研究成果
亜急性硬化性全脳炎の血液脳関門機能に関する研究(市山高志)
- 亜急性硬化性全脳炎ではパプアニューギニア(PNG)及び日本の患者とも血清MMP-9値、MMP-9/TIMP-1比が高値だった。
- 病期がII期からIII期に進行するとその傾向がより顕著だった。
以上から亜急性硬化性全脳炎では血液脳関門機能低下が示唆され、末梢血中の免疫担当細胞が容易に脳内に侵入し炎症が助長されやすい状態が考えられた。従って血清中のMMP-9およびTIMP-1は亜急性硬化性全脳炎の炎症病態を修飾していることが示唆された。