日本HTLV-1学会若手研究者奨励賞(Young Investigator Award, YIA)

学術的に優れた臨床・疫学研究および基礎研究の若手研究者各2名に賞状と副賞を授与する。

受賞者

第9回 2023年度

清水拓也 京都大学大学院医学研究科 血液腫瘍内科学講座 YY1/EZH2/MLH1はATLの病勢進行のバイオマーカーかつ治療標的となる。
鷹尾直誠 聖マリアンナ医科大学 脳神経内科 HTLV-1関連脊髄症に対するMEK阻害剤の有用性に関する非臨床データ
山田麻美 熊本大学病院 血液・膠原病・感染症内科学 HTLV-1関連疾患発症リスク判定におけるGag免疫応答の意義
森田真梨 京都大学医学部附属病院 血液内科 ATLに対する非血縁骨髄移植後の再発はKIR3DL1 educated ドナーで抑制される

第8回 2022年度

中村 碧 国立感染症研究所 エイズ研究センター 抗体誘導HTLV-1ワクチンのカニクイサルでの感染防御効果
草柳 世奈 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 メディカル情報生命専攻 病態医療科学分野 シングルセルRNA/エピゲノム解析で得たHTLV-1感染初期の知見
村川 文規 長崎大学産婦人科 長崎県におけるHTLV-1キャリア妊婦の栄養法の選択とHTLV-1母子感染予防に関する啓発事業
大山 利栄 今村総合病院 血液内科 当院におけるATLに対する初回化学療法の後方視的検討

第7回 2021年度

古屋 淳史 国立がん研究センター研究所 分子腫瘍学分野 マルチオミクス単一細胞解析によるHTLV-1感染状態およびATLにおける細胞動態の網羅的解明
豊田 康祐 熊本大学病院 血液・膠原病・感染症内科 HBZタンパク質とRNAは異なる作用機序でTP73を誘導しATL細胞のWarburg効果に寄与する
武田 航 国立がん研究センター中央病院 造血幹細胞移植科 成人T細胞白血病は、同種造血細胞移植後サイトメガロウイルス再活性化のリスク因子である
北田 せり 京都大学 医学部 医学科 HTLV-1プロウイルスゲノム変異の大規模解析によるHAM/TSP発症リスク予測モデルの構築

第6回 2019年度

手塚 健太 国立感染症研究所 血液・安全性研究部 キャリア妊婦におけるHTLV-1 経胎盤感染の実態解明の試み
田中 梓 京都大学大学院 医学研究科 創薬医学講座 成人T 細胞白血病細胞のクロマチン構造解析
渡邉 達郎 佐賀大学 創薬科学講座 病態の進行と相関するDNA メチル化亢進異常の蓄積は成人T 細胞白血病/リンパ腫の治療標的となり得る
牧山 純也 東京大学医科学研究所附属病院 血液腫瘍内科 末梢血CD4+CADM1+細胞集団の割合とぶどう膜炎の重症度に関する検討


2019年度YIA受賞者(左から 渡邉篤郎、牧山純也、渡邉理事長、田中梓、手塚健太)

第5回 2018年度

Happy Permatasari 宮崎大学医学部 機能制御学講座腫瘍生化学分野 Short-form of BCL11B contributes to tumorigenesis of adult T-cell leukemia/lymphoma
石垣知寛 東京大学医科学研究所附属病院 検査部 成人T細胞白血病/リンパ腫のアミノ酸依存性を応用した新規治療法の開発〜安全性の確認と治療効果の実証〜
崎浜秀悟 琉球大学大学院 医学研究科 細胞病理学講座 沖縄県におけるaggressive ATLのHTLV-1tax型別遺伝子プロファイルの比較
蒔田真一 国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 Japanese Phase I Study of Oral HDAC Inhibitor HBI-8000 with Non-Hodgkin Lymphoma including ATL

第4回 2017年度

長谷川大輔 聖マリアンナ医科大学 難病治療研究センター 臨床経過とバイオマーカーに基づくHAMの疾患活動性分類基準の提案
中野伸亮 今村総合病院 血液内科 ATL患者に対するnon-TBI-RICレジメンを用いた臍帯血移植の成績
松橋一彦 国立感染症研究所 血液・安全性研究部 成人T細胞白血病・リンパ腫におけるHBZ 活性化− miR-324-3PによるHBZ発現抑制の崩壊 −
木暮泰寛 京都大学大学院 医学研究科 腫瘍生物学講座 ATLにおけるPD-L1 3’-UTR異常とその活性化メカニズムの解明

第3回 2016年度

片岡圭亮 京都大学 医学研究科 腫瘍生物学 成人T細胞性白血病リンパ腫および様々な悪性腫瘍におけるPD-L1ゲノム異常による免疫回避機構
山岸 誠 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 成人T細胞白血病(ATL)の遺伝子翻訳異常とその意義
吉満 誠 鹿児島大学病院 血液・膠原病内科 ATL同種移植における各種リスクスコアの有用性の検討 −JSHCT ATLワーキンググループ

第2回 2015年度

松尾美沙希 熊本大学 国際先端医学研究拠点施設 HTLV-1プロウイルスにおける新規エンハンサー領域の解析
市川朝永 宮崎大学医学部 機能制御学講座腫瘍生化学分野 HTLV-1感染によるがん抑制遺伝子NDRG2発現調節機構の解析
藤川 大 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 ATL細胞におけるEZH2依存的なエピゲノム異常とその原因メカニズムの解析
下崎俊介 宮崎大学医学部 機能制御学講座腫瘍生化学分野 成人T細胞白血病に対する抗トランスフェリン受容体抗体治療薬の開発

第1回 2014年度

田中 正和  関西医科大学 微生物学講座 ヒト化マウスを用いたHTLV-1感染防御ワクチンの開発
新谷 奈津美 聖マリアンナ医科大学 難病治療研究センター HTLV-1によるTh1-like CD4+CCR4+ T細胞の発生機構の解析
Sanaz Firouzi 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 A new high-throughput method to investigate the clonality of HTLV-1-infected cells based on provirus integration sites 
小林 正行 京都大学大学院 医学研究科 血液・腫瘍内科学 成人T細胞白血病(ATL)に対する核酸系逆転写酵素阻害薬Abacavirの抗腫瘍効果と作用機序

日本HTLV-1学会若手研究者奨励賞に関する規定

2019年8月23日改定
2018年8月31日制定

第1条
本賞は、日本HTLV-1学会若手研究者奨励賞と称する。

第2条 趣旨
HTLV-1と関連ウイルスおよびにこれらのウイルス感染で発症する関連疾患の研究の進展と知識の普及を図るため、学術的に優れた臨床・疫学研究および基礎研究の発表者(若手研究者)各2名に対し、日本HTLV-1学会若手研究者奨励賞と副賞を授与する。

第3条 受賞候補者資格
一.本学会学術集会で筆頭演者として口演ないしポスター演題の抄録を提出した者。
二.発表時において正会員の資格を有し、当該年次学術集会開催年の4 月1日現在において40歳未満であること。
三.過去に本賞の受賞歴がないこと。

第4条 選考方法
次の選考方法により、臨床・疫学研究発表者2名、基礎研究発表者2名の計4名を選考する。
一.年度毎に本学会学術集会の査読者による抄録の採点結果を参考に、日本HTLV-1学会賞等選考委員会が候補者を選考し、理事会において決定する。

第5条 表彰内容
一.本学会総会にて、理事長が表彰し、副賞を授与する。
二.副賞は1件5万円とする。

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