオンはCompBに抵抗性であることが示唆された。プリオン株依存的な作用メカニズムを解明し、それを改善する必要が残されているものの、経口投与で有効なアミロイド親和性化合物の発見は、プリオン病治療に対する化学療法剤の可能性を一歩前進させたといえる。