会長挨拶

Greeting

第42回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会
会長

遠藤 俊吾

福島県立医科大学 会津医療センター 小腸・大腸・肛門科学講座 教授

この度、日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会の第42回会長を拝命し、2025年2月7日(金)~8日(土)にビックパレットふくしま(福島県郡山市)で開催させていただくこととなりました。
本学会総会のテーマを「未来に向かって 先従隗始(先ず隗より始めよ)」としました。先従隗始とは、中国・戦国時代の故事で、燕の国の昭王に郭隗という食客がおり、その昭王が優れた人材を求めていることを知り、進言します。「今、本当に優れた人材を広く集めようとしているならば、まずわたくしのような取り柄もない人間を重用してください。私のようなものさえ抜擢してくれるとの評判がたてば、もっと優れた人間が集まってきます。」これが転じて、現代においては、大事を成すためには、身近な小事から手をつけよ、という意味と理解されています。本学会総会で、ストーマ・排泄リハビリテーションの現況を把握し、身近なことから見直し、さらなる進歩と発展を考える機会になること、最新の知見や実践報告など、現場の英知を共有し、進むべき方向を見つけることを願っております。

また、当学会は19もの委員会を通して、学術的な貢献ばかりでなく、関連団体と連携して、教育や関連する医学用語の整備、保険診療の適正化の推進、災害時におけるストーマ用品を必要とする被災者支援なども行っております。

多くの皆様にご参加いただき、当学会の多岐にわたる取り組みの推進を含め、当日のディスカッションを通して、ストーマ・排泄ケアに貢献できるよう学会総会の準備を行います。