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研究成果

プリオン蛋白シグナル伝達分子の検索

徳島大学疾患酵素学研究センター神経変性疾患研究部門:坂口 末廣

正常プリオン蛋白(PrP)の神経細胞における機能を解明することは,プリオン病の病態解明に重要で,さらに病態解明に基づいた治療または予防方法を開発するのに重要である。我々は、プリオン蛋白類似蛋白(PrPLP/Dpl)を発見し、またPrPLP/Dplが神経毒性を有し、マウス小脳プルキンエ細胞の変性死を起こすことを明らかにした(図1,2)。一方、正常プリオン蛋白(PrP)はPrPLP/Dplに拮抗し、プルキンエ細胞の変性死を抑制することも明らかにした(図2)。さらに我々は、その抑制にはN末領域が重要であることも明らかにした。つまり、PrPはN末領域を介して神経保護シグナルを伝達することが明らかとなった。そこで我々は,PrPの神経保護機能の分子機構を解明するために,yeast two-hybrid法を用いて、PrPのシグナル伝達分子の検索を行っている。

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